West Library 千葉県立西部図書館だより 通号91号 2026年6月発行 テキスト版 【1ページ】 ●特集:変わる図書館資料のかたち~21世紀はじめの頃と今~ P1~3 ●館内展示のご案内 P3 ●BOOK REVIEW 大型本コーナーの本の紹介 P3 ●(お知らせ)パスワード設定がオンラインでできるようになりました P4 ●(お知らせ)令和8年度 西部図書館主催講座のご案内 P4 〔図〕 〔説明〕 キャラクター化した図書館のイラスト。 〔図終わり〕 特集 変わる図書館資料のかたち ~21世紀はじめの頃と今~  21世紀の始まりから四半世紀が経過しました。この間、情報技術やネットワーク環境の革命的な進展によって、私たちの生活環境は大きく変化しました。図書館の資料も、出版物のデジタルシフト、ライフスタイルの変化などを背景に、25年前とはかたちを変えています。  今号の特集では、西部図書館や千葉県立図書館ホームページで提供している資料を中心に、2001年頃を振り返りながら、図書館資料の今のかたちを見ていきます。 〔表〕 〈参考〉出版状況の変化 2001年 2024年 比較 書籍出回り部数 12億8,790万冊 6億8,106万冊 半分近くまで減少 雑誌推定発行部数 44億9,871万冊 10億5,751万冊 4分の1に減少 新聞発行部数 5,368万部 2,661万部 半分に減少 ※「書籍出回り部数」は市場に出回った部数 ※新聞は千部以下切り捨て 出典『出版指標年報』『日本新聞年鑑』 〔表終わり〕 データベース ~CD-ROMからオンラインデータベースへ~  図書館では、調べ物の参考になる様々な情報を収集しています。事典などの紙の本のほか、インターネットで閲覧できるオンラインデータベースも提供しています。  インターネットによる検索が普及する前は、図書館で提供する外部作成のデータベースはCD-ROMなどのオフライン形式のものが主流でしたが、近年ではそれらの多くがオンライン(WEB)での提供に変わっています。  西部図書館でも、2001年まではオフラインのデータベースを提供していました。2002年にインターネットによる検索環境を整備し、オンラインデータベース「朝日新聞記事データベース」を導入。その後も「医中誌Web」「D1-Law.com」など、オンラインデータベースの導入を進めました。  千葉県立図書館ホームページ「データベース一覧」から、現在、西部図書館で利用できるデータベースの種類と内容(24種)がご覧になれます。 〔図〕 〔説明〕 千葉県立図書館ホームページ内、「データベース一覧」ページURLのQRコード。 https://www.library.pref.chiba.lg.jp/search/database.html 〔図終わり〕 「日経ヴェリタス電子版」導入!  2026年4月より、日本経済新聞社の提供するデジタル版投資情報専門メディア「日経ヴェリタス」を西部図書館でご利用いただけるようになりました。  こちらは2025年3月までは当館でも紙媒体(新聞)で所蔵していましたので、おなじみの方も多いのではないでしょうか。資産形成に役立つ記事やコラムを幅広いテーマで配信しているほか、2022年1月 以降の紙媒体のバックナンバーについて、日付から閲覧したり、記事を検索したりする機能もあります。  ご興味をお持ちの方、ぜひ西部図書館でご利用ください。 ●データベースのご利用について ・ご利用になる場合は、カウンター職員に声をかけてください。 ・ご利用は、原則2時間です(延長可)。ただし、ご利用中のデータベースに次の予約が入った場合は、ご利用時間は1時間までとなります。 ・データベースの検索と閲覧は無料です。 ・印刷は(印刷可能なもののみ)白黒1枚10円、カラー1枚70円です。 データベース席 〔説明〕 データベース席の写真。 〔写真終わり〕 【2ページ】 電子書籍 ~「2001年、ついに人は電子の本を読む」~  紙に印刷された本に対して、インターネットを経由して画面で読むのが特徴の電子書籍。いつでもどこでも読める手軽さや、文字や画像の拡大機能、検索機能など、デジタルならではのメリットがあることから人気を集めています。  2001年は、高速大容量のインターネットサービスが始まったことで、電子書籍市場には大きな転換期となりました。見出しの「2001年・・・(略)」は、『季刊・本とコンピュータ』2000年秋号での萩野正昭氏の提言タイトル(引用元の2001は漢数字)です。その中で萩野氏は、「もはや世の中に生み出されてゆく電子本の勢いを止める方策などありはしない。」と述べています。  公共図書館で電子書籍サービスを提供する自治体もコロナ禍を経て急増し、2026年1月1日時点で611自治体に。10年間で17倍以上になりました。  千葉県立図書館ホームページでは、2024年に紀伊國屋書店「KinoDen《キノデン》」による電子書籍サービスをスタートしました。資料貸出券をお持ちの方はどなたでも利用できます。現在、5,613点が利用可能です(2026年5月31日現在)。 〔グラフ〕 公共図書館電子図書館(電子書籍サービス)導入館 〔説明〕 2016年から2026年まで各年の自治体数を示した棒グラフです。縦軸はゼロから100ごとに700までです。2016年35自治体、2026年611自治体と両年を表す棒から吹き出しがあります。また、グラフの余白に赤字で10年間で17.6倍に、と書き込みがあります。以下、数値を記載します。 注:自治体数は1月1日現在 年 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 自治体 35 40 50 80 90 130 280 460 530 590 611 電子出版製作・流通協議会 電子図書館・コンテンツ教育利用部会 〔グラフ終わり〕 デジタルアーカイブ ~「菜の花ライブラリー 千葉県デジタルアーカイブ」~  デジタルアーカイブは、有形・無形の文化財をデジタル化して保存し、WEB上で共有する仕組みのことをいいます。資料の劣化を防止したり、加工や編集が可能であったり、また、多くの方に資料を公開できるといったメリットがあることから、近年では、図書館や博物館、美術館などに加え、自治体や企業でも活用されています。  2001年は、千葉県立図書館ホームページが開設された年。2007年のリニューアルで、所蔵貴重書画像公開の機能が追加されました。2012年には、千葉県関係のデータベースを統合して一括で検索できる「菜の花ライブラリー」を構築し、2017年にはスマートフォンへの対応も可能になりました。  「菜の花ライブラリー」の「千葉県デジタルアーカイブ」では、千葉県立中央図書館で所蔵する貴重書のうち、主に江戸時代から明治時代前期にかけて発行された千葉県関係資料の画像を検索、閲覧できます。2026年3月には、『下総国千葉郡今井村泉水村[絵図]』『東金町誌』など16点が新たに追加されました。 〔図〕 〔説明〕 千葉県立図書館ホームページ内「菜の花ライブラリー」のトップページ画像と、URLのQRコード。 https://www.library.pref.chiba.lg.jp/nanohana/index.html 〔図終わり〕 雑誌 ~発行タイトル数は減少、休刊・廃刊相次ぐ~  デジタル端末の普及などの影響を受け、雑誌市場は縮小傾向にあります。2001年には3,460点あった雑誌の発行タイトル数は、2024年では2,341点になりました。2006年以降は、休廃刊する雑誌の数が新しく創刊される雑誌の数を上回る状況が続いています。(出典『出版指標年報』)  近年では、101年続いた『週刊朝日』の2023年5月末での休刊は大きな話題となりました。西部図書館で受け入れてきた専門誌でも、『OHM』《2024年3月号》、『化学』《2025年6月号》、『化学装置』《2025年12月号》、『あとはとき』《第23号(2026年2月発行)》などが休刊となりました(《 》内は最終号)。紙媒体では休刊し、WEBでの提供に移った雑誌もあります。  なお、雑誌は、市町村立図書館等では保管場所の問題などから保存期間が比較的短く、後からの入手も困難なことが多くあります。県立図書館では、県内の最終的な保存図書館として市町村立図書館等の除籍雑誌の一部を収集し、未来に残しています。 雑誌コーナー休刊のお知らせ 〔説明〕 雑誌休刊お知らせの掲示例の図です。「化学(化学同人) 889号(令和7年6月号)をもちまして、休刊になりました。バックナンバーは、書庫に保管してあります。『書庫利用申込用紙』に必要事項をご記入のうえ、カウンターでご請求ください。」と書かれています。 〔図終わり〕 【3ページ】 「タウンページ」2026年3月終了  NTT東日本とNTT西日本が提供してきた紙の電話帳「タウンページ」は、企業の連絡先を業種別に網羅し、長く地域の営みを支えてきました。スマートフォンの普及などに伴う検索方法の多様化により需要が減ったことから、2026年3月末で発行終了となりました。現在は、インターネット版「iタウンページ」に移行しています。  なお、個人宅の人名別電話帳「ハローページ」は、固定電話の縮小や個人情報保護の意識の高まりから部数が減少し、2023年2月で発行を終了しています。 デジタルアーキビストって?  デジタルアーカイブ(前ページ)を作り上げるには、資料の文化的な価値を判断する力、資料のデジタル化の知識や技術、著作権や個人情報の理解といった専門的な知識や技能が求められます。 これらを一定レベル備えたことを資格として認定※したものがデジタルアーキビストです。  千葉県の県立図書館員からも、デジタルアーキビストが誕生しています。  ※日本デジタルアーキビスト資格認定機構 電話帳コーナー 〔説明〕 館内の電話帳コーナーの写真。 〔写真終わり〕 館内展示のご案内 夏休みに役立つ本  西部図書館入口近くにある大型本コーナーの、新聞コーナー向かいの書架にて、季節に合った資料などの展示を行っています。6月からは、夏休みに役立つ資料の展示をしています。  課題や調べ学習のヒントになるような資料を集めました。ぜひのぞいてみてください。 食育  カウンター前展示コーナーでは、「食育」関連資料の展示をしています。食材や食事について知り、「食べること」を楽しみましょう! 夏休みに役立つ本の展示(大型本コーナー) 〔説明〕 館内にある展示資料の写真。 〔写真終わり〕 BOOK REVIEW 大型本コーナーの本の紹介  西部図書館の大型本コーナーには、概ね高さ32cm以上の、一般の棚に収まらない大きさの本や地図などを別置きしています。大型本には、迫力あるビジュアルや細部の鮮明さなど、大型ならではの魅力があります。ぜひコーナーにお立ち寄りください。 『宮崎駿イメージボード全集1 風の谷のナウシカ』 宮崎 駿/著 岩波書店 2024年 資料番号 1102767656 請求記号 77877/59/1  『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』など、宮崎駿監督作品の構想段階をまとめた「イメージボード全集」。西部図書館では、このようなアニメーション関連の資料も所蔵しています。  ページを広げると、宮崎駿監督自身の原画や構想メモが数多く掲載されており、作品やキャラクターへの深い愛情が伝わってきます。完成作品とは異なる設定や表情を見ことができ、制作の裏側を楽しめる一冊です。 『宮崎駿イメージボード全集1 風の谷のナウシカ』全5巻 〔説明〕 紹介資料の表紙の写真。 〔写真終わり〕 『昭和前期日本商工地図集成 第1期 東京・神奈川・千葉・埼玉』地図資料編纂会/編集 柏書房 1987年 資料番号 1100704450 請求記号 2910/137/1  大正7年創刊のシリーズ『大日本職業別明細図』より、昭和3年から11年に作成された、「松戸町」を含む関東の約135の主要市区町村のお店や会社などを紹介した図集です。各図の裏面「職業別索引」も、当時の広告の様子がわかり楽しめます。土地の歴史や街の変遷についての発見ができそうです。 地図一面のおよその大きさは、高さ60cm、幅80cmです。個人貸出ができない資料のため、館内の大きな机で広げてご覧ください。 〔写真〕 紹介資料の表紙の写真。 〔写真終わり〕 【4ページ】 お知らせ パスワード設定がオンラインでできるようになりました  令和8年2月20日より、千葉県立図書館ホームページで図書の予約や電子書籍の利用等ができる「マイライブラリー」のログインに必要なパスワードを、ご自身でホームページから設定できるようになりました。設定の手順は下のとおりです。 ※パスワード発行の前に利用者登録が必要です。 〔図〕 〔説明〕 ホームページ画面付きで次の4つの手順が示されています。パスワード設定の手順で使う画面(パソコンとスマートフォン)の写真があります。以下、設定手順です。 ①千葉県立図書館ホームページからパスワード設定画面へ (https://www.library.pref.chiba.lg.jp/) パソコン 「図書館を使う」というメニューの画像のうち、「パスワード発行・再発行」が太枠で囲まれています。 スマートフォン 画像が3点あります。1つめは「マイライブラリーログイン」というメニューの画像で、「ログインする」というボタンが太枠で囲まれています。2つめは、「千葉県立図書館」のロゴの右にある、人型付きのメニューボタンが太枠で囲まれています。3つめは、メニューのうち「パスワードの発行・再発行」というメニューボタンが太枠で囲まれています。 ②個人情報の確認 2つのラジオボタン「同意しない」「同意する」のうち「同意する」のボタンと、すぐ下の「承認」ボタンが太枠で囲まれています。 ③利用者の認証 資料貸出券番号の入力欄に「資料貸出券(番号)の数字」、電話番号欄に「登録している電話番号」と説明があり、すぐ下の「登録」ボタンが太枠で囲まれています。 ④パスワードの登録 申請するパスワードの入力欄に「希望するパスワード」、確認用パスワードの入力欄に「上と同じパスワード」と説明があり、すぐ下の「申請」ボタンが太枠で囲まれています。 お知らせ 令和8年度 西部図書館主催講座のご案内 今年度開催予定の県民の方対象の講座をご紹介します。 読書サポーター体験講座  活字による読書が困難な方のために本を読んで録音したり、代読したりする読書サポーターの役割を知り、体験していただく講座です。 日程:令和8年7月29日(水)午後1時30分から午後4時 7月30日(木)午前10時から午後3時30分 対象:高校生、大学生、若年層(概ね30歳まで)、学校関係者(年齢制限なし) 内容:講義「様々な読書のカタチ」、体験「文字以外の情報の言語化に挑戦!」ほか(予定) 申込方法・詳細については、別途チラシ、県立図書館ホームページをご覧ください。 〔図〕 〔説明〕 千葉県立図書館ホームページ内、「読書サポーター体験講座のお知らせ」ページURLのQRコード。 https://www.library.pref.chiba.lg.jp/information/west/post_202.html 〔図終わり〕 ●企画中の講座 申込方法・詳細については、別途チラシ、県立図書館ホームページ等でご案内します。 サイエンス・カフェ  カフェのような和やかな雰囲気の中で、科学の話を楽しむサイエンス・カフェ。今年も秋の読書週間のイベントとして、10月~11月頃、県立中央博物館から講師を招いて開催します。 読書バリアフリー講座  活字による読書が困難な方や支援者等を対象に、障害に配慮したさまざまな読書のかたちを紹介するなどして、誰もが読書しやすい環境作りを支援する講座です。市町村図書館や福祉施設等と連携して開催します。市立図書館等に出向いて実施する予定です。 編集後記  2001年は県立図書館がホームページを公開した年です。以前は図書館にどんな本があるのか図書館に行くか、電話等で聞くかしないとわからない時代でした。  めまぐるしく変化する情報社会のなかで図書館サービスも少しずつ変化しています。様々なサービスをうまくご活用いただければ幸いです。 奥付 West Library 千葉県立西部図書館だより 91号 発行日:令和8年6月20日 編集:千葉県立西部図書館 〒270-2252 千葉県松戸市千駄堀657-7 ℡047-385-4133 http://www.library.pref.chiba.lg.jp/ ISSN:0918-7383 以上でWest Library 千葉県立西部図書館だより 通号91号 2026年6月発行 テキスト版を終わります。