タイトルコード |
1000100885908 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
障害学は共生社会をつくれるか |
書名ヨミ |
ショウガイガク ワ キョウセイ シャカイ オ ツクレルカ |
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人間解放を求める知的実践 |
叢書名 |
熊本学園大学付属社会福祉研究所社会福祉叢書
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叢書番号 |
30 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
堀 正嗣/著
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著者名ヨミ |
ホリ マサツグ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
明石書店
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出版年月 |
2021.3 |
本体価格 |
¥4300 |
ISBN |
978-4-7503-5175-9 |
ISBN |
4-7503-5175-9 |
数量 |
258p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
369.27
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件名 |
障害者福祉
社会的包摂
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注記 |
文献:p245〜258 |
内容紹介 |
日本の障害者解放運動と障害学の関係、共生のとらえ方、「共生の障害学」の立脚点、共生社会をめぐる政策動向、障害児の権利等を考察する。著者が取り組んできた障害学に関わる近年の主要な論文をもとに、加筆修正を加え編集。 |
著者紹介 |
熊本学園大学社会福祉学部教授。著書に「障害児教育とノーマライゼーション」など。 |
目次タイトル |
序章 私たちはどこにいるのか |
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1 「共生の障害学」を求めて 2 障害者差別の本質 3 「生きる権利」が脅かされる社会で 4 格差と貧困の深刻化 5 コロナ禍での生命と尊厳の危機 6 優生思想と資本主義 7 「解放の障害学」と「共生の障害学」 |
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第1章 障害の社会モデルとは |
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1 障害の表記をとらえる視点 2 障害の表記をどう考えるか 3 「障害の社会モデル」の原点 4 「障害の社会モデル」の理論化と発展 5 障害の社会モデルの意義 6 障害の社会モデルへの批判と発展 7 イギリス障害学とアメリカ障害学 |
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第2章 当事者学としての障害学 |
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1 「当事者学としての障害学」とは 2 当事者とは誰か 3 健常者は障害学研究の主体になり得るか 4 当事者主導の重要性 |
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第3章 障害学の研究方法 |
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1 従来の障害研究の問題点 2 解放論的障害研究の意義 3 障害学研究における「立ち位置」の重要性 4 厳格な研究方法の重要性 5 障害学における参加型研究の意義 |
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第4章 共生の障害学の地平 |
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1 障害者運動の目的としての共生 2 障害学の課題としての共生 3 英米の障害学をどうとらえるか 4 新自由主義と「共生の障害学」 5 自立を欠いた共生概念の抑圧性 6 関係性としての共生 7 根源としての自然との共生 |
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第5章 共生社会政策の超克 |
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1 ソーシャルインクルージョンの2つの源流 2 ソーシャルエクスクルージョン概念の意義 3 ソーシャルインクルージョン概念への批判 4 欧州におけるソーシャルインクルージョン政策の問題点 5 日本における共生社会政策の問題点 6 自立支援と共生社会政策 7 地域共生社会政策の問題点 8 地域共生社会政策の超克 |
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第6章 合理的配慮を問い直す |
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1 合理的配慮の意義と陥穽 2 「機会平等」に潜む能力主義とその批判 3 障害者運動の2つの目標 4 共生共育の論理 5 分離教育としてのインクルーシブ教育システム 6 機会平等としての教育における合理的配慮の意義 7 機会平等としての教育における合理的配慮の限界と「共に生きる権利」 8 「差別の責任」を問う合理的配慮概念の深化を |
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第7章 障害児の権利とは |
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1 障害者差別と子ども差別 2 障害児の権利の位置づけ 3 障害者権利条約における障害児の権利 4 第7条(障害のある子ども)の解釈と評価 5 第24条(教育)の解釈と評価 6 第1回日本政府報告の障害児の権利認識の問題点 7 第7条(障害のある子ども)についての報告の評価と日本の課題 8 第24条(教育)についての報告の評価と日本の課題 9 障害児の意見表明権と必要な支援 10 障害児観転換の必要性 |
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第8章 教育におけるディスアビリティの克服 |
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1 イギリス障害学における教育研究から学ぶ 2 『ウォーノック報告』と1981年教育法をめぐる問題 3 イギリスの教育制度と障害児教育 4 インテグレーションからインクルージョンへ 5 障害者運動が求めるインクルーシブ教育 6 障害学における教育研究の視点 7 日本への示唆 |
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第9章 自立生活運動におけるピアカウンセリングの意義 |
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1 日本におけるピアカウンセリングの導入と広がり 2 専門家による支配から相互援助へ 3 自立生活運動の根底としてのピアカウンセリング 4 ピアサポートとしてのピアカウンセリング 5 心理的援助としてのピアカウンセリング 6 ピアカウンセリングをめぐる論点 7 自立生活センターの2つの側面 8 ピアカウンセリングにおける対等性と専門性 9 ピアカウンセリングの基礎としての再評価カウンセリングの意味 |
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第10章 CILによる地域移行支援がめざすもの |
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1 自立生活運動における地域移行支援の始まり 2 調査の対象・方法・倫理的配慮 3 調査協力団体の現況 4 施設訪問・地域移行支援の経過 5 地域移行支援の概要 6 CILによる地域移行支援のプロセス 7 意識覚醒期における支援内容と特徴 8 地域移行期における支援内容と特徴 9 自立生活期における支援内容と特徴 10 CILによる地域移行支援の意義 |
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終章 障害学はどこに向かうのか |
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1 イギリス社会モデル批判の論点 2 イギリス社会モデルをとらえ直す 3 マルクス主義障害学の定立に向けて 4 障害学は生存学に解消されるか 5 障害者を肯定する倫理 6 財の分配のあり方 7 障害学はどこに向かうのか |