タイトルコード |
1000100953604 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
鵜と人間 |
書名ヨミ |
ウ ト ニンゲン |
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日本と中国、北マケドニアの鵜飼をめぐる鳥類民俗学 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
卯田 宗平/著
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著者名ヨミ |
ウダ シュウヘイ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2021.12 |
本体価格 |
¥11500 |
ISBN |
978-4-13-056313-0 |
ISBN |
4-13-056313-0 |
数量 |
9,465,4p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
384.36
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件名 |
鵜飼
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注記 |
文献:p443〜465 |
内容紹介 |
なぜ鵜飼は成りたつのか。日本と中国、北マケドニアの鵜飼い漁を対象に、漁の技術や知識、ウミウやカワウの生態・行動などを調査し、動物利用の論理やドメスティケーションの生起をめぐる人類学的な解釈枠組みを導き出す。 |
著者紹介 |
滋賀県生まれ。国立民族学博物館人類文明誌研究部准教授。博士(文学)。専門は環境民俗学、生態人類学。著書に「鵜飼いと現代中国」など。 |
目次タイトル |
序章 いま、なぜ鵜飼なのか |
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一 主題としての鵜飼 二 鳥類民俗学というアプローチ 三 本書の構成 四 鵜飼で利用するウミウとカワウの生態 五 用語 |
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第一章 鵜飼研究の到達点 |
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一-一 中国における鵜飼の歴史と現状 一-二 日本における鵜飼の歴史と現状 一-三 ヨーロッパにおける鵜飼の歴史 |
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第二章 なぜ鵜飼が誕生したのか |
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二-一 問題意識 二-二 野生のウミウを捕獲する技術 二-三 鵜飼に向けたトレーニングの過程 二-四 野生のウミウを飼い慣らす技術 二-五 介入を受けたウミウの行動特性 二-六 なぜ鵜飼が誕生したのか |
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第三章 前例なきウミウの産卵と鵜匠による手さぐりの応答 |
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三-一 問題意識 三-二 宇治川における鵜飼の変遷と現状 三-三 ウミウの産卵から孵化、飼育にいたる状況の復元 三-四 ウミウを産卵させ、飼い慣らす技術 三-五 宇治川における繁殖技術の特徴-中国の鵜飼い漁との比較から 三-六 なぜウミウの繁殖作業を続けるのか |
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第四章 ウミウの繁殖生態の変化と「技術の収斂化」 |
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四-一 問題意識 四-二 働きかけの時系列的な変化とウミウの繁殖生態 四-三 飼育下のウミウの生長プロセス 四-四 ウミウの形姿および行動上の変化と鵜匠による対応 四-五 飼育下のウミウの繁殖生態の特徴-自然下のウミウとの比較から 四-六 繁殖作業における「技術の収斂化」-物質文化のセレクション 四-七 いま、繁殖技術を記録して分析する意義 |
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第五章 野生性と扱いやすさのリバランス論 |
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五-一 問題意識 五-二 新たな視座の着想-中国における鵜飼の事例から 五-三 リバランス論の展開-宇治川の鵜飼における人為的な介入の事例 五-四 宇治川の鵜匠たちによる働きかけの論理 五-五 リバランス論とその展開可能性 |
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第六章 日本の鵜匠がウミウの生殖に介入しない理由 |
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六-一 問題意識 六-二 ウミウの産卵要因を知るためのアプローチ 六-三 新たに入手するウミウのサイズ要求-日立市十王町で捕獲されるウミウの特徴 六-四 日々のウミウの飼育方法-日本各地の鵜小屋における巣材の有無 六-五 繁殖期前の巣材の存在 六-六 なぜ日本の鵜匠たちはウミウの生殖に介入しないのか 六-七 新たな作業仮説の提示 |
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第七章 なぜ中国の漁師はカワウを繁殖させるのか |
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七-一 問題意識 七-二 雲南省大理ペー族自治州の【ジ】海における鵜飼-その歴史と現状 七-三 カワウの飼育環境と一連の繁殖作業 七-四 S村におけるカワウの繁殖技術の特徴-山東省・江蘇省との事例比較 七-五 人工繁殖を続ける条件 七-六 なぜカワウの生殖に介入しつづけるのか 七-七 新たな作業仮説の確からしさ-生殖介入をめぐる動機 |
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第八章 鵜飼が生業として成りたつ条件 |
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八-一 問題意識 八-二 北マケドニア共和国ドイラン湖の概要 八-三 マンドゥラ漁の構造と漁獲の技術 八-四 ドイラン湖におけるマンドゥラ漁の特徴-中国と日本の鵜飼との事例比較 八-五 マンドゥラ漁が成りたつ条件 八-六 ドメスティケーションの生起にかかわる事実 |
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終章 鵜と人間、かかわりの原理 |
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一 なぜ鵜飼は成りたつのか 二 残された三つの問い |