タイトルコード |
1000100550972 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
商人たちの広州 |
書名ヨミ |
ショウニンタチ ノ コウシュウ |
|
一七五〇年代の英清貿易 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
藤原 敬士/著
|
著者名ヨミ |
フジワラ ケイジ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
|
出版年月 |
2017.9 |
本体価格 |
¥6800 |
ISBN |
978-4-13-026155-5 |
ISBN |
4-13-026155-5 |
数量 |
6,296,3p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
678.222033
|
件名 |
中国-貿易-イギリス-歴史
東インド会社(イギリス)
中国-歴史-清時代
|
内容紹介 |
1750年代の、特にイギリス東インド会社の広州での取引制度や実態の解明を通じて、現場の商人同士の関係、西洋人と清朝官僚との関係、西洋人と清朝朝廷との関係を再検討し、英清貿易がアヘン戦の原因とされた定説を覆す。 |
著者紹介 |
1976年広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻単位取得退学。博士号(学術)取得。日本大学文理学部非常勤講師。 |
目次タイトル |
序論 広州貿易時代研究の新視座 |
|
一 商人たちの視点に寄り添って 二 広州貿易研究の誕生・継承・現状 三 残された課題 四 課題の解明に向けて 五 議論の流れ |
|
第一部 広州貿易の商人・制度・取引 |
|
第一章 広州貿易社会の構成員と乾隆初期の貿易制度 |
|
はじめに 一 イギリス東インド会社社員の使命 二 清側の受け入れ体制 三 英清の蜜月時代から対立の時代へ 小結 |
|
第二章 行商の貿易「独占」布告の発布と撤回 |
|
はじめに 一 行外商人の貿易参入は違法か 二 貿易「独占」布告の発布 三 管貨人ピゴウの見通し 四 「独占」貿易の撤回 五 一七五五年布告・通達に対する管貨人の憂慮 六 行外商人たちの取引 小結 |
|
第三章 貢品制度から見た広州貿易 |
|
はじめに 一 乾隆前期の貢品制度 二 困難になる貢品収集 三 広州当局者から管貨人への要求 四 イギリス人から見た貢品制度 小結 |
|
第四章 貿易の実態 |
|
はじめに 一 ワンシーズン委員会の取引形態 二 越冬委員会の取引形態 三 取引実態の分析 小結 |
|
第五章 広州貿易時代のブラックティー考 |
|
はじめに 一 これまでのブラックティー論 二 輸出茶に付けられた商標 三 ブラックティーの商標決定基準 四 「紅茶」とは異なる輸出茶の製法 五 「緑湯」であった武夷山茶 六 なぜボヒーは「ブラック」か 七 最下級ブラックティー、ボヒーの品質 小結 |
|
第二部 鳴動する広州貿易 |
|
第六章 広州一港制限令に見る清朝の対外政策 |
|
はじめに 一 寧波来航船への貿易許可 二 「不禁自除」への方針転換 三 禁令の発布 四 管貨人の対応の実際 小結 |
|
第七章 寧波貿易の成果 |
|
はじめに 一 一七五七年の寧波における税額 二 毛織物の取引 三 輸出茶の取引 四 生糸の取引 五 商業情報獲得のための暗闘 六 汪聖儀の登場 小結 |
|
第八章 東インド会社による貿易改編と清側の対応 |
|
はじめに 一 一七五八年・五九年の貿易動向 二 東インド会社による貿易制度改編の試み 三 行商の苦境 四 清側の対応策 五 行商連合による取引の形 小結 |
|
補論 行商ギルド論誕生の背景 |
|
はじめに 一 イームスの広州貿易への関心 二 モースによる広州貿易研究と行商ギルド論への変化 三 行商ギルド論誕生の背景 小結 |
|
終章 対立の本質と模索される協調 |
|
一 内容の整理 二 制度の形成と変容 三 対立の在りか 四 協調によって成り立つ広州貿易社会 |