タイトルコード |
1000100581858 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アレゴリーで読むアメリカ/文学 |
書名ヨミ |
アレゴリー デ ヨム アメリカ ブンガク |
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ジェンダーとゴシックの修辞学 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
武田 悠一/著
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著者名ヨミ |
タケダ ユウイチ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
春風社
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出版年月 |
2017.12 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-86110-569-2 |
ISBN |
4-86110-569-2 |
数量 |
426,24p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
930.29
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件名 |
アメリカ文学
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注記 |
文献:p395〜414 |
内容紹介 |
「あることを言いながら、別のことを意味する」アレゴリー。そこに潜む排除と抑圧の構造とは? ポカホンタス物語から「羊たちの沈黙」まで、アメリカとアメリカ文学を<ジェンダー>と<ゴシック>で読みなおす。 |
著者紹介 |
元南山大学教授。同大学非常勤講師。著書に「ジェンダーは超えられるか」「フランケンシュタインとは何か」など。 |
目次タイトル |
序章 アメリカ/文学を読みなおす |
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○「独立宣言」 ○<人間>/<人間ではないもの> ○ジェンダー・アイデンティティ ○主体の「構成的外部」 ○国民的アイデンティティ ○<アメリカ>と<ゴシック> ○国家の創設 ○はじまりの行為 ○行為遂行的/事実確認的 ○起源の暴力 ○排除と抑圧 ○亡霊の召喚 ○約束のアレゴリー |
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Ⅰ アメリカを読みなおす |
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第1章 女としての<アメリカ> |
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○アメリカの「発見」 ○二重の物語 ○ジェイムズタウンとジョン・スミス ○異人種間ラブ・ロマンス ○影の男ジョン・ロルフ ○「森のなかの恋」-アメリカの基本的神話 ○人種的無意識 ○植民地起源神話と異文化間移動 ○植民地言説の戦略 ○「ヴァージニア」のレトリック |
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第2章 男たちの妄想 |
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○ピューリタンの精神 ○性的逸脱行為 ○アン・ハッチンソン-宗教戒律とセクシュアリティ ○産婆と魔女 ○父権制と女たちの反乱 ○セイレムの魔女狩り ○フェミニズムの読みなおし ○人種問題 ○政治的文脈-コットン・マザーと魔女裁判 ○魔女文学 |
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第3章 反復と回帰 |
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○家族殺し ○幻の声 ○プロソポペイア ○変身の物語 ○喪とメランコリー ○ゴシック・ハウス ○幻聴的存在者 ○自己の貯蔵庫 ○変身=自己からの脱出 ○クィア・ゴシック |
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Ⅱ アメリカ文学を読みなおす |
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第4章 ジャンルとジェンダー |
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○アメリカ文学の<他者> ○ジャンルを書き分けたポー ○小説というジャンル ○ポーのサブジャンル ○美女の死 ○喪とメランコリー ○危険な反復 ○女が蘇る ○女が乗り移る |
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第5章 詩とジェンダー |
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○「男らしい」詩人/「女らしい」詩人 ○誇張された男性性 ○ホイットマンの両性性 ○戦略としての<ひきこもり> ○家という宇宙 ○男性的力強さに対するアンビヴァレンス ○「装塡された銃」 |
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第6章 アレゴリーの毒 |
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○アレゴリー批判 ○<さんざし>化 ○アレゴリーへの愛 ○ジェンダー・アレゴリー ○花のセクシュアライゼーション ○セクシュアリティの毒 ○読むことのアレゴリー |
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Ⅲ ジェンダー・アレゴリー |
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第7章 ヘスターの「沈黙」 |
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○「森のなかのこと」 ○沈黙の両義性 ○告白の両義性 ○沈黙の記号 ○主観的アレゴリー ○物語の「外部」 ○見られる存在 ○視線の政治学 ○魔女幻想 ○二人の<魔女> ○ピューリタンのセクシュアリティ ○フェミニズムへの投機 |
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第8章 失敗としてのジェンダー |
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○マッチョ・イメージ ○ジェンダー・トラブル ○ジェンダーをめぐる問題 ○女の子化 ○ジェンダー規範 ○戦争と恋愛 ○「ごく短い物語」 ○偽装された三人称 ○『武器よさらば』 ○理想の女性/自己中心的な「愛」 |
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第9章 幻想としてのジェンダー |
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○演劇とジェンダー ○空想のステレオタイプ ○<エム・バタフライ> ○映画『エム・バタフライ』 ○オリエンタリズム ○自己中心的な<まなざし> ○反=オリエンタリズム的挑戦 ○美しい音楽 ○ジェンダーの越境 ○セクシュアリティという障壁 |
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Ⅳ ゴシック・アレゴリー |
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第10章 フランケンシュタインのアメリカ |
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○フランケンシュタインとは? ○メタファーとしてのフランケンシュタイン ○ブラック・フランケンシュタイン ○ゴシック・アレゴリー ○アメリカン・モンスター ○失神する花嫁 ○花嫁の叫び ○フランケンシュタインの父 |
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第11章 <まなざし>の異性愛 |
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○<まなざし>の物語 ○謎の女 ○「女は男の症候である」 ○知りすぎた女たち ○<まなざし>の他者性 ○反復される異性愛 ○見返す視線 ○<死>の反復 ○身体なき器官 ○アレゴリーとしての自己 |
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第12章 皮膚に宿るアレゴリー |
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○映画『羊たちの沈黙』の受容 ○ゴシック・ホラー ○ジャンル=ジェンダーの混交 ○皮膚を剝ぐ/着る ○スターリングとレクターの対面 ○同一化のホラー ○終わらないカニバリズム |