タイトルコード |
1000101064524 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「母になること」の社会学 |
書名ヨミ |
ハハ ニ ナル コト ノ シャカイガク |
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子育てのはじまりはフェミニズムの終わりか |
叢書名 |
関西学院大学研究叢書
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叢書番号 |
第252編 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
村田 泰子/著
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著者名ヨミ |
ムラタ ヤスコ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
昭和堂
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出版年月 |
2023.3 |
本体価格 |
¥2400 |
ISBN |
978-4-8122-2212-6 |
ISBN |
4-8122-2212-6 |
数量 |
7,273p |
大きさ |
21cm |
分類記号 |
367.3
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件名 |
母
保育
女性労働
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注記 |
文献:p257〜266 |
内容紹介 |
「子育ては母親がするもの」という世間の圧力を感じながら保育所に子どもを預ける女性たち。彼女たちは託児実践を通じて、何を受け入れ、挑んでいるのか。母親や保育施設員の聞き取りを通して、フェミニズムの視点から捉える。 |
著者紹介 |
京都大学大学院文学研究科博士後期課程社会学専修を研究指導認定退学。博士(文学)。関西学院大学社会学部・社会学研究科教授。専門は家族社会学、ジェンダー研究。 |
目次タイトル |
序章 「母」というひどくつまらない存在 |
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1 個人的な経験から 2 本書のねらい 3 本書の視座と方法 4 本書の構成 |
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第Ⅰ部 フェミニズムの母性研究、再訪 |
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第1章 データにみる、日本社会における女性の母親業 |
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1 母親の育児責任 2 父親の不在 |
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第2章 女性はなぜ母親業をするのか |
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1 女性の母親業を水路づける二つの抑圧的な社会構造 2 「母性」という言語構造 |
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第3章 母親の実践への注目 |
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1 子捨て・子殺しの歴史研究 2 落合恵美子の育児援助ネットワーク研究 3 フェミニズムの主体としての「母親」の可能性をめぐって |
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第Ⅱ部 託児にふみきる |
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第4章 認可外保育施設「ばぁばサービスピノキオ」のフィールドワーク |
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1 ピノキオとの出会い 2 調査の概要 3 ゲートキーパーとしてのK先生 4 データの限界 |
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第5章 「一時保育」をめぐる困難 |
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1 日本の保育制度と「母親の就労」という大前提 2 「在宅児を含めた支援」の広がり 3 「一時保育」というあたらしいサービス 4 認可保育所における一時保育と「利用理由」の申請制度 5 「育児放棄の温床」というまなざし |
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第6章 高齢女性による託児への期待とその背景 |
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1 新聞記事にみる、「ばぁば」による託児への好意的まなざし 2 政策言説にみる、高齢女性による託児への期待 3 「ばぁば」による託児所の誕生 4 活動が軌道にのるまで 5 ピノキオの特色 6 「利用理由を問わない」サービス |
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第7章 「移行期世代」の子育てからかんがえる、ピノキオのサービスの近代性 |
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1 「ばぁば」二三名の基本的属性 2 伝統と近代のはざまにおける子育て 3 現在の子ども・孫との関係 4 「ばぁば」の経験はピノキオの実践にどういかされていたか |
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第8章 託児にふみきる |
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1 利用者三五名の基本的属性 2 就労状況ごとの利用方法と利用理由 3 託児にまつわる不安を払拭する 4 家族に内緒で利用する 5 「ばぁば」による託児への冷静なまなざし 6 まとめ |
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第Ⅲ部 二〇〇〇年代以降の変化をめぐって |
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第9章 「団塊ジュニア世代」と産み育ての個人化 |
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1 不況と雇用の不安定化 2 強いられた未婚化 3 来なかった「第三次ベビーブーム」 4 産み育ての個人化と他者とつながることの困難 |
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第10章 母親の就労の増加と「専業主婦」をめぐる社会的認識の変化 |
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1 乳幼児の母親の五割強がはたらく社会 2 「準専業主婦」というはたらきかた 3 「専業主婦」というリスク 4 「専業主婦」の子育てにおける苦境 5 育児援助ネットワークのさらなる弱体化 6 まとめ |
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第Ⅳ部 乳児をあずけ、はたらく |
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第11章 乳児保育の現状と調査の概要 |
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1 兵庫県西宮市における「乳児保育」の現状 2 調査の概要 3 利用者六名の概要 4 雇用と結婚という制度の「内側」? |
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第12章 「乳児保育」をめぐる困難 |
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1 「乳児保育」の歴史 2 「乳児保育」の拡充と現場のとまどい 3 「〇歳児保育」に向けられた批判 |
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第13章 家族を運営する |
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1 現在のライフスタイルにいたった経緯 2 夫との関係性 3 保育所の送迎にまつわる調整 |
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第14章 「三歳児神話」を反復する、書き換える |
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1 保育サービスの利用開始時期とその理由 2 理想の利用開始時期とその理由 3 乳児期からの集団保育の母子双方にとっての利点 4 「専業主婦」という参照点をめぐって 5 あたらしい共同性の萌芽 6 まとめ |
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終章 ふたたび、「母」というひどくつまらない存在をめぐって |