タイトルコード |
1000100018658 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「愛の争闘」のジェンダー力学 |
書名ヨミ |
アイ ノ ソウトウ ノ ジェンダー リキガク |
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岩野清と泡鳴の同棲・訴訟・思想 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
坂井 博美/著
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著者名ヨミ |
サカイ ヒロミ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
ぺりかん社
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出版年月 |
2012.12 |
本体価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-8315-1346-5 |
ISBN |
4-8315-1346-5 |
数量 |
396p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
367.4
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件名 |
結婚-歴史
性差-歴史
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個人件名 |
遠藤 清子 |
注記 |
文献:p347〜363 岩野清著作目録:p364〜369 岩野清・岩野泡鳴年譜:p370〜384 |
内容紹介 |
明治〜大正期に活躍した女性活動家・遠藤清の、自然主義作家・岩野泡鳴との同棲→結婚→別居→訴訟→離婚というライフヒストリーを通じて、両性関係の力学と相互作用を浮き彫りにし、女性の思想と実践を複眼的に照らし出す。 |
著者紹介 |
1975年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科日本語日本文化専攻博士後期課程満期退学。博士(文学)。大妻女子大学短期大学部非常勤講師。専攻は日本近現代史・ジェンダー史。 |
目次タイトル |
序章 |
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一 問題設定 二 分析対象-なぜ岩野清・泡鳴なのか 三 先行研究整理 四 史料について 五 本研究の構成 |
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第一章 「愛の争闘」前史 |
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はじめに 一 生い立ち 二 「生存競争場裡に立」つ-事務員から新聞記者へ 三 『二十世紀の婦人』への参加と治安警察法第五条改正運動 四 プラトニック・ラブと社会的地位の失墜 おわりに |
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第二章 「新しい女」をつくる男と女 |
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はじめに 一 泡鳴の接近 二 「ヘツダのやうな女」への欲望 三 “男版ノラ”としての泡鳴 四 排除される「旧い女」 五 「新しい女」の定義をめぐる抗争 おわりに |
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第三章 セクシュアリティをめぐる攻防 |
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はじめに 一 性をめぐる「征服被征服」 二 フィクションとしての『愛の争闘』 三 夫婦間の性に付与された意味 おわりに |
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第四章 女性解放論のなかのジェンダー力学 |
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はじめに 一 『青鞜』期の女性論・恋愛論・結婚論 二 丸髷の「新しい女」の経済的独立論 おわりに |
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第五章 「争闘」の小説をめぐるジェンダー力学 |
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はじめに 一 “文学修行の場としての家庭” 二 「争闘」の小説 三 泡鳴と「新しい女」の小説/泡鳴の小説のなかの「新しい女」 おわりに |
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第六章 「家庭」のなかの階級 |
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はじめに 一 「女中」雇用の歴史 二 岩野家の「女中」雇用 三 フェミニスト「主婦」の社会的活動と「女中」 おわりに |
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第七章 恋愛結婚における妻の座 |
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はじめに 一 「なぜ私は離婚しないか」 二 なぜ同居請求だったのか 三 男女問題の「革命者」-泡鳴の論理 四 法廷対決 五 判決について 六 社会の反応-「自由離婚」と妻の座の保護 七 別居後の思想の転回-結婚の永続性の強調 おわりに |
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第八章 経済的独立論と<妻・母の権利>のはざま |
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はじめに 一 同居請求訴訟以後-離婚請求か扶養料の請求か 二 裁判の概要-扶養料請求と経済的独立 三 六法全書を読む家族たち-家督相続をめぐる攻防 四 離婚時の子の帰属・扶養と都市新中間層の離婚問題の浮上 五 清の沈黙が意味すること おわりに |
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終章 |
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一 「争闘」の消滅 二 結論 |