タイトルコード |
1000100960660 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
産屋の民俗 |
書名ヨミ |
ウブヤ ノ ミンゾク |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
板橋 春夫/著
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著者名ヨミ |
イタバシ ハルオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
岩田書院
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出版年月 |
2022.2 |
本体価格 |
¥12000 |
ISBN |
978-4-86602-134-8 |
ISBN |
4-86602-134-8 |
数量 |
540,18p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
385.2
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件名 |
産育習俗-歴史
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注記 |
文献:p513〜534 |
内容紹介 |
産屋は何のために存在したのか。穢れ観、神聖性、隔離、別火、籠もり、共助、休養をキーワードに、産育文化における産屋とその習俗について、歴史民俗学的な究明を試みる。写真や図版も豊富に収録。 |
著者紹介 |
1954年群馬県生まれ。國學院大学卒業。日本工業大学教授。博士(文学・歴史民俗資料学)。著書に「葬式と赤飯」など。 |
目次タイトル |
序論 産屋研究の課題と方法 |
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一 研究の背景と民俗資料論 二 産屋研究の展開と研究視点 三 産屋の定義と研究法 四 本書の構成 |
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第一部 産育文化にみる穢れ観と忌み習俗 |
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第一章 産育文化研究と産屋 |
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はじめに 一 出産介助者としてのトリアゲバアサン 二 近代産婆の誕生と活躍 三 出産の場の変遷と出産の姿勢 まとめ |
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第二章 産の忌みと誕生儀礼 |
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はじめに 一 出産と穢れ観 二 不浄と穢れ 三 産屋の火 四 シラ不浄・シラヤマ・白色の出産空間 五 お七夜の儀礼 六 忌明けと初宮参り まとめ |
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第三章 月小屋と月事の忌み |
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はじめに 一 血の忌詞 二 福井県敦賀半島のコヤ習俗 三 伊豆諸島のコイエ・タビゴヤ 四 愛媛県西条市のヒマヤ 五 「寺川郷談」にみる清浄性 六 奥三河地方のタヤ 七 月小屋概念の再検討 まとめ |
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第四章 奥三河のサンゴヤと別火習俗 |
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はじめに 一 澁澤敬三と瀬川清子が見た和市のヒマヤ 二 地元研究者が記録したコヤ習俗 三 北設楽郡東栄町のサンゴヤ聞き書き まとめ-北設楽地方の産屋・月小屋の特色- |
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第五章 日本における産屋の分布とその特徴 |
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はじめに 一 文化類型論の視点からみた産屋分布図 二 日本民俗地図にみる産屋の事例 三 産屋分布の特徴と若干の考察 まとめ |
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第二部 産屋の空間構成と儀礼習俗の諸相 |
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第六章 山形県小国町大宮のコヤバの変遷過程 |
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はじめに 一 先行研究と問題の所在 二 大宮子易両神社の安産信仰と大宮講 三 コヤバの建築空間 四 出産介助者 五 コヤバで出産した女性の体験談 六 コヤバの常設化とコヤバ祭り 七 仮設の小屋の記憶と穢れ観 まとめ |
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第七章 若狭湾沿岸のサンゴヤ習俗 |
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はじめに 一 若狭湾沿岸のサンゴヤ研究史 二 敦賀市池河内のサンゴヤ習俗 三 敦賀半島にみるサンゴヤの諸相 四 サンゴヤ習俗と医師による評価 まとめ |
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第八章 瀬戸内海伊吹島のデーベヤ空間と習俗変化 |
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はじめに 一 伊吹島の概要とデーベヤの先行研究 二 伊吹産院の建設 三 伊吹産院の利用状況 四 古いデーベヤの記録と伝承 五 デーベヤ利用の体験談 六 トリアゲバアサンから助産婦へ 七 デーベヤ入り儀礼とクマウジの俗信 まとめ |
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第九章 記録資料の中の産屋 |
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はじめに 一 伊豆・駿河・遠江のコヤ 二 岡山県笠岡市真鍋島のカンギャ 三 大分県姫島のヨワ 四 長崎県対馬木坂の産屋 まとめ |
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第三部 産屋における空間的隔離と籠もり空間 |
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第十章 伊豆諸島のコウミヤとタビゴヤの習俗 |
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はじめに 一 八丈島のタビとコウミヤ 二 利島・新島・三宅島・御蔵島のコイエ・カド・コヤ 三 青ケ島のタビゴヤ 四 タビという言葉 まとめ-籠もり期間とその機能- |
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第十一章 敦賀半島立石のサンゴヤにみる隔離の問題 |
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はじめに 一 敦賀半島のサンゴヤに関する先行研究 二 サンゴヤの利用 三 穢れ観と時間的隔離 四 サンゴヤの暮らしと空間的隔離 まとめ |
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第十二章 京都大原の産屋における籠もり空間 |
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はじめに 一 先行研究と問題の所在 二 最後の産屋利用者の語りから 三 出産の場と籠もりの期間 四 産屋入口の逆さ鎌 五 産屋の立地と利用の変化 まとめ |
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第十三章 志摩地方のオビヤと越賀産婦保養所 |
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はじめに 一 志摩地方のオビヤ 二 オビヤ体験者の語り 三 伝統的オビヤから産婦保養所へ 四 共助と休養に関わる民俗 まとめ |
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結論 産屋習俗における神聖性と穢れ観の相克 |
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一 本書の構成と要約 二 産屋分布の特徴 三 産育文化における産屋の位相 四 神聖性と穢れ観の論理 五 休養と共助の機能 六 産屋出産の消滅と衛生行政 |