タイトルコード |
1000100801511 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アリストテレスの知識論 |
書名ヨミ |
アリストテレス ノ チシキロン |
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『分析論後書』の統一的解釈の試み |
叢書名 |
九州大学人文学叢書
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叢書番号 |
16 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
酒井 健太朗/著
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著者名ヨミ |
サカイ ケンタロウ |
出版地 |
福岡 |
出版者 |
九州大学出版会
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出版年月 |
2020.4 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7985-0278-6 |
ISBN |
4-7985-0278-6 |
数量 |
4,251p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
131.4
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件名 |
分析論後書
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個人件名 |
Aristotelēs |
注記 |
文献:p223〜233 |
内容紹介 |
解釈上の論争を惹起してきた「分析論後書」。その原典から既存の解釈案までを緻密に読解・検討し、その整合的な解釈の道筋を示すことで、アリストテレスの知識概念を明らかにする。 |
著者紹介 |
1987年長崎県生まれ。九州大学大学院人文科学府人文基礎専攻博士後期課程単位修得退学。環太平洋大学次世代教育学部専任講師。 |
目次タイトル |
序論 |
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問題の所在 επιστημηという視座 『後書』の構造と本書が重視するテクスト 本書の目的と考察のためのアプローチ 「質料形相論」の不在 本書の構成 |
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第Ⅰ部 アリストテレスの方法論 |
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第1章 『分析論』における「分析」の意味 |
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1.1 分析と総合 1.2 幾何学的分析 1.3 推論作成の方法と分析 1.4 分析と探究 1.5 論証と探究の相補性 |
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第Ⅱ部 アリストテレスの論証理論 |
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第2章 必然性・自体性・普遍性 |
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2.1 必然性の要請 2.2 自体性と定義 2.3 緩やかな自体性 2.4 必然性を支えるもの 2.5 釣り合いの取れた普遍 |
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第3章 基礎措定と定義 |
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3.1 基礎措定と定義についてのテクスト 3.2 「基礎に置かれる類」の措定 3.3 意味了解としての定義 3.4 基礎措定と定義の相補性 |
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第4章 類と自体的属性 |
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4.1 『後書』第2巻第13章96b15-25とRoss‐Pacius解釈 4.2 Goldin解釈の紹介と検討 4.3 Charlesによる算術の例の解釈 4.4 諸学の独立性 4.5 「自体的属性」とは何か |
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第Ⅲ部 アリストテレスの探究論 |
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第5章 「名目的定義」の問題 |
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5.1 『後書』第2巻第10章についての先行研究の紹介 5.2 『後書』第2巻第10章の3種類の定義についての解釈 5.3 「名目的定義」の問題 5.4 「何であるか」と部分的定義 |
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第6章 『後書』における「意味表示」と「ある」の問題 |
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6.1 Charlesの「三段階説(TSV)」とその理論的背景 6.2 意味表示の両義性 6.3 意味表示と定義 6.4 οτι εστιの真としての用法 |
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第7章 アリストテレスの探究プログラム |
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7.1 問題の所在と先行研究の概観 7.2 「事実」と「あるかどうか」の区別 7.3 先後性テーゼの担保 7.4 中項問題の解決 7.5 探究と論証の関係 |
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第Ⅳ部 論証と探究の背景にあるもの |
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第8章 意味と思考 |
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8.1 『命題論』第1章16a3-9と伝統的解釈 8.2 虚構的対象についてのアポリアとCharlesによる解決法 8.3 言語・意味・思考 8.4 アリストテレスの楽観的真理観 |
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第9章 第一原理の布置 |
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9.1 「高次の学的学び」解釈 9.2 「経験のドクサ理論(DTE)」解釈 9.3 経験の連言的名目的定義としての解釈 9.4 原理を原理として使用する 9.5 経験と知性の間 |
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第10章 『後書』は誰が読むべき著作か |
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10.1 講義の聴講者 10.2 『後書』の聴講者 10.3 知識と方法 |
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結論 |