タイトルコード |
1000100754536 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
異世界と転生の江戸 |
書名ヨミ |
イセカイ ト テンセイ ノ エド |
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平田篤胤と松浦静山 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
今井 秀和/著
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著者名ヨミ |
イマイ ヒデカズ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
白澤社
現代書館(発売)
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出版年月 |
2019.10 |
本体価格 |
¥2500 |
ISBN |
978-4-7684-7977-3 |
ISBN |
4-7684-7977-3 |
数量 |
237p |
大きさ |
19cm |
分類記号 |
388.1
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件名 |
怪異
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個人件名 |
平田 篤胤 |
内容紹介 |
江戸後期の文政年間、天狗にさらわれて異世界を見た少年や、自分は他人の生まれ変わりだという少年が現れた。平田篤胤と松浦静山、2人をとりまく江戸知識人のネットワークに着目し、彼らの怪異への関心の文脈を明らかにする。 |
著者紹介 |
1979年東京都生まれ。大東文化大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。同大学非常勤講師、蓮花寺佛教研究所研究員。専攻は日本近世文学、民俗学、比較文化論。 |
目次タイトル |
第一章 「仙境」とは何か-江戸の「異世界」調査録 |
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一 天狗にさらわれた少年たち 二 江戸の異世界 三 『仙境異聞』のテキスト構成 三 「仙境」とは何か 四 「仙境」とはどこか |
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第二章 『仙境異聞』と和漢の文献知識-寅吉の語りを構成するもの |
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一 信頼できない語り手 二 寅吉の語りと和漢の文献知識 三 神誘いの発端と費長房の説話 四 『仙境異聞』と『事実証談』 五 鉄を食う獣の来歴 六 「千山鯉」と動植物にまつわる俗説 七 外法箱と『龍宮船』 八 篤胤の聞き取り、寅吉の聞き取り |
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第三章 『仙境異聞』と仏教-寅吉の出家を軸に |
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一 平田篤胤と仏教 二 文政三年の篤胤-『印度蔵志』の起筆と『仙境異聞』の発端 三 仙童寅吉の修行時代-杉山僧正に師事する 四 仏教知識をめぐるジレンマ 五 寅吉と出家 |
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第四章 『勝五郎再生記聞』と日本人の転生観 |
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一 勝五郎の転生 二 「死と再生」の想像力 三 『勝五郎再生記聞』と仏教的転生観の否定 四 語る勝五郎、語らぬ藤蔵 |
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第五章 流転する語りと聞き取り-『勝五郎再生記聞』における「聞き書き」 |
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一 問題の所在 二 日野市「勝五郎調査団」の活動 三 聞き方、書き取り方-知識人たちの態度 四 赤毛犬「とち蔵」の「転生」 五 語り方、聞き方-勝五郎の姿勢、大人たちの態度 六 総体としての<怪異>をめぐって |
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第六章 「口寄せ」と勝五郎の前世語り-憑依と転生の分水嶺 |
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一 平田篤胤の死後観 二 篤胤と東北の民俗知識 三 口寄せと前世語り 四 「こんな晩」は憑依か転生か 五 前世、来世と口寄せ |
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第七章 「幽冥の談」を言う者-松浦静山の<怪異>への態度 |
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一 「幽冥の談を云者」 二 荻野梅塢と仙童寅吉の論争 三 荻野梅塢とは何者か 四 篤胤のサロン、静山のサロン 五 <怪異>への態度 六 政治的バイアスと<怪異> |
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第八章 松浦静山の怪異観 |
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一 静山の「夜話」 二 フィクションとノンフィクションの間で 三 「異獣」をめぐる風説 四 信心と合理性 五 静山の体験した怪異(一)狸の馬鹿囃子 六 静山の体験した怪異(二)身近な者の幽霊 七 『甲子夜話』における松浦静山の視野 |
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第九章 松浦静山と平田篤胤-その差異と接点 |
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一 屋代弘賢と篤胤周辺の知識人たち 二 篤胤追放と異世界創作 三 警戒された「奇男子」篤胤 四 天狗にさらわれた大人-篤胤を忌避する静山 五 媒介としての荻野梅塢 六 赤い髪の人魚の目撃談 |
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終章 異世界と転生の江戸 |
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一 西洋という「異世界」 二 河童の卵-静山の合理性 三 それぞれのスタンス 四 <怪異>の肯定、否定、グレーゾーン 五 <怪異>をめぐる知識人の力学 |