タイトルコード |
1000100761599 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「めづらし」の詩学 |
書名ヨミ |
メズラシ ノ シガク |
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本歌取論の展開とポスト新古今時代の和歌 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
土田 耕督/著
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著者名ヨミ |
ツチダ コウスケ |
出版地 |
吹田 |
出版者 |
大阪大学出版会
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出版年月 |
2019.9 |
本体価格 |
¥6100 |
ISBN |
978-4-87259-611-3 |
ISBN |
4-87259-611-3 |
数量 |
15,333p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
911.14
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件名 |
和歌-歴史
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内容紹介 |
中世和歌における本歌取の概念を捉え直し、古歌を再利用するという方法の不可逆的な「展開」を提示。新古今時代以降の和歌が方法論的に展開した理由を、「めづらし」の理念のもとで解き明かす。 |
著者紹介 |
1980年生まれ。大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻(美学)博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は和歌論・連歌論を中心とした日本の芸術理論。同志社大学嘱託講師。 |
目次タイトル |
序章 「本歌取」とは何か-「新古今時代」における古歌再利用意識の諸相 |
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序 「本歌取」研究の成果と問題点 1 藤原定家の「本歌」観 2 「本歌を取る」と「古歌を取る」 3 新古今時代における古歌再利用の複雑化 結 附 「本歌」推定の不確実性-定家詠「大空はむめのにほひにかすみつつくもりもはてぬ春のよの月」の本歌 |
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Ⅰ 「めづらし」の詩学と<擬古典主義> |
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第一章 藤原為家の「古歌取」論 |
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序 1 為家の「本歌」観 2 「古歌取」論の系譜 3 為家の「古歌取」論 結 附 『簸河上』に見る真観の「本歌」論 |
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第二章 藤原為家の和歌と<擬古典主義> |
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序 1 為家の和歌 2 古典主義と擬古典主義 結 |
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Ⅱ <擬古典主義>への順応と反動 |
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第三章 錯綜する「本歌取」 |
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序 1 阿仏の「本歌取」論 2 源承の「古歌取」論 3 二条為世の「本歌取」分類 結 |
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第四章 「心詞」の再利用可能性 |
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序 1 二条派の和歌観-詞の配列による「心」の操作 2 京極派の和歌観-「心のままに匂ひゆく」詞 3 中世和歌世界の選択 結 附 「あたらし」/「めづらし」-中世和歌における<独創性>の出自 |
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Ⅲ 「本歌取」論のパラダイム形成 |
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第五章 解体する「本歌取」-『井蛙抄』に見る頓阿の分類 |
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序 1 「古歌取」の認定と「あらぬ事をよむ」という方法 2 「本歌の心」への依存 3 「本歌の心」の追体験 4 「本歌」選定の恣意性 5 「本歌取」に対する価値判断の恣意性 結 |
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第六章 中世「本歌取」論の帰結-『愚問賢注』と『近来風体』の分類 |
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序 1 「愚問」に見る二条良基の分類 2 頓阿の分類の完成 3 『近来風体』に見る二条良基の分類 結 附 連歌における古歌再利用意識の継承と応用 |
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終章 ポスト新古今時代の和歌システム |
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1 「本歌取」-「新しき心」/「古歌取」-「めづらし」 2 「心詞」データベースへのアクセス 3 データベース=システムの機能と「めづらし」の詩学 |