毎年秋、米ハーバード大学でイグノーベル賞の授賞式が行われます。これは、ノーベル賞のパロディとして創設された、様々な分野の「人々を笑わせ、考えさせる研究」に対して贈られる賞で、これまでも多くの日本人が受賞しています。例えば、バナナの皮を踏んだときの摩擦力の大きさについての研究(2014年)、粘菌を活用したネットワーク設計について研究(2010年)、牛糞からバニラの香りの成分を抽出する研究(2007年)などの受賞歴があります。
各自一風変わったものを研究対象としていて、科学の世界になじみの薄い人にも「おもしろそう」と興味を抱かせるテーマとなっています。そして、ただ「おもしろそう」なだけではなく、いずれの研究も社会の課題に対応したものだったり、今後私たちの生活に活用され得るものだったりと、「考えさせる」内容となっているのです。実際、バナナの皮の研究は人工関節の改良に、粘菌の研究は交通網の計画にそれぞれ活用され、また、牛糞の研究は膨大な家畜排泄物をいかに処理するかという課題に関わっています。
理系離れや科学嫌いが指摘される中で、科学のおもしろさに触れ、興味をもってもらえるよう、イグノーベル賞をはじめとする各分野のユニークな研究及び研究者について資料展示を行います。
<2階中央カウンター横書架>
期間 平成27年8月15日(土)~平成27年10月15日(木)
場所 千葉県立中央図書館 1階展示ホール、2階受付前棚、中央カウンター横書架
展示資料 資料の一覧はこちらをご覧ください(PDF:326KB)
問い合わせ 千葉県立中央図書館
千葉市中央区市場町11-1 TEL 043-222-0116