タイトルコード |
1000100629801 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ヒロシマ・パラドクス |
書名ヨミ |
ヒロシマ パラドクス |
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戦後日本の反核と人道意識 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
根本 雅也/著
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著者名ヨミ |
ネモト マサヤ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勉誠出版
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出版年月 |
2018.7 |
本体価格 |
¥3200 |
ISBN |
978-4-585-23063-2 |
ISBN |
4-585-23063-2 |
数量 |
280,3p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
319.8
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件名 |
原子爆弾-被害
原水爆禁止運動-歴史
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注記 |
文献:p269〜275 |
内容紹介 |
なぜ原爆が人類の過ちで、その経験を継承しなければならないのか。原爆投下が包括的な共同体の出来事として普遍化されていく歴史的・社会的背景を追い、戦後の日本と広島が抱える「核」を巡る矛盾を被爆者の視点から描き出す。 |
著者紹介 |
1979年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員(PD)。 |
目次タイトル |
序章 ヒロシマの普遍主義 |
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第一部 創られたヒロシマ-普遍主義の力学 |
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第一章 占領と復興-普遍主義の誕生 |
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1.広島市の諭理-災禍の意義 2.占領という時代状況 3.平和記念都市としての復興-地域主義的な普遍主義 4.普遍主義という作為 |
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第二章 原水爆禁止運動と広島-人道主義と超政治的立場 |
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1.原水爆禁止運動と人道主義 2.運動の分裂と広島-人道主義・原体験・超政治的立場 3.分裂後の核兵器反対運動-超政治的立場の意味 |
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第三章 原水爆禁止運動の分裂と広島市行政-権力の拡大 |
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1.山田節男市政の発足 2.平和施策の強化 3.広島市と社会運動の関係の変化 4.人道主義・非政治化・行政権力の拡大 5.普遍主義の力学 |
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第二部 遺産化する被爆体験-継承の力学 |
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第四章 被爆体験の遺産化-被災の資料と記録の運動 |
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1.「被爆体験の継承」が求められるとき-歴史的背景 2.壊れたモノの意味-原爆ドームと被災資料の保存 3.記録の意味-被爆地図復元運動と原爆被災全体像調査 4.遺産化の両義性 |
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第五章 継承の制度化-体験を語る活動と教育 |
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1.体験を語ることの意味-米山リサによる研究 2.継承と教育 3.体験語りの活動の形成 4.語り手になること 5.制度化される語り-問われない「継承」 6.拡大する広島市の役割-もうひとつの副産物 7.継承の力学 |
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第三部 生きている原爆-暴力の力学 |
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第六章 傷と痛み |
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1.熱線による外傷と被爆者 2.痛みと身体 3.「汚い」身体-外見の変化 4.自分の身体、自分ではない身体-今=ここにある<原爆> |
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第七章 ホウシャノウが現れるとき |
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1.放射線の人体影響をめぐる科学的知識とその性質 2.ホウシャノウが現れるとき-異常の原因 3.被爆者の論理-東友会の被爆者調査を事例として 4.可能性をめぐる不安と苦悩-遺伝的影響 5.終わらないホウシャノウ |
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第八章 死者とともに生きる |
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1.死者の声とまなざし 2.死者という重荷と責務 3.死者との関係性を生きる-「生き残り」の戦後史 4.死者とともにある生 |
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終章 反原爆の立場-もうひとつの普遍主義 |