タイトルコード |
1000100377197 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
声の文化史 |
書名ヨミ |
コエ ノ ブンカシ |
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音声読書としての朗読 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
原 良枝/著
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著者名ヨミ |
ハラ ヨシエ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
成文堂
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出版年月 |
2016.3 |
本体価格 |
¥3900 |
ISBN |
978-4-7923-6108-2 |
ISBN |
4-7923-6108-2 |
数量 |
6,475,5p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
809.4
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件名 |
朗読法
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注記 |
文献:p461〜475 |
内容紹介 |
朗読における基礎的な論考として「音声・読む・聞く」を取り上げる。さらに、音声言語で行われてきた芸能や語り口、朗読の誕生、教育との関連について述べ、脳科学等の領域での実験結果をもとに、朗読の効用を提示する。 |
目次タイトル |
序章 朗読とは話し言葉である |
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一 朗読を考えるための八つの視点 二 章の概要 三 朗読をめぐる状況と問題点 |
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第一章 メディアとしての「声」 |
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一 声を意識する 二 発声のメカニズム 三 息がもつ霊的なはたらき 四 「通る声」とは何か 五 倍音とコミュニケーション |
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第二章 「読む」という行為と朗読文化 |
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一 「読む」ということの意味 二 「声」を文化史からとらえる 三 日本人の言霊信仰 四 文字の誕生 五 脳そのものを変化させる「読書」 六 ヨーロッパにおける自作朗読会 七 日本に朗読会はあったのか 八 近代文学と朗読・黙読との関係 |
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第三章 朗読を聞くとなぜ気持ちがいいのか |
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一 「聞く」ということ 二 「呪器」としての耳 三 さまざまな感情をひきだす聴覚 四 耳を澄ますということ 五 想像力と「快」の出現 |
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第四章 声の芸能の系譜をたどる |
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一 朗読は話芸なのか 二 説教の語り口 三 心学道話の語り口 四 演説とマス・ローグ 五 放送メディアの語り口 |
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第五章 朗読論争 坪内逍遙VS森鷗外 |
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一 「朗読会」開催に対する期待と批判のまなざし 二 欧化政策の中で揺れる言葉 三 森鷗外の「美読法」 四 坪内逍遙の新しい読法 五 朗読に相応しいテキスト 六 「朗読会」に込めた想い |
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第六章 朗読はどのように論じられてきたか |
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一 時代と朗読 二 「エロキューションは西洋だけのものではない」 三 日本で自作詩の朗読が行われなかった理由 四 「言語とは音声より成り立つものである」 五 言葉をめぐるドラスチックな状況 六 「巧みな朗読とは自然に語るものである」 七 ラジオ放送と朗読の密接な関係 八 言語陶冶の使命を担った朗読指導 九 「正しい朗読こそ正しい思考作用である」 一〇 民族の魂をみなぎらせよ-「国民詩朗読運動」 一一 「読むというより語る」 一二 「朗読とは自分をさらけ出すこと」 |
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第七章 国語教育のなかで朗読はどのように行われてきたか |
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一 声の復権と朗読における身体性 二 声の復権に対する警鐘 三 国語教育史の中での朗読-話し言葉教育重視の時代 四 国語教育の充実した時代 五 「国民科国語」の話し方教育 六 ナショナリズム発揚としての国民詩・愛国詩朗読運動 七 変容する音声言語教育 八 「言語活動」に位置付けられた朗読 九 朗読から話し言葉へのフィードバック 一〇 朗読を活かす授業とは 一一 朗読における表現と読解の関係 一二 楽しむ朗読へ |
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第八章 朗読に関する脳科学・教育心理学の実験についての考察 |
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一 脳全体を活性化する音読・朗読 二 「心の脳」を育てる「読み聞かせ」 三 耳から聞く読書 |
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終章 朗読とは話すことである |
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一 朗読とは話し手自身を表現する読法である 二 朗読を聞くことによる快 三 朗読の概念化と話し言葉へのフィードバック |