タイトルコード |
1000100484585 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
法の支配と対話の哲学 |
書名ヨミ |
ホウ ノ シハイ ト タイワ ノ テツガク |
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プラトン対話篇『法律』の研究 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
丸橋 裕/著
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著者名ヨミ |
マルハシ ユタカ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
京都大学学術出版会
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出版年月 |
2017.2 |
本体価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-8140-0071-5 |
ISBN |
4-8140-0071-5 |
数量 |
14,443,25p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
131.3
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件名 |
法律(プラトン)
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個人件名 |
Platōn |
注記 |
文献:p419〜439 |
内容紹介 |
プラトン晩年の大著「法律」にある法理論と倫理思想に綿密な分析を加え、プラトンの政治哲学における「法の支配」を、ソクラテス的な「対話の哲学」から読み解く。 |
著者紹介 |
大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程哲学専攻(西洋哲学史)認定退学。京都大学博士(文学)。兵庫県立大学看護学部教授。 |
目次タイトル |
序章 プラトン対話篇『法律』をどう読むか |
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一 『法律』研究の意義 二 プラトン政治哲学の統一性を求めて 三 『法律』の全体構成 四 本書の構図 |
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第一章 プラトンの政治哲学とソクラテスの精神 |
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一 古代アテナイにおける「法の支配」 二 『クリトン』におけるソクラテスの「国法」との対話 三 「法の支配」と民主制の理念 四 「法の支配」とプラトン哲学の課題 |
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第二章 行為のアイティアーについて |
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はじめに 一 『プロタゴラス』のソクラテスによるアクラシアー批判 二 行為のアイティアーとしての「市民的な徳」とその限界 三 『国家』における魂の三区分説導入の意義 四 行為のアイティアーとしての「真実の徳」 五 展望-『法律』におけるアクラシアーとその克服 |
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第三章 哲学はなぜ現実に対して力をもちうるのか |
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一 哲人統治論を根拠づけるもの 二 『国家』における「知識/ドクサ」論の背景とその概要 三 「能力(デュナミス)」としての知識とドクサ 四 政治実践における哲人王の優位の根拠 |
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第四章 「神の操り人形」の比喩 |
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一 プラトンの後期ペシミズム神話 二 「神の操り人形」の比喩の分析 三 魂の三区分説との対比 四 『法律』における自由への教育 |
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第五章 詩人追放の論理 |
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はじめに 一 プラトンの文藝批判の原点 二 『国家』の全体構成と文藝批判の位置づけ 三 文藝批判Ⅰ 四 文藝批判Ⅱ |
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第六章 「最も美しきドラーマ」 |
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一 国制と法律 二 第三の国制 三 第一の国制 四 『政治家』における「第二の航海法」 五 第二の国制 |
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第七章 ディオニュソスのコロスの誕生 |
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はじめに 一 欲望と快楽に対する戦い 二 ムゥシケーの本質と目的 三 三つのコロスの組織 四 酒宴の効用 五 教育の守護者たち |
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第八章 説得の技法としての対話術 |
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一 法の前文と説得的弁論術 二 プロオイミオン-「自由人の医者」の比喩 三 エポーデー-コレイアーとミュートス 四 ディアロゴス-若き無神論者たちとの対話 |
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第九章 魂の治癒教育 |
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はじめに 一 刑法原論 二 さまざまな無知とアクラシアー 三 犯罪の原因としての<無知> 四 魂の治癒教育としての刑罰 |
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第十章 「夜の会議」と法の支配 |
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一 問題の所在 二 「夜の会議」の導入状況と構成メンバー 三 「夜の会議」の固有の職務と本質的役割 四 国制の守護者たち |
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終章 対話篇『法律』における哲学の課題 |
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補論一 愛、知性及び自由 |
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補論二 K・シェップスダォの『法律』論 |