タイトルコード |
1000100927983 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
近世フランス王権と周辺世界 |
書名ヨミ |
キンセイ フランス オウケン ト シュウヘン セカイ |
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王国と帝国のあいだ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
阿河 雄二郎/著
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著者名ヨミ |
アガ ユウジロウ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
刀水書房
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出版年月 |
2021.8 |
本体価格 |
¥5500 |
ISBN |
978-4-88708-466-7 |
ISBN |
4-88708-466-7 |
数量 |
12,358p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
235.05
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件名 |
フランス-歴史-16世紀
フランス-歴史-17世紀
フランス-歴史-18世紀
フランス-対外関係-歴史
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内容紹介 |
近世のフランスをどう捉えればよいのか? 内に向かって「王国」の凝縮度を高め、外に向かって茫漠とした「帝国」を構築するダイナミズムに着目して、従来の見方の修正や見直しをはかる。 |
著者紹介 |
1946年香川県生まれ。京都大学文学部卒。関西学院大学教員を経て、大阪外国語大学名誉教授。 |
目次タイトル |
序章 近世フランスの「内」と「外」 |
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一 フランス「絶対王政」論の現在 二 近世のフランス王国と帝国 三 本書の課題と構成 |
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第一部 近世フランス王権と「異」の領有 |
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第一章 「オーバン」考 |
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一 フランスの外国人問題 二 「オーバン」としての外国人 三 「外国人財産没収権」と「難破船掠奪権」 四 中・近世の「オーバン」と「オーベーヌ」 五 「オーバン」の「無能力」と「帰化状」 六 ルイ一四世による「外国人財産没収権」の発動(一六九七年) 七 「オーバン」の消滅 |
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第二章 近世フランスにおける難破船掠奪と「漂流物取得権」 |
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一 海洋世界と難破船 二 難破船と難破船掠奪 三 オレロン海法と「漂流物取得権」 四 近世初頭の「漂流物取得権」 五 一六八一年海事王令と海難救助 六 ヴァランと難破船掠奪 七 法令と慣習のはざまで-難破船掠奪の実相を求めて |
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第三章 近世フランスにおける狩猟権と狩猟慣行 |
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一 狩猟権の歴史 二 法制面からみた狩猟権 三 狩猟権をめぐる法学者の議論 四 獲物の追跡権 五 平民の狩猟の存続 六 狩猟権と社会秩序 |
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第四章 ルイ一四世時代の「貴族改め」 |
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一 「貴族改め」研究の背景 二 近世までの貴族観念の変容 三 「貴族改め」の展開 四 「貴族改め」と貴族の構成 五 近世社会と「貴族改め」 |
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第二部 近世フランスと越境域 |
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第五章 近世フランスの外国人 |
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一 近世フランスの外国人の概観 二 「イタリア的フランス」の展開-近世前半のフランス在のイタリア人 三 フランス西南部のユダヤ人 四 一六九七年に課税された外国人のプロフィール 五 外国人の存在が意味するもの |
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第六章 「タラ漁船団」と「森を駆ける人」 |
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一 初期カナダ植民の諸問題 二 二つのタラ漁-干タラ漁と塩タラ漁 三 一六〜一七世紀のタラ漁船団の展開 四 毛皮(とくにビーヴァー皮)取引を求めて 五 一七世紀のビーヴァー皮取引の拡大 六 「旅行者」と「森を駆ける人」-毛皮収集人の世界 七 ヌヴェル=フランスの移住者 |
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第七章 ナント王令廃止と海港都市のプロテスタント |
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一 ジャック・フォンテーヌのフランス脱出 二 ナント王令廃止に伴うプロテスタントの亡命者 三 ナント王令廃止とノルマンディのプロテスタント 四 ボルドーのプロテスタント商人の場合 五 ラ・ロシェルのプロテスタント商人の存続 六 ディアスポラの民の行方-「グローバル循環」という視点 |
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第八章 近世の英仏海峡 |
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一 境界域としての英仏海峡 二 英仏海峡の領有をめぐって 三 戦争のなかの英仏海峡 四 英仏海峡を介したモノとヒトの流れ 五 英仏海峡と「英仏関係史」の構築 |
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第三部 初期帝国としての近世フランス |
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第九章 海軍工廠ロシュフォールの誕生 |
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一 近世ロシュフォールの位置 二 近世ヨーロッパの海軍とコルベール 三 海軍工廠の適地を求めて 四 海軍工廠ロシュフォールの建設 五 英仏開戦のなかでのロシュフォール 六 その後のロシュフォール |
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第一〇章 カナダ征服戦争の顚末とその意味 |
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一 カナダ征服戦争二五〇周年を迎えて 二 七年戦争=カナダ征服戦争に向けてのイギリスとフランスの取り組み 三 フランスのカナダ防衛戦略とその実態 四 ケベックとモントリオール攻防戦の実相 五 パリ条約とカナダの命運 六 世界史のなかでのカナダ征服戦争の位置 |
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第一一章 奴隷船が出港するまで |
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一 近世ヨーロッパ諸国の奴隷貿易のトレンド 二 近世フランスの奴隷貿易の概要 三 大西洋沿岸の海港都市の奴隷貿易とその特色 四 奴隷船の出港にあたって-奴隷船艤装の諸問題 五 奴隷貿易の利潤率-今後の研究に向かって |
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第一二章 貿易商人マテュラン・トロティエの軌跡 |
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一 一八世紀末フランスの奴隷貿易 二 ナポレオンの奴隷貿易復活(一八〇二年) 三 トロティエの経歴と奴隷貿易 四 奴隷貿易の過程 五 奴隷貿易の収支決算 六 奴隷貿易と情報リテラシー |
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終章(結びにかえて) |