タイトルコード |
1000100047634 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「思想」としての大塚史学 |
書名ヨミ |
シソウ ト シテ ノ オオツカ シガク |
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戦後啓蒙と日本現代史 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
恒木 健太郎/著
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著者名ヨミ |
ツネキ ケンタロウ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
新泉社
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出版年月 |
2013.3 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-7877-1307-0 |
ISBN |
4-7877-1307-0 |
数量 |
437p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
332.01
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件名 |
経済史学
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個人件名 |
大塚 久雄 |
内容紹介 |
戦後の代表的思想家として丸山眞男とならぶ存在とされる経済史家、大塚久雄。「大塚史学」が圧倒的な力をもった1960年代までの言説に焦点をあてた検証作業をとおして、危機の時代に対峙しうる「思想の力」を想起する。 |
著者紹介 |
1979年兵庫県生まれ。京都大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。日本学術振興会特別研究員(PD)。 |
目次タイトル |
序章 大塚史学と現代 |
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1 「バブルを追い求めることを拒んだ経営者の魂」 2 大塚史学にたいする評価の軌跡 3 「動員」の視角からの批判 4 あるべき「近代」と戦時期・戦後の問題 5 本書の問題意識 |
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第Ⅰ章 投機批判における連続と変化 |
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1 ヴェーバー研究の「戦中」と「戦後」 2 「生産力」から「生産倫理」へ 3 「終戦」前後と一九六五年前後 4 「軍事的生産増強」批判と朝鮮戦争 5 「経済的帝国」と民主主義 6 「規律権力」ないし「思想の力」を支えるもの |
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第Ⅱ章 「前期的資本」から「中産的生産者層」へ |
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1 首尾一貫する「前期的」なものと「近代的」なものの区別 2 「資本の本来の形態」としての「産業資本」 3 「前期的資本」の理論 4 「中産的生産者層」の系譜学 5 「並んで」から「その以前に」へ |
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第Ⅲ章 「大塚史学批判」から「局地的市場圏」へ |
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1 「批判」の嵐にさらされて 2 「農民分解」の理論の欠如という問題 3 「問屋制度」と「商業資本」に揺さぶられる 4 「大塚史学」の市場理論 5 「総合」のなかの「緊張」 |
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第Ⅳ章 「等価交換の倫理」から「社会主義化」へ(一) |
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1 「儒教とピュウリタニズム」をめぐって 2 資本主義的人間類型と伝統主義的人間類型 3 「封建的」社会と「古代アジア的」社会・「古代奴隷制的」社会 4 「共同体」の構造的二重性と「他所者」としての前期的資本 5 構造的二重性の「克服」 |
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第Ⅴ章 「等価交換の倫理」から「社会主義化」へ(二) |
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1 「二重構造」の揚棄 2 「構造的二重性」から「二重構造」へ 3 農民解放と土地所有 4 辺境革命から毛沢東主義へ 5 文化大革命をめぐって |
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第Ⅵ章 「ユダヤ人」観とナチズム評価 |
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1 「反ユダヤ主義」をめぐって 2 「ユダヤ人」批判の動機と背景 3 「ユダヤ人」観をめぐって 4 シュテファン・ツヴァイク『権力とたたかう良心』をめぐって(一) 5 シュテファン・ツヴァイク『権力とたたかう良心』をめぐって(二) 6 大塚史学の限界 |
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終章 大塚史学の残した課題 |
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1 「資本主義の精神」がもつ「規律権力」 2 「誤訳」によるヴェーバーへの抵抗 3 大塚史学の批判的継承に向けて 4 ユートピアと現実の狭間で |