タイトルコード |
1000100603102 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「盧溝橋事件記念日」をめぐる日本と中国 |
書名ヨミ |
ロコウキョウ ジケン キネンビ オ メグル ニホン ト チュウゴク |
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政治的語りに見る日中戦争像の比較研究 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
鄒 燦/著
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著者名ヨミ |
スウ サン |
出版地 |
吹田 |
出版者 |
大阪大学出版会
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出版年月 |
2018.2 |
本体価格 |
¥4700 |
ISBN |
978-4-87259-594-9 |
ISBN |
4-87259-594-9 |
数量 |
16,278p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
210.74
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件名 |
蘆溝橋事件(1937)
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注記 |
文献:p233〜252 関連年表:p258〜269 |
内容紹介 |
盧溝橋事件を発端とする日中戦争期の両国において、事件勃発日である「7月7日」がいかに国民動員に結び付けて記念されたのかを比較検討。そのプロセスで作り上げられた日中戦争像の、日本と中国における差異について論じる。 |
著者紹介 |
中国湖南省出身。大阪大学法学研究科で博士(法学)取得。同大学大学院国際公共政策研究科助教。専門は日中戦争史、近代日中関係史、政治的シンボルと記憶についての研究。 |
目次タイトル |
序章 本書の研究課題 |
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第一節 問題関心 第二節 戦後を対象とする先行研究とその問題点 第三節 戦時動員と戦争認識の構築 第四節 なぜ「盧溝橋事件記念日」なのか 第五節 本書の構成と主要資料 |
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第一章 聖戦の語り |
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はじめに 第一節 盧溝橋事件の勃発と「自衛戦」観の流布 第二節 大義名分のない戦争と「聖戦」の提起 第三節 「支那事変周年記念」要綱と「聖戦」の語りの構造 第四節 事変周年記念活動に見る日本社会の日中戦争像 おわりに 「聖戦」の語りの変貌と「支那」の不在 |
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第二章 平和の語り |
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はじめに 第一節 「聖戦」記念日の影響と抗日宣伝に対する反宣伝 第二節 占領地における「七七記念」の諸相とその特徴 第三節 「七七記念」の意義と「日中平和」 おわりに 「平和」の語りの破綻と政権正当性の喪失 |
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第三章 建国の語り |
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はじめに 第一節 未完の建国プロセスと戦時体制の発足 第二節 「抗戦建国記念日」と「建国」の語りの構成 第三節 「国統区」における記念活動の展開 おわりに 「建国」の語りの継続と陸軍記念節としての「七七」 |
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第四章 革命の語り |
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はじめに 第一節 中共革命の路線転換と「抗日民族革命」 第二節 「辺区政府」にとっての抗戦建国記念日 第三節 抗日根拠地を中心とする中共式の「七七記念」 おわりに 「革命」の語りの独占と選別された抗戦像の継承 |
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終章 「盧溝橋事件記念日」に見る日中の戦争認識の差異 |
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第一節 日中戦争像の構築を伴う「真実」と「忘却」 第二節 日本と中国の戦争認識における差異 第三節 日中の異なる戦後とそれぞれの継承された戦争認識 |