タイトルコード |
1000100168514 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
三島由紀夫における「アメリカ」 |
書名ヨミ |
ミシマ ユキオ ニ オケル アメリカ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
南 相旭/著
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著者名ヨミ |
ナン ショウキョク |
出版地 |
東京 |
出版者 |
彩流社
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出版年月 |
2014.5 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-7791-1983-5 |
ISBN |
4-7791-1983-5 |
数量 |
326p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.268
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件名 |
アメリカ合衆国
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個人件名 |
三島 由紀夫 |
注記 |
文献:p302〜323 |
内容紹介 |
若き韓国の研究者が、隣国から見た三島由紀夫の「アメリカ」とは? 三島由紀夫の小説作品にあらわれるアメリカ表象の分析を通じて、戦後日本文学における「アメリカ」という問題を把握し、考察する。 |
著者紹介 |
1972年韓国生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学(比較文学比較文化)博士号取得。ソウル大学日本研究所に研究教授として在職。 |
目次タイトル |
序章 三島由紀夫と「アメリカ」 |
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第一節 三島由紀夫の「日本」から離れて 第二節 三島由紀夫の生涯における「アメリカ」と三島研究における「アメリカ」 第三節 戦後日本文学と「アメリカ」-三島由紀夫の「アメリカ」の不在 第四節 本書の方法と意義 |
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第一章 「花ざかりの森」における「アメリカ」-「貴族の瞳」から眺められる「アメリカ」と「アメリカ」の「日本」 |
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第一節 「日本」を表象する物語としての「花ざかりの森」のなかの「アメリカ」 第二節 「母」における文化的アイデンティティの意味-「当世の女」の文化としての「アメリカ」と貴族階級の女性の文化 第三節 「わたし」の「アメリカ」批判の下にあるもの-ヨーロッパ中心主義 第四節 「近代」の伝播者としての「アメリカ」 |
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第二章 『金閣寺』における「アメリカ」-占領期の「アメリカ」表象という問題 |
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第一節 三島由紀夫の「美」の物語から「占領」を語る物語へ 第二節 おくれて着く「進駐軍の検閲の印」の手紙-「検閲」に対する三島の認識 第三節 占領後に「占領」を語ることの難しさ-「江口初女覚書」と「鍵のかかる部屋」における「アメリカ」を中心として 第四節 「日本文化」を表象する「アメリカ」 第五節 占領軍の「暴力」を表象すること 第六節 日本人における「自然」を破壊する「アメリカ」 |
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第三章 『鏡子の家』における「アメリカ」-「日本」のなかの「アメリカ」から「日本」の外の「アメリカ」へ |
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第一節 占領の「あと」に残る「アメリカ」 第二節 「復興」を意味づける「焼跡」という記憶 第三節 新しい「法」の提供者としての「アメリカ」と「鏡子の家」 第四節 「進駐軍払下の各種の娯楽」の文化としての「アメリカ」 第五節 「日本」を正当化する「アメリカ」、「日本」の外にある「アメリカ」 |
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第四章 『美しい星』における「アメリカ」-米軍基地の「跡」としての「日本」に残された「アメリカ」 |
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第一節 安保闘争の後、核戦争の危機のなかの「アメリカ」 第二節 米軍基地の「あと」に残された「アメリカ」 第三節 「核」とアメリカ-「人間」概念に変化をもたらす存在 第四節 「アメリカ的生活様式」と「平和」 |
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第五章 『音楽』における「アメリカ」-「精神分析」を通して変わっていく「アメリカ」と「日本」 |
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第一節 「精神分析」の『音楽』から『音楽』の「精神分析」の向こうへ 第二節 「高度発展」という名の「アメリカ化」を支える「精神分析医」 第三節 占領期の体験による「日本人」から「精神分析」が創る「日本人」へ 第四節 「精神分析」を通して見えてくる「アメリカ」 第五節 「近代」という名の下で見失われる「アメリカ」 第六節 「アメリカ」化される「日本」の外部としての「山谷」という「現実」 |
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終章 三島由紀夫の「アメリカ」から見えてくるもの-「文化」への問いかけから見えてくる「人間」の在り方 |