タイトルコード |
1000101060598 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
親密圏と公共圏の社会学 |
書名ヨミ |
シンミツケン ト コウキョウケン ノ シャカイガク |
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ケアの20世紀体制を超えて |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
落合 恵美子/著
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著者名ヨミ |
オチアイ エミコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
有斐閣
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出版年月 |
2023.3 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-641-17485-6 |
ISBN |
4-641-17485-6 |
数量 |
9,412p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
361
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件名 |
社会学
家族
女性問題
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注記 |
文献:p375〜395 |
内容紹介 |
著者が20年のあいだに執筆した主要な論考を掲載。「成熟社会」にふさわしい社会システム構築のために、社会と社会科学から排除された生とケアを取り戻し、「生を包摂する」総合的な社会理論を構築する。 |
著者紹介 |
東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学者。京都大学大学院文学研究科教授。比較家族史学会会長、フランス社会科学高等研究院ブレーズ・パスカル・チェアなどを務める。 |
目次タイトル |
序章 生とケアを包摂する社会理論 |
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1 社会と社会科学から排除された生とケアを取り戻す 2 3つの視点-歴史・人口・アジア 3 生とケアの20世紀体制とその超えかた |
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第Ⅰ部 親密圏と公共圏の変容 |
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第1章 親密圏と公共圏の構造転換 |
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1 ハーバーマス再読-親密圏と公共圏の歴史理論として読み直す 2 親密性/親密圏研究が開く視角 3 親密圏と公共圏の構造転換 |
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第2章 近代世界の転換と家族変動の論理 |
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1 世界から見た近代家族論 2 近代の転換と家族変動 3 アジア近代の論理 4 ヨーロッパ近代のゆくえ |
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第3章 アジア近代におけるジェンダー構築の論理 |
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1 伝統の多様性 2 言説の類似性 3 近代化の多様な経路 4 政策決定 5 まとめ |
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第Ⅱ部 ケアレジームの再編成 |
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第4章 アジアの家族主義を再考する |
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1 「ケア」とは何か-近代西洋的常識を疑う 2 ケアレジームとケアダイアモンド 3 歴史的に見たアジア社会のケアレジーム 4 現代アジア社会のケアレジーム |
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第5章 アジアの共働き社会における子育てを支えるもの |
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1 アジアの共働き社会 2 中国の場合 3 タイの場合 4 シンガポールの場合 5 専業主婦志向と教育ママの誕生 6 アジアの共働き社会のゆくえ |
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第6章 グローバル化する家族 |
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1 グローバル化する家族 2 台湾調査とその背景 3 外国人家事・介護労働者の事例から 4 外国人妻の事例から 5 おわりに |
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第7章 現代アジアにおける主婦の誕生 |
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1 アジアの共働き社会の主婦たち 2 中国の主婦たち 3 シンガポールの主婦たち 4 タイの主婦たち 5 グローバル化とアジアの近代家族 |
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第8章 ケアダイアモンドと福祉レジーム |
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1 社会的ネットワークと福祉ミックス 2 アジア家族の比較研究 3 子どものケアをめぐる社会的ネットワーク 4 高齢者のケアをめぐる社会的ネットワーク 5 ケアダイアモンドと福祉レジーム 6 ケアネットワークの再編成 |
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第9章 東アジアの持続不能社会 |
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1 東アジアにおける超低・極低出生率 2 東アジアにおける婚姻の逆説 3 家族主義の多様性とその失敗 4 結論 |
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第10章 持続可能な社会のための理論と政策 |
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1 はじめに 2 少子化を世界史的文脈で理解する-歴史的視野と国際比較の視点 3 ケアダイアモンドと家族化/脱家族化-人間再生産の理論化 4 アジアのケアレジーム 5 社会的再生産の構成要素としての国際人口移動と労働力のジェンダー化 6 結論にかえて |
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第11章 アジア化するヨーロッパ? |
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1 「アジア化するヨーロッパ」仮説 2 福祉国家は「削減」されたか-財政面からの検討 3 フランスにおける「公的保育」の「市場化」とは-「公的保育」の変容とアシスタントマテルネル 4 フランスの子どもをケアする多様なアクター 5 考察 |
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第Ⅲ部 半圧縮近代としての日本 |
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第12章 世界の中の戦後日本家族 |
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1 戦後日本家族論を拡張する 2 人口転換とライフコースの変容 3 ジェンダー化の多様な方向性 4 家族と親族の絆 5 家族主義レジームの社会 |
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第13章 歴代首相の国会発言に見る「家族」と「女性」 |
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1 日本の独特の進路とその政策的背景 2 政治課題となった家族と女性 3 1980年代の家族主義的改革 4 1990年代以降の不完全な改革 5 政策選択におけるイデオロギーと現実 6 「近代の伝統化」とその拘束 |
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第14章 縮んだ戦後体制 |
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1 はじめに-1990年代の日本は1970年代の欧米先進諸国 2 「20世紀体制」とその転換 3 転換期の選択-制度改革の岐路 4 日本社会の現在-家族主義的改革の帰結 5 おわりに |
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第15章 新型コロナが露呈させたジェンダー問題とケアの危機 |
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1 在宅勤務緊急調査から見えたこと 2 ジェンダー問題としてのコロナ危機 3 公共サービスと公務労働 4 生を包摂する社会と社会科学-ケアの再家族化に抗して |