タイトルコード |
1000101248891 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
メディアとしての福沢諭吉 |
書名ヨミ |
メディア ト シテ ノ フクザワ ユキチ |
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表象・政治・朝鮮問題 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
都倉 武之/著
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著者名ヨミ |
トクラ タケユキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
慶應義塾大学出版会
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出版年月 |
2025.5 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7664-3030-1 |
ISBN |
4-7664-3030-1 |
数量 |
10,458,5p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
289.1
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個人件名 |
福沢 諭吉 |
内容紹介 |
「文明論之概略」も福沢諭吉が仕掛けた罠だった-。福沢諭吉をメディアそのものとして捉え、様々な矛盾が指摘されるその言説を、「交通」の最大化、「文明主義」の拡大と継続を目的とした、一貫した思想として読み解く。 |
著者紹介 |
米国生まれ。慶応義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程満期単位取得退学。慶応義塾福沢研究センター教授。福沢諭吉記念慶応義塾史展示館副館長。 |
目次タイトル |
序章 福沢諭吉における「交通」 |
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「交通即ち文明開化なり」 日本及びアジアにおける「交通」と「文明」 西洋文明東漸への対抗としての「交通」 本書の射程 |
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第Ⅰ部 福沢の「言説」と「行動」 |
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第一章 福沢諭吉の思想と服装 |
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はじめに-福沢研究のエアポケットとしての外形 一 福沢の服装とその意味 二 慶応義塾における風俗改良運動 三 服装から思想へ おわりに |
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第二章 「我輩」と「福沢」の間 |
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はじめに-混迷する時事新報をめぐる論争 一 時事新報論説の分類 二 社説執筆者認定論批判 三 社説執筆者の自意識の検討 おわりに |
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第三章 言葉で装う福沢諭吉 |
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はじめに-「執筆名義」という問題 一 福沢による文書の代作 二 福沢著作の執筆名義 三 『時事新報』社説に関する自意識 おわりに |
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第Ⅱ部 福沢におけるメディアと国家 |
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第四章 明治二十三年の抵抗 |
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はじめに-福沢はその年、政治に無関心だったか 一 書簡に見る福沢の明治二十三年 二 明治二十三年の時事新報社説と紙面 三 「風船乗」興行と『時事新報』 おわりに |
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第五章 義捐金と国家の任意性 |
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はじめに-便利で有用なものとしての国家を求めて 一 義捐金募集の原点-ノルマントン号事件 二 被災地支援活動の本格化-磐梯山噴火 三 被災地支援キャンペーンへ-濃尾地震 おわりに |
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第六章 「献金」と「醵金」の間 |
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はじめに-福沢はなぜ日清戦争で一万円を醵出したか 一 報国会の結成 二 軍事公債募集の波紋 三 報国会の解散 おわりに |
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第七章 国権と宗教をめぐって |
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はじめに-なぜ福沢はこの事件に深い関心を示したか 一 事件の経緯 二 刑事裁判 三 民事裁判 四 裁判と福沢諭吉 おわりに |
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第Ⅲ部 福沢におけるメディアと朝鮮問題 |
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第八章 脱亜論再考 |
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はじめに-「外交する」福沢 一 長期的視点からの「外交」-「人天並立」へのアプローチ 二 短期的視点からの「外交」-「今の人間世界」への眼差し 三 「脱亜論」を例として おわりに-福沢諭吉のジレンマ |
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第九章 君主と国家の権威 |
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はじめに-「義和君」とは誰か 一 義和君の来日 二 義和君の渡米経緯 三 福沢による朝鮮宮内府への抗議 おわりに |
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第十章 福沢諭吉の「朝鮮問題」 |
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はじめに-福沢の「政治的恋愛」とは何か 一 二十年前の自分との「再会」 二 甲申政変前後の行動と言論 三 日清戦争前後の行動と言論 おわりに |
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終章 メディアであり続ける福沢諭吉 |
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福沢研究の入口と出口 言語化されない福沢のゴール 「福沢先生の正解」の拒絶 「暗殺の心配」と天皇 福沢はモラルを軽視したか 「今の世界」と今の世界 |