タイトルコード |
1000100252191 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
坂口安吾の未来 |
書名ヨミ |
サカグチ アンゴ ノ ミライ |
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危機の時代と文学 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
宮澤 隆義/著
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著者名ヨミ |
ミヤザワ タカヨシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
新曜社
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出版年月 |
2015.2 |
本体価格 |
¥3200 |
ISBN |
978-4-7885-1420-1 |
ISBN |
4-7885-1420-1 |
数量 |
281p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
坂口 安吾 |
内容紹介 |
よく知られた「日本文化私観」から、通俗的とされる「ジロリの女」「不連続殺人事件」「土の中からの話」等まで坂口安吾の文章を時代順に追いながら、そこに通底する文学の核心に、通説に囚われることなく大胆に迫る。 |
著者紹介 |
1978年生まれ。早稲田大学文学研究科日本文学(近代)専攻博士後期課程満期退学。同大より博士(文学)取得。日本大学法学部助教。 |
目次タイトル |
序章 危機の時代と文学 |
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一 「堕落」について 二 逆説と矛盾 三 変化と個体化 |
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第一章 ファルスの詩学 |
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一 何が「観念」と呼ばれるのか? 二 意味と行為 三 「純粋な言葉」と「実在」 四 ファルスという経験 五 変容への意志 |
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第二章 ファルスは証言する |
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一 事件の構造 二 ファルスは証言する 三 「可能の世界」が示すもの 四 「目撃者」の使命 五 接続される言葉 |
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第三章 坂口安吾と「新らしい人間」論 |
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一 一九三〇年代の坂口安吾 二 坂口安吾とソビエト-「新らしき性格・感情」 三 「環境」という問題圏 四 「理知」と「動物」-『吹雪物語』 五 転回-「ラムネ氏のこと」 |
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第四章 「バラック」と共同性 |
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一 「バラック」という原理 二 「模倣」と「発見」と 三 「独自性」と共同性 |
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第五章 情報戦と「真珠」 |
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一 日付と情報 二 長距離飛行の果てに 三 「本末顚倒」な歩み 四 真珠の粉 |
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第六章 空襲と民主主義 |
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一 「露路」と「掟」 二 空襲下における生 三 「火」と「太陽の光」 四 民主主義と主体化 |
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第七章 「思考の地盤」を掘ること |
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一 坂口安吾と「土地」 二 中世と農地改革 三 「土地」の不気味さ 四 「思考の地盤」としての「土地」 |
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第八章 暴力と言葉 |
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一 「ジロリ」の眼差し 二 「金銭」について 三 「家」と「秘密」 四 暴力と言葉 |
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第九章 法と構想力 |
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一 法の宙吊りのなかで 二 「市」と「魔術」 三 「無限」のネットワーク 四 切断と「桜」 五 小説と「蛇足」 |
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第十章 「トリック」の存在論 |
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一 民主主義と統治 二 「推理」という行為 三 「トリック」の存在論 |
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終章 来たるべき文学 |
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一 個体化と主体化 二 実存主義/主体性論争 三 新たなはじまりへ向けて |