タイトルコード |
1000100199296 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
藤原俊成 |
書名ヨミ |
フジワラ シュンゼイ |
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思索する歌びと |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
山本 一/著
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著者名ヨミ |
ヤマモト ハジメ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
三弥井書店
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出版年月 |
2014.7 |
本体価格 |
¥6400 |
ISBN |
978-4-8382-3267-3 |
ISBN |
4-8382-3267-3 |
数量 |
295,8p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
911.132
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個人件名 |
藤原 俊成 |
内容紹介 |
古代から中世への転換期を生き抜いた歌人、藤原俊成。彼は、歌の実作の傍ら生涯をかけて和歌作品の「評価の根拠」を問い続けた。その本質とメカニズムを「古来風体抄」と歌合判詞から現代に甦らせる。 |
著者紹介 |
1952年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。金沢大学人間社会研究域学校教育系教授。著書に「慈円の和歌と思想」がある。 |
目次タイトル |
藤原俊成とは誰か? |
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1 転換期を生きた歌人 2 文学史の中の藤原俊成 3 本書の狙いと構成 |
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第Ⅰ部 和歌批評の基準を求めて |
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第一章 導入部が語るもの |
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1 和歌史の連続性 2 和歌と人間心情との相関 3 「もとの心」と「人の心」 4 主題提示にむけた序奏 5 補説 |
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第二章 仏典引用が語るもの |
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1 なぜ『摩訶止観』序であったのか 2 在来型歌学からの訣別と伝統への復帰 3 同時代の『止観』受容との関係 4 天台実相論の援用 5 結縁 6 まとめと補説 |
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第三章 主題をめぐる検討 |
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1 研究史の中で主題はどう捉えられてきたか 2 歌論史の中での『古来風体抄』の位置 |
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第四章 和歌史から何を学ぶのか |
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1 二本の柱 2 和歌史を作る「人の心」 3 撰者の心 4 批評主体の課題 5 下巻序文における自然美と和歌美 6 結語 |
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第五章 情動表現への共感 |
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1 俊成的選択と公任的選択 2 情動の流れへの一体化 3 抄出歌左注から 4 まとめと補説 |
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第六章 貫之「むすぶ手の」歌はどう読まれたのか |
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1 俊成の解釈は標準的解釈なのか 2 想定される俊成の解釈 3 想定される俊成の享受 |
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第七章 直感を導く古歌 |
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1 『古今集』を「そのまま受け入れる」こと 2 『古今問答』の位置と意義 3 直感の根拠としての『古今集』 4 批評の対象としての『拾遺集』『拾遺抄』 |
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第Ⅱ部 批評者俊成の形成と転身 |
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第八章 「幽玄」の批評機能・序論 |
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1 「幽玄」から何を探るか 2 『十五夜撰歌合』の本文異同の様相 3 通親歌の本文校訂と「幽玄」の解釈 4 表現意図をすくいあげる「幽玄」 |
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第九章 秀歌でない歌の「幽玄」 |
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1 初期用例の検証課題 2 古歌・古語摂取との関係 3 古風を志向する意図の評価 4 秀歌でない「幽玄」の意義 |
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第十章 西行との批評的対決と「幽玄」 |
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1 批評語「幽玄」の双価性 2 非秀歌を救済する「幽玄」 3 西行歌と対決する批評語「幽玄」 4 「ともに幽玄」の批評的狙い 5 『御裳濯河歌合』以後へ |
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第十一章 伝統を志向する「幽玄」 |
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1 「幽玄」用法転回の検証課題 2 古歌の理想化 3 新風歌人への指導的意図 |
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第十二章 最晩年の「幽玄」用例 |
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1 顕昭の「幽玄」用例から 2 『御室撰歌合』の「幽玄」 3 最晩年の「幽玄」用例 4 『千五百番歌合』判詞の「幽玄」 |
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第Ⅲ部 歌論史・和歌史と藤原俊成 |
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1 『和歌体十種』を読む 2 俊成「述懐百首」への一視角 |