タイトルコード |
1000100900863 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「劣等児」「特別学級」の思想と実践 |
書名ヨミ |
レットウジ トクベツ ガッキュウ ノ シソウ ト ジッセン |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
阪本 美江/著
|
著者名ヨミ |
サカモト ヨシエ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
大空社出版
|
出版年月 |
2021.5 |
本体価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-908926-52-5 |
ISBN |
4-908926-52-5 |
数量 |
14,280p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
378.02165
|
件名 |
障害者教育-歴史
|
注記 |
2016年刊の改訂版 |
注記 |
戦前「劣等児」「特別学級」関連年表:p247〜259 文献:p260〜271 |
内容紹介 |
戦前の「特別学級」の思想と実践とは。奈良県における特別学級の実態を明かし、「劣等児」とはどのような児童だったのか、彼等を生じさせた要因や特別学級開設を促した要因は何かを検討。新教育と特別学級との関係を解明する。 |
著者紹介 |
1968年生まれ。奈良女子大学人間文化研究科博士後期課程修了(社会生活環境学専攻)。博士(文学)。大阪芸術大学短期大学部通信教育部保育学科特任教授。 |
目次タイトル |
序章 実態の把握から課題の設定へ |
|
0.1 前史 0.2 先行研究の検討 0.3 本書の課題 0.4 本書の構成 |
|
第1部 戦前における「特殊教育」政策と「劣等児」観 |
|
第1章 大正デモクラシー期の文部省関係者の「特殊教育」観 |
|
1.1 明治から昭和戦前期における文部省の「特別学級」に関する施策 1.2 青木誠四郎について 1.3 乗杉嘉壽について 1.4 「特殊教育」における民主主義的発想への抑圧 1.5 青木と乗杉の「特殊教育」観の特徴 |
|
第2章 戦前における「劣等児」「低能児」認識 |
|
2.1 脇田良吉の「劣等児」「低能児」論 2.2 東京高師附小の「劣等児」「低能児」論:同校「特別学級」担任等の理論に着目して |
|
第2部 大正末期から昭和初期における文部省全国調査にみる「特別学級」の全国的傾向と文部省「推奨校」治道尋常高等小学校の実態 |
|
第3章 大正期末から昭和初期における文部省全国調査の概要 |
|
3.1 文部省全国4調査の概要 3.2 全国の「特別学級」編制校数 3.3 「特別学級」に入級する児童の選定法と担任教員 3.4 「特別学級」施設の効果 3.5 将来の計画 |
|
第4章 文部省「推奨校」としての治道尋常高等小学校 |
|
4.1 「特別学級」の指導目標と入級児童選定法 4.2 「特別学級」編制の背景と「父兄」の理解 4.3 「特別学級」の編制法 4.4 教授上の注意点並びに担任教員の資格等 4.5 「特別学級」施設の効果 |
|
第3部 奈良女高師附小訓導齋藤千榮治の「劣等児」「低能児」論とその展開 |
|
第5章 奈良女高師附小「特別学級」の開設 |
|
5.1 「特別学級」開設の背景と根拠 5.2 奈良女高師附小「特別学級」開設の経過 |
|
第6章 「特別学級」の概要と齋藤の「劣等児」「低能児」論 |
|
6.1 「特別学級」収容候補児童への諸調査の実施 6.2 齋藤の「劣等児」「低能児」論 6.3 教授方法:「読方教授」に着目して 6.4 「人道上」「社会政策上」における教育の必要性と「日常生活」に即した教育の重視 |
|
第7章 京都市の小学校における「特別学級」の実践 |
|
7.1 京都市での「特別学級」の実践 7.2 滋野小学校「特別学級」開設と田村一二との関係 |
|
第4部 桜井尋常高等小学校の「特別学級」と「新教育」 |
|
第8章 桜井小学校の「新教育」 |
|
8.1 桜井小学校における「新教育」の理念 8.2 桜井小学校における「新教育」の実践 8.3 奈良師範からの影響 8.4 奈良女高師附小との関係 8.5 当時の桜井の地域性 8.6 「新教育」と国家主義の葛藤 |
|
第9章 西久保奈良石における「劣等児」概念と「低能児」概念 |
|
9.1 「劣等児」の特徴 9.2 「劣等児」の心理 9.3 「劣等児」発生の原因 |
|
第10章 桜井小学校における「特別学級」の実態と思想 |
|
10.1 「特別学級」の編制 10.2 「特別学級」内の分団化 10.3 「劣等児」の教育方法の一例 10.4 「促進学級」の一例 10.5 「劣等児」と家庭の生活状況 10.6 諸調査の実施と「劣等児」の顕在化 10.7 「劣等児」教育を主導した西久保訓導の思想 |
|
終章 「特別学級」史研究が問うものとは |
|
11.1 第二の隆盛期における奈良県の「特別学級」の実態 11.2 当時の「劣等児」観と「劣等児」「特別学級」の特徴 11.3 奈良県の事例に見る「新教育」と「特別学級」の関係 11.4 現代における「特別学級」史研究の意義と今後の課題 |