| タイトルコード |
1000101253222 |
| 書誌種別 |
図書 |
| 書名 |
哲学の言葉を聴く |
| 書名ヨミ |
テツガク ノ コトバ オ キク |
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西洋古典哲学研究 |
| 言語区分 |
日本語 |
| 著者名 |
納富 信留/著
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| 著者名ヨミ |
ノウトミ ノブル |
| 出版地 |
東京 |
| 出版者 |
東京大学出版会
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| 出版年月 |
2025.5 |
| 本体価格 |
¥6400 |
| ISBN |
978-4-13-010163-9 |
| ISBN |
4-13-010163-9 |
| 数量 |
8,393p |
| 大きさ |
22cm |
| 分類記号 |
131.2
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| 件名 |
ギリシア哲学
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| 内容紹介 |
古代ギリシア哲学研究で国際的に活躍する著者の最重要論文を精選。2000年超の写本伝承をへて編集されたテクストを読み解きながら、哲学と文献学が交錯するところで浮かび上がる問題群を、詳細かつ徹底的に論じる。 |
| 著者紹介 |
東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。同大学大学院人文社会系研究科教授。日本哲学会会長、FISP運営委員。著書に「ソフィストと哲学者の間」など。 |
| 目次タイトル |
第1章 西洋古典哲学の理念と方法 |
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第1節 西洋古典哲学 第2節 古典文献学 第3節 古代哲学史 第4節 研究の射程 |
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第Ⅰ部 初期ギリシア哲学・ソフィスト思潮 |
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第2章 視点を超えて語る |
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第1節 クセノファネスの認識論断片 第2節 断片34の多様な解釈 第3節 クセノファネスの位置づけ 第4節 叙事詩の語り 第5節 語り手の立場 第6節 クセノファネスの意義 |
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第3章 ソフィストの言行を証言する |
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第1節 資料研究への方法論 第2節 ディオゲネス・ラエルティオスとプロタゴラス資料 第3節 「プロタゴラス伝」テクスト 第4節 「プロタゴラス伝」翻訳 第5節 「プロタゴラス伝」注記 第6節 資料分析の課題 |
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第4章 神の存在について発言する |
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第1節 プロタゴラス『神々について』をめぐる資料状況 第2節 現代の復元案 第3節 著作の表題 第4節 証言の検証 第5節 証言の多様性と原文の復元案 第6節 哲学史における伝承 |
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第5章 喜劇がソフィストを揶揄する |
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第1節 ソフィストと喜劇 第2節 プロディコスへの言及 第3節 揶揄の意図 |
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第2部 プラトン(一)初期から中期へ |
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第6章 最初の言葉が挑発する |
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第1節 冒頭の発言 第2節 テクストと解釈 第3節 ソクラテスのメッセージ |
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第7章 哲学的政治の理想が挫折する |
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第1節 クリティアスをめぐる問題 第2節 クリティアス「悪人」像の成立 第3節 クリティアスらの政治行動 第4節 4つの哲学的問題局面 第5節 『カルミデス』でのクリティアス吟味 第6節 『ポリテイア』でのクリティアスとの対決 第7節 クリティアスとは何者か |
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第8章 古人の語りを引用する |
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第1節 テクストの異同 第2節 テクスト改変の経緯 第3節 ヒッピアス『抜粋集』からの引用 第4節 パイドロスの演説と「引用」 第5節 『饗宴』の語りと書き物 |
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第9章 自死はどの場合に許されるか |
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第1節 『パイドン』の自殺論 第2節 テクスト読解の問題点 第3節 εστιν οτε και οιsの用法 第4節 伝統的解釈の批判 |
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第3部 プラトン(二)『ポリテイア』 |
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第10章 正義をなす友と敵とは誰か |
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第1節 写本上の読みの問題 第2節 解釈の問題 第3節 甲解釈の検討 第4節 乙解釈の検討 第5節 与格形の検討 第6節 議論構成 第7節 主格形の採用 |
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第11章 正義を批判する |
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第1節 グラウコンの挑戦の文脈 第2節 グラウコンはトラシュマコスの継承者か 第3節 アテナイの現実へ戻る 第4節 アンティフォンの影 第5節 僭主のモデルとしてのギュゲス |
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第12章 真実の虚偽とは何か |
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第1節 かき消された虚偽論 第2節 虚偽原理論のテクストとその文脈 第3節 中動態をめぐる検討 第4節 虚偽論の射程 |
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第13章 哲学と政治はどう交わるか |
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第1節 問題のテクスト 第2節 解釈上の論点 第3節 哲人統治論の提案 |
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第14章 ポリテイアが天上に掲げられている |
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第1節 奇妙な一節 第2節 議論の検討 第3節 天上のモデル |
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第4部 プラトン(三)後期の哲学 |
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第15章 万物の構成要素が結び合わされる |
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第1節 結合術としての問答法 第2節 分割による定義 第3節 「ない」をめぐる困難 第4節 先人たちの素朴な比喩 第5節 結合の関係 第6節 認知の関係 第7節 結合としてのロゴス 第8節 結合の総合術 |
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第16章 善をどう論じるか |
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第1節 『ピレボス』の対話の始まり 第2節 対話篇に先立つ対話 第3節 先立つ対話の失敗 第4節 探究の新たな段階 第5節 善き生をめぐるコンテスト 第6節 善き生を作る対話 |
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第17章 永遠はどのように時間となるか |
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第1節 プラトン「時間」論の背景 第2節 「時間」の制作 第3節 「時間」の定義 第4節 「時間」の部分と諸相 第5節 時間から永遠を語る |
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第18章 プラトンは一人称で書いたか |
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第1節 書簡をめぐる真偽問題 第2節 アナスとスコフィールドの偽作論 第3節 バーニェットとフレーデの偽作論 第4節 イソクラテスとの関係 第5節 偽作論を退けて |
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第5部 アリストテレス |
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第19章 問答法は試問術とどう関わるか |
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第1節 テクストと議論構造 第2節 ロスの改訂案 第3節 問題箇所の構文 第4節 問題箇所の内容 第5節 ソクラテスとの対比 |
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第20章 イデアと名を同じくする |
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第1節 イデア論提示の問題 第2節 テクスト解釈の問題 第3節 文Ⅱの新校訂検討 第4節 文Ⅱの解釈提案 第5節 文Ⅰの解釈提案 第6節 イデア論の定式 |