タイトルコード |
1000101053086 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
東北の結婚移住女性たちの現状と日本の移民問題 |
書名ヨミ |
トウホク ノ ケッコン イジュウ ジョセイタチ ノ ゲンジョウ ト ニホン ノ イミン モンダイ |
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不可視化と他者化の狭間で |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
李 善姫/著
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著者名ヨミ |
リ ゼンキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
明石書店
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出版年月 |
2023.2 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-7503-5521-4 |
ISBN |
4-7503-5521-4 |
数量 |
192p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
334.41
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件名 |
移民・植民
国際結婚
韓国人(日本在留)
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注記 |
文献:p180〜186 |
内容紹介 |
様々な背景をもつ外国人女性たちが日本人男性に嫁ぎ、東北地方に暮らす。このような人々に対し日本は何もしない「ほったらかし」政策を採ってきた。これらの女性たちの事例から、日本がこれから採るべき移民政策を展望する。 |
著者紹介 |
韓国ソウル生まれ。東北大学男女共同参画推進センター講師。博士(国際文化学)。文化人類学専攻。 |
目次タイトル |
序章 移民を移民と言わない日本を振り返る |
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第1節 人口減少時代の日本の「移民」 第2節 動き出した外国人受け入れ-その本音と建て前 第3節 繰り返される「ほったらかし移民」の失敗 第4節 「ほったらかし」移民を後押ししている社会的フレーム 第5節 当事者の観点からの結婚移住とモビリティ、そして東日本大震災 第6節 「共生」する社会のために |
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第Ⅰ部 フレームの中の結婚移住女性たち |
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第1章 アジアの「仲介型国際結婚」と移民政策 |
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第1節 はじめに 第2節 ジェンダー不平等の普遍性と移住の女性化 第3節 結婚移住と変容する東アジア社会 第4節 日本の「多文化共生」政策とその意味 第5節 国際結婚問題と日本の「多文化共生」施策との乖離 |
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第2章 彼女たちの「結婚移住」-「他者化」と「不可視化」の狭間で |
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第1節 研究動向から見る「犠牲者」フレームと「エージェンシー」フレーム 第2節 地元プレッシャーという圧力 第3節 新聞記事で追う東北のジモト社会と「仲介型国際結婚」 第4節 「犠牲者」フレームと「エージェンシー」フレームの両面性 |
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第3章 再生産労働と結婚移住女性たち、そして「自己決定・自己責任」 |
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第1節 はじめに 第2節 「再生産労働」と結婚移住女性 第3節 内面化された再生産労働 第4節 高齢化していく移住女性たち、彼女らのケアは誰がするのか 第5節 失われた「当事者の権利」 |
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第Ⅱ部 彼女らの結婚と移住を語る |
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第4章 「仲介型国際結婚」における当事者たちの選択と選別 |
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第1節 「ハイパガミー」よりも「ナジミ」がある国へ 第2節 自分の人生を生きたい 第3節 結婚市場における自分への商品化 第4節 結婚移民の選択におけるグローバル的要因 第5節 男性側からの国際結婚 |
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第5章 移住女性の社会適応過程と「戦略的不可視化」 |
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第1節 「嫁」になる-移住初期の家族間の葛藤 第2節 認めてもらえない外国人としてのアイデンティティ-社会的葛藤 第3節 間違った社会関係の一歩と移住女性のステレオタイプ化 第4節 他の結婚移住女性との差異化-コミュニティなんかいらない 第5節 「戦略的不可視化」と孤立する移住女性たち |
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第6章 東北の日韓国際結婚-誰が残り、誰が去っていくのか |
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第1節 はじめに 第2節 日本における日韓国際結婚の推移 第3節 東北の日韓仲介国際結婚と地域社会 第4節 中高齢化する韓国の移住女性のモビリティと家族の苦悩 第5節 「モビリティ」としての移住を考える 第6節 「異邦人」ではなく、「構成員」となるための支援政策を |
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第Ⅲ部 震災が残した移住女性の課題 |
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第7章 東日本大震災と顕著化した移住女性の問題 |
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第1節 はじめに-被災地と外国人 第2節 被災地域の外国人と多文化共生施策 第3節 不可視化されていた結婚移住女性たちの調査を行う 第4節 浮き彫りになった移住女性たちの脆弱性 第5節 ジェンダー規範によって排除される移住女性たち 第6節 外国人として、そして結婚移住女性としての二重の脆弱性 |
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第8章 移住女性たちのレジリエンスとコミュニティ活動の持続可能性を考える |
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第1節 震災後の外国人被災者支援とその課題 第2節 震災後の移民コミュニティの活性化 第3節 見えない存在から見える存在へ 第4節 移住女性のレジリエンスを持続可能なものにするため |
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終章 多様化と階層化する結婚移民と共生のためのシティズンシップ |
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第1節 国際結婚-時代をさき行く多様な家族像と多様な個人の生き方 第2節 移住女性の多様化と階層化 第3節 ジェンダー平等と多様性のある社会へ 第4節 市民としての権利と市民としての義務を-「シティズンシップ」 第5節 「移民」が幸福な社会は「国民」も幸福 |