タイトルコード |
1000100144403 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
熊野・新宮の「大逆事件」前後 |
書名ヨミ |
クマノ シングウ ノ タイギャク ジケン ゼンゴ |
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大石誠之助の言論とその周辺 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
辻本 雄一/著
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著者名ヨミ |
ツジモト ユウイチ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
論創社
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出版年月 |
2014.2 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-8460-1299-1 |
ISBN |
4-8460-1299-1 |
数量 |
18,393p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
210.68
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件名 |
大逆事件(1910)
新宮市-歴史
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個人件名 |
大石 誠之助 |
注記 |
大石誠之助とその周辺・関連年譜:p365〜387 |
内容紹介 |
生まれも育ちも熊野・新宮である著者が、地域に密着して、地域文化の言葉で「大逆事件」を語った書。大逆事件の「前夜」ともいうべき時期の、談論風発した町の様子と「事件後」の動向をとりあげて考察する。 |
著者紹介 |
1945年和歌山県生まれ。早稲田大学国文科卒。高校教師、養護学校校長などを経て、佐藤春夫記念館館長。「「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会」顧問。 |
目次タイトル |
第Ⅰ部 |
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第一章 「大逆事件」と紀州新宮 |
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1 「大逆事件前夜」 2 或る地元知識人の日記から 3 種々の「後遺症」 |
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第二章 禄亭と寒村 |
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第三章 大石誠之助の言論にみる「半島的視座」と現代 |
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第Ⅱ部 |
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第四章 「毒取る」大石誠之助と被差別部落のひとびと |
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1 ドクトル大石、その人柄 2 無請求主義と医療制度批判 3 貧者へのまなざし 4 中上健次のドクトル評 |
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第五章 禄亭大石誠之助の視た日露戦中・戦後の熊野新宮の諸相 |
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前説 1 誠之助年譜の欠落事項 2 日露戦中・戦後の熊野における「公共事業」 3 廃娼論議 終説 |
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第六章 一九〇八、〇九年における、大石誠之助と沖野岩三郎との接点 |
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はしがき 1 沖野の着任と、禄亭・顕明との紐帯 2 <国体論>をめぐって 3 幸徳秋水の来訪とその後 4 <新思想>と若者たち 5 一九〇九年の軌跡 おわりに |
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第Ⅲ部 |
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第七章 高木顕明の紀州新宮時代 |
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はじめに 1 明治末の新宮概観 2 虚心会のころ・間宮小五郎の影響 3 来訪者の系譜・主に大内青巒批判 4 新宮中学の同盟休校 おわりに |
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第八章 「大逆事件」と成石兄弟 |
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1 「大逆事件」への展開と「紀州グループ」 2 成石平四郎のこと 3 成石勘三郎の獄中記から 4 遺家族たちの動向 |
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第Ⅳ部 |
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第九章 堺利彦(枯川)、ふたたびの「熊野行」 |
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はじめに 1 「売文社」と奥栄一のこと 2 「自転車」で風を切って 3 堺利彦の「新宮行」 4 堺の遺家族慰安の旅 5 堺利彦の小品「まぼろし」 |
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第十章 西村伊作・「冬の時代」その「思想的」断片 |
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1 自筆履歴書について 2 社会主義系雑誌にみる若き日の貌 3 雑誌『科學と文藝』創刊への関与ほか 4 「初めての小説」 |
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第十一章 熊野における「大逆事件」余聞 |
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1 漱石の縁者が「大逆事件」関係者へ嫁ぐ 2 誠之助の姉睦世はしっかり者のキリスト者 3 玉置家の人々と中上健次の文学 4 「大逆事件」から「路地解体」への道すじ 5 誠之助の妻や一統の人々は「事件後」を毅然として生きた |