タイトルコード |
1000100296102 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
出来事の残響 |
書名ヨミ |
デキゴト ノ ザンキョウ |
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原爆文学と沖縄文学 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
村上 陽子/著
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著者名ヨミ |
ムラカミ ヨウコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
インパクト出版会
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出版年月 |
2015.7 |
本体価格 |
¥2400 |
ISBN |
978-4-7554-0255-5 |
ISBN |
4-7554-0255-5 |
数量 |
299p |
大きさ |
19cm |
分類記号 |
910.264
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件名 |
日本文学-歴史-昭和時代(1945年以後)
原子爆弾-被害
琉球文学
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注記 |
文献:p279〜291 |
内容紹介 |
破壊的な出来事の記憶を色濃く宿す原爆文学と沖縄文学。2つの領域に属する文学作品の中から、主に中短篇小説を取り上げ、それらに潜む出来事の残響を聞き取り、戦後日本のあり方を問い直す。 |
目次タイトル |
序章 |
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1.出来事の深奥からの響き 2.原爆文学と沖縄文学を論じる意義について 3.本書の構成 |
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第一部 原爆を書く・被爆を生きる |
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第一章 原爆文学と批評-大田洋子をめぐって |
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1.大田洋子の位相 2.戦後の大田洋子の文学観 3.「記録」と「小説」の狭間で 4.大田洋子の政治性 5.大田洋子の「変貌」 |
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第二章 原爆を見る眼-大田洋子「ほたる-『H市歴訪』のうち」 |
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1.大田洋子と原民喜 2.死者への回路を開く「鎮魂歌」 3.「ほたる」における原民喜/石門/死者 4.被爆者の肌へのまなざし 5.見つめかえす被爆者 6.「異様」さを見出す眼 |
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第三章 半人間の射程と限界-大田洋子「半人間」 |
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1.「半人間」に対する評価をめぐって 2.「不安神経症」と「一九五二年の現在」 3.半人間という存在 4.検閲とマルキシズム 5.半人間の限界 |
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第二部 占領下沖縄・声なき声の在処 |
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第四章 来るべき連帯に向けて-長堂英吉「黒人街」 |
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1.「黒人街」て描かれたもの 2.日の丸をめぐるまなざし 3.「日の丸事件」の解釈 4.黒人街という空間 5.抹消される被傷性 6.来るべき連帯の可能性 |
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第五章 沈黙へのまなざし-大城立裕「カクテル・パーティー」 |
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1.「カクテル・パーティー」が提起する諸問題 2.被害者の言葉の収奪 3.法の暴力性 4.身体の発話行為 |
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第六章 骨のざわめき-嶋津与志「骨」と沖縄の現在 |
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1.米軍占領下の文学としての「骨」 2.沖縄の日本「復帰」前後 3.骨のざわめき、ねじれた語り 4.記憶を分かち合うことの拒否 5.「骨」と現在との接続に向けて 6.開発の遅延が示す可能性 |
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第三部 到来する記憶・再来する出来事 |
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第七章 せめぎ合う語りの場-林京子「祭りの場」 |
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1.原爆文学における「祭りの場」の位置づけ 2.「祭りの場」の評価の変遷 3.<神の御子>があらわすもの 4.極限状況にありつづける<私たち> 5.不在を語る言葉 6.持続する破壊 |
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第八章 体験を分有する試み-林京子『ギヤマン ビードロ』 |
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1.『ギヤマン ビードロ』はどう読まれてきたか 2.体験の分有の契機 3.被爆という出来事の当事者性をめぐって 4.語りの中に生起する他者 5.語り-聞く回路の創出に向けて |
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第九章 原発小説を読み直す-井上光晴『西海原子力発電所』 |
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1.原発を小説に書くこと 2.死者という空所 3.贋被爆者の語りと本当の当事者の語り 4.贋被爆者になるという体験 5.三・一一以降の贋被爆者 |
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第四部 いま・ここにある死者たちとともに |
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第十章 亡霊は誰にたたるか-又吉栄喜「ギンネム屋敷」 |
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1.「ギンネム屋敷」の亡霊たち 2.空所に充塡される欲望 3.亡霊の回路 4.「変わらない」ことの暴力性 5.亡霊の隠蔽とアメリカの存在 6.空所を埋めるギンネム |
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第十一章 音の回帰-目取真俊「風音」 |
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1.戦争の記憶を生きる試み 2.語られない記憶、語られる物語 3.音が生成する関係 4.語られない記憶の残響 |
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第十二章 循環する水-目取真俊「水滴」 |
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1.記憶が呼び起こす痛み 2.徳正の身体感覚 3.死者の身体性 4.水が示す二つの循環 5.排除される女性身体 6.出米事に引きこまれること |
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終章 |
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1.分断の痛みと出来事への共振 2.軍事占領とジェンダー 3.当事者/非当事者の分断を越えて 4.呼びかけに応えることを目指して |