タイトルコード |
1000100779393 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「イソップ寓話」の形成と展開 |
書名ヨミ |
イソップ グウワ ノ ケイセイ ト テンカイ |
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古代ギリシアから近代日本へ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
吉川 斉/著
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著者名ヨミ |
ヨシカワ ヒトシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
知泉書館
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出版年月 |
2020.1 |
本体価格 |
¥5300 |
ISBN |
978-4-86285-310-3 |
ISBN |
4-86285-310-3 |
数量 |
8,361p |
大きさ |
23cm |
分類記号 |
991.7
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個人件名 |
Æsop |
注記 |
文献:p335〜344 |
内容紹介 |
古代におけるテオンのミュートスを「イソップ寓話」の基軸とし、イソップの話の寓話的性質が後に認められたものだとする観点から、イソップの話に関する認識の変質と集合の形成、その後の「イソップ寓話」の展開を検討する。 |
著者紹介 |
1980年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター特任研究員。博士(文学)。専門は西洋古典学、古典受容(史)。 |
目次タイトル |
序章 「イソップ|寓話」を切断する |
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1 はじめに 2 古代の「イソップの話」 3 日本の「イソップの話」 4 「イソップ寓話」の取り扱い 5 本書について |
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第1部 形成 |
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第1章 古代ギリシア・アルカイック期 |
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1 はじめに 2 「イソップ」の年代設定 3 ヘシオドス 4 アルキロコス 5 おわりに |
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第2章 古代ギリシア・古典期 |
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1 アリストファネス 2 プラトン 3 その他の用例 4 おわりに |
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第3章 古代ギリシアからローマへ |
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1 アリストテレスと「イソップの話」 2 前1世紀頃までの用例 3 「身体と胃袋の話」にみるアリストテレスの影響 4 おわりに |
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第4章 ローマ帝政期 |
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1 テオンのミュートス論 2 クインティリアヌス 3 2世紀頃の用例 4 ジャンル意識の形成 5 おわりに |
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第5章 古代のイソップ集 |
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1 1世紀までのイソップ集 2 編者について 3 編者の認識 4 編者と集成 5 おわりに |
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第2部 展開 |
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第6章 アトス写本とイソップ受容 |
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1 はじめに 2 バブリオスの受容と展開 3 『修辞学初等教程』におけるミュートス 4 アトス写本後辞と編者 5 おわりに |
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第7章 1505年刊行アルドゥス本のラテン語翻訳 |
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1 はじめに 2 15世紀のラテン語翻訳イソップ集 3 各種ラテン語版の比較検討 4 アルドゥスにおける「翻訳」の信頼性 5 おわりに |
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第8章 19世紀英国の翻訳イソップ集 |
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1 はじめに 2 「蛙と牛」の話 3 翻訳の原典について 4 19世紀以前の英語版「蛙と牛」 5 「牧草地で草を食む牛」 6 おわりに |
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第9章 「犬とその影」にみる近代日本イソップ受容 |
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1 はじめに 2 明治初期の「犬とその影」 3 古代の「犬とその影」 4 ジェームズとタウンゼントの参照元 5 再読 6 おわりに |
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第10章 近代日本のイソップ受容と初等教育 |
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1 はじめに 2 幕末・明治初期の新聞 3 福沢諭吉『童蒙をしへ草』 4 渡部温『通俗伊蘇普物語』 5 福沢英之助『訓蒙話草』 6 初等教育とイソップ受容 7 おわりに |
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終章 その後の展開から |
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1 上田万年『新訳伊蘇普物語』 2 上田敏『伊曽保物語考』 3 村田宇一郎『小学実際的教授法』『単級修身教授の実際』 4 「寓話」の拡がりと「イソップ寓話」 |