タイトルコード |
1000100599734 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
外見の修辞学 |
書名ヨミ |
ガイケン ノ シュウジガク |
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一九世紀末アメリカ文学と人の「見た目」を巡る諸言説 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
福井 崇史/著
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著者名ヨミ |
フクイ タカシ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
春風社
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出版年月 |
2018.2 |
本体価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-86110-581-4 |
ISBN |
4-86110-581-4 |
数量 |
366p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
930.29
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件名 |
アメリカ文学-歴史
身体像
人種差別
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注記 |
文献:p333〜357 |
内容紹介 |
頭蓋、顔貌、衣服、肌の色といった人の外面的要素にさまざまな意味を付与し、あるいは政治化して表象した文学作品を読み解き、「見た目」から「中身」を判断しようとする思考法の危険性を分析する。 |
著者紹介 |
1974年東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。國學院大學文学部外国語文化学科准教授。専門は19世紀末アメリカ文学、批評理論。 |
目次タイトル |
序章 「リアリズム」[ニアリーイコール]「リアル」 |
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1■人の外見と一九世紀末アメリカ文学 2■アメリカにおけるリアリズム文学定義の混乱 3■「リアリズム」[ニアリーイコール]「リアル」 4■同時多発的「地上化」 註 |
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第一章 「彼ら」の顔と「我々」の顔 |
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1■一八九〇年のアメリカン・ユートピア/ディストピア 2■「変人王子」イグネイシャス・ドネリーと「革命志向的」な『シーザーの記念柱』 3■「現在の不幸な社会状況」 4■「彼ら」の限定化 5■移民のステレオタイプ的差異化 6■ドネリーと「科学」言説 7■頭/顔と、「人種」/民族 8■骨相学/観相学的人物表象 9■自己解体する表象 10■反復される差異化 註 |
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第二章 衣服は人を作らない |
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1■一八九〇年の立身出世小説 2■「アルジャーもの」が提示した「幻想」 3■『ディック』に欠けているもの 4■探偵(物語)の台頭 5■ピンカートンと変装 6■「ピンカートンもの」と変装 7■美しき犯罪者たち 8■一八九〇年の「アルジャーもの」と、「見た目と中身」の不一致 9■アルジャーの変身 註 |
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第三章 あるリアリズム作家の「肖像」 |
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1■一八九二年の「リアリズム」文学作品 2■リアリズムの「リアルさ」 3■写真技術の黎明 4■同時代人たちの「リアル」観/写真観 5■ジェイムズの「リアル」観/写真観 6■「ザ・リアル・シング」の「リアルさ」 7■写真の「噓」 註 |
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第四章 指紋から「血」へ |
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1■一八九四年の探偵小説 2■一九世紀末アメリカで「人を見分ける」 3■『ウィルソン』以前 4■指紋と「人種」 5■『ウィルソン』が「見た」もの 6■『ウィルソン』以後 註 |
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第五章 「色」と「血」の政治学 |
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1■一九世紀末の「遺伝学」、現代における「人種」 2■北米で再創造された「ニグロ」 3■「色」から「血」へ 4■国勢調査と「ムラート=短命」説の神話化 5■「有色人」化された人々、感傷性、政治性 6■アメリカ文学批評の「二〇〇三年問題」 7■遺伝子なき「遺伝言説」 註 |
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第六章 「色」と「血」の政治学 |
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1■「白人」にとっての悪夢を生きる人々 2■『パクトラス・プライム』と「資産」の与奪 3■『至上の義務』と転用される遺伝言説 4■『アイオラ・リロイ』と奪用される遺伝言説 5■「色」と「血」と遺伝言説の果て 註 |
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第七章 「迫真」のドキュメンタリーは何を伝えたのか |
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1■貧困の世紀末と自然主義文学 2■「下」を窃視する欲望 3■階級の境界を遊歩する自然主義作家たち 4■変装とドキュメンタリー 5■共犯者クレイン、ロンドン、シンクレア 註 |
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結章 人の外見の終わりなき政治化 |
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1■世紀を越える外見の政治化 2■一〇〇年後の「顔」学 3■現代の遺伝学再訪 4■指紋からDNAへ 5■「人種」=「パッシング」、あるいは、「ワンドロップ・ルール」の帰還 6■オバマの「人種」性 7■二一世紀の「人種」と階級 8■ホモ・イデンティフィケーンス 註 |