タイトルコード |
1000100924263 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ボワソナードとその民法 |
書名ヨミ |
ボワソナード ト ソノ ミンポウ |
版表示 |
増補完結版 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
池田 真朗/著
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著者名ヨミ |
イケダ マサオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
慶應義塾大学出版会
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出版年月 |
2021.9 |
本体価格 |
¥6800 |
ISBN |
978-4-7664-2772-1 |
ISBN |
4-7664-2772-1 |
数量 |
20,594p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
324.02
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件名 |
民法-歴史
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個人件名 |
Boissonade Gustave Emile |
内容紹介 |
明治近代立法黎明期の巨星、自然法学者としてのボワソナードと民法典を紹介・再検討し、日本の民法典との相違点を描き出す。債権法改正、配偶者居住権等、書き下ろし3論考を加えた増補完結版。 |
著者紹介 |
1949年東京生まれ。武蔵野大学大学院法学研究科長・教授。慶應義塾大学名誉教授。博士(法学)。2012年紫綬褒章受章。著書に「民法への招待」「新世紀民法学の構築」ほか。 |
目次タイトル |
序論 |
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第Ⅰ部 ボワソナード民法総論 |
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第一章 自然法学者ボワソナード |
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一 ボワソナードと「自然法」 二 ボワソナードの「自然法講義(性法講義)」 三 ボワソナードと「自然法」の効用 四 ボワソナードの自然法とキリスト教の関係 五 ボワソナードにおける法概念の根幹 六 ボワソナードの自然法論の評価 七 小括 |
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第二章 ボワソナード「自然法講義(性法講義)」の再検討 |
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序 一 「自然法講義」の周辺 二 民法学入門としての「自然法講義」 三 ボワソナードの自然法論の限界と可能性-民法解釈学との関係において 結語 |
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第Ⅱ部 ボワソナードと日本民法典 |
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第三章 フランス的法典の伝統と日本民法典 |
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一 はじめに-考察を始める前提として 二 外見の相違と内容の類似性 三 フランス民法典の基礎的影響 四 日本民法におけるフランス民法型の規定 五 日仏民法典の最大の共通点 六 日仏民法典の最大の乖離点 七 結び-日本民法学における「フランス的法典の伝統」の断絶と復活 |
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第四章 民法典の歴史 |
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一 はじめに 二 民法典編纂前史 三 旧民法典の編纂 四 現行民法典の編纂 付・民法典の歴史に関する参考文献 |
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第五章 日本民法典とは何か |
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まえがき 一 はじめに 二 ボワソナード旧民法の位置づけと評価 三 ボワソナード旧民法の評価と民法典論争 四 旧民法の立法過程における変容 五 ボワソナード旧民法から現行民法成立までのプロセスとその評価 六 現行法解釈のためのボワソナード旧民法の重要性-解釈学者による「残された遺産」の探究 七 小括 |
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第Ⅲ部 ボワソナードの業績各論 |
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第六章 民法四七八条論序説 |
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一 序 二 フランス民法における債権『占有』 三 ボワソナード旧民法における債権占有 四 結語 |
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第七章 ボワソナードにおける「第三者」の概念 |
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はじめに 一 問題の所在 二 ボワソナードの「第三者」概念 三 フランス民法からみたボワソナードの「第三者」概念 四 小括と若干の提言 結語 |
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第八章 民法四六七条におけるボワソナードの復権 |
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序 ボワソナード旧民法研究の意義 一 旧民法財産編三四七条から民法四六七条への接続 二 民法四六七条へのボワソナード草案の復活 三 ボワソナードProjet,Art.367 付・旧民法理由書解題 |
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第九章 ボワソナード民法理論の特徴とその学説史的意義および影響 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 総論 一 一般論から具体的分析へ 二 ボワソナード旧民法草案のフランス民法との学説史的関係 三 ボワソナードの「綜合(synthèse)」 Ⅲ 各論 一 時効 二 不動産物権変動 三 連帯債務-固有法への影響という観点から 四 債権譲渡(1)-太政官布告第九九号と債務者の承諾 五 債権譲渡(2)-指名債権譲渡における異議を留めない承諾 六 詐害行為取消権 七 契約理論-合意論 八 契約総論の構造-「合意」と「契約」、「承諾」と「受諾」 九 抵当権 一〇 賃貸借契約 Ⅳ おわりに 一 小括 二 民法における改良と漸進 |
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第Ⅳ部 関連研究・書評 |
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第一〇章 司法省御雇外国人ジュール・ジュスラン |
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第一一章 書評(一)西堀昭著『増訂版・日仏文化交流史の研究-日本の近代化とフランス』 |
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第一二章 書評(二)手塚豊著作集第七巻『明治民法史の研究(上)』 |
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結章 |
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補章 |
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補章1 旧民法典とボワソナード |
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一 はじめに-ボワソナードと旧民法典の関係 二 ボワソナードの人物像 三 旧民法典の現代的意義 四 民法典論争についての私見 五 おわりに-法史学者の使命とは何か-星野通博士へのオマージュに代えて |
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補章2 旧民法典とボワソナード |
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一 はじめに 二 ヴァルタザール・ボギシッチの助言 三 ボワソナード来日前の明治政府の民法人事編編纂作業 四 ボワソナードの最初期の起草態度 五 明治一九(一八八六)年副申書について 六 旧民法典人事編の内容-第一草案と完成までの修正 七 ボワソナードと日本古来の慣習 八 ジャマン教授の評価とボワソナードの悲劇の本質 九 結びに |
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補章3 二〇二〇年施行民法(債権関係)改正とボワソナード旧民法 |
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一 はじめに 二 異議をとどめない承諾の廃止 三 民法四七八条の「債権準占有者に対する弁済」の場合 四 他人物売買の担保責任の場合 五 結語-平成二九年民法改正の「選択」とボワソナード民法理論 |
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補章4 相続法改正による配偶者居住権の新設とボワソナードの復権 |
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一 はじめに 二 日本民法典に新設された配偶者居住権の概要とその目的 三 配偶者居住権の沿革 四 ボワソナード旧民法と明治民法における編別の「入れ子状態」 五 旧民法典における用益権と居住権 六 現在のカンボジア民法典による採用 七 ピアジェ(終身年金権契約)と用益権・居住権 八 日本民法の配偶者居住権再考 九 小括 一〇 エピローグ |