タイトルコード |
1000100972497 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
地下出版のメディア史 |
書名ヨミ |
チカ シュッパン ノ メディアシ |
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エロ・グロ、珍書屋、教養主義 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
大尾 侑子/著
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著者名ヨミ |
オオビ ユウコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
慶應義塾大学出版会
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出版年月 |
2022.3 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7664-2803-2 |
ISBN |
4-7664-2803-2 |
数量 |
465,22p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
023.1
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件名 |
出版-日本
ポルノグラフィー-歴史
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注記 |
昭和「地下出版界」関連年表:p433〜458 文献:巻末p11〜21 |
内容紹介 |
近代日本の誇る教養主義の「裏通り」とは-。非公刊の軟派出版(性風俗、猟奇、犯罪を取り扱った刊行物)とその版元に注目し、教養主義の言説空間との関係性から捉え返すことで、地下出版界をメディア史的に体系化する。 |
著者紹介 |
1989年東京都生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士後期課程満期退学。博士(社会情報学)。桃山学院大学社会学部准教授。 |
目次タイトル |
序章 教養主義の「裏通り」 |
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1 知的上昇と、「エロ・グロ」の交差点 2 先行研究と本書の立場 3 用語の定義 4 分析方法 5 本書の構成 |
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第一部 地下出版界の前史 |
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第一章 <社会運動>としての自費出版同盟 |
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1 軟派出版前史 2 文壇のオルタナティヴを目指す 3 街頭でのパフォーマンスと超党派性 4 「自費出版同盟」構想の内実 5 構想の失敗と、軟派出版への新たな兆し |
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第二章 文藝市場社の「誕生」 |
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1 梅原北明という演出者 2 「赤色」と「桃色」を往還する 3 朝香屋書店から文藝市場社へ |
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第三章 「直筆原稿」のメディア論 |
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1 梅原北明と雑誌『文藝市場』の誕生 2 雑誌『文藝市場』の創刊 3 <破棄される原稿>への想像力 4 アヴァンギャルド芸術と労働争議のなかで 5 軟派出版界への足掛かり |
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第二部 地下出版界の成立過程 |
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第四章 <変態>な教養/教養としての<変態> |
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1 <変態>という新規財貨 2 カタログ化される<変態> 3 「趣味的研究」の系譜と趣味家のエートス 4 逆立ちした教養主義 5 水平的な連帯の愉しさ 6 「反-教化メディア」の教養観 |
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第五章 愛書趣味とオブジェとしての書物 |
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1 愛書趣味の涵養 2 伊藤竹酔と軟派出版界 3 円本と大衆的教養の時代 4 艶本叢書の登場と予約全集/円本との差異化 5 「あるべき書物像」の体現 6 パラテクストを通じた愛書趣味の涵養 |
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第六章 <談奇>の表象と東アジア |
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1 東アジアに向かう視線 2 「上海」へのまなざし 3 「国際的な一歩」としての上海移転 4 <談奇>のネットワークと「近代」への応答 5 「東アジア」に広がる地下出版界 |
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第三部 地下出版界の成熟と瓦解 |
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第七章 「地下出版」の最期 |
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1 広がりゆく「エロ・グロ・ナンセンス」 2 軟派出版界に吹く“受難の嵐” 3 「高級エロ」による「通俗エロ出版」批判 4 軟派出版史の構築と「正統」化の実践 5 「地下出版界」の成熟と「場」の瓦解 |
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第八章 「裏道の文化」の行方 |
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1 戦時下の「梅原北明」を辿る 2 カストリ雑誌に現れた「斯界の権威」 3 <アブノーマルの共同体>へ 4 一九六〇〜一九七〇年代、「アングラ」文化に見る足跡 |
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終章 「攪乱」する思想としての地下出版 |
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1 メディア文化圏としての「高級エロ」出版 2 軟派出版史を描き出す 3 「趣味的研究」のネットワーク 4 本書の可能性と限界 5 「教養主義の裏通り」の隘路、受け継がれる「好色の魂」 |