タイトルコード |
1000100684647 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
描かれた能楽 |
書名ヨミ |
エガカレタ ノウガク |
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芸能と絵画が織りなす文化史 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
小林 健二/著
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著者名ヨミ |
コバヤシ ケンジ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
吉川弘文館
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出版年月 |
2019.2 |
本体価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-642-01659-9 |
ISBN |
4-642-01659-9 |
数量 |
7,336,6p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
773.2
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件名 |
能楽-歴史
日本画
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内容紹介 |
芸能としての能・狂言と、それを描いた絵画は如何に関係するのか。中近世の絵巻・絵本・屛風・絵鑑などの資料的価値と、その物語絵としての文芸的価値に着目し、能楽の絵画的展開と受容を豊富な図版を交えて多角的に論じる。 |
著者紹介 |
1953年東京都生まれ。博士(文学、大阪大学)取得。人間文化研究機構国文学研究資料館研究部教授。総合研究大学院大学日本文学専攻教授。著書に「中世劇文学の研究」など。 |
目次タイトル |
序 能楽の絵画資料研究を拓く |
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Ⅰ 能楽絵画の諸相と資料的意義 |
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一 能《百万》の絵巻・絵本とその資料性 |
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はじめに 1 『百万』絵巻の詞書 2 《百万》の絵巻と絵本 3 『百万』絵巻の挿絵に見られる諸問題 4 『百万』絵巻のイメージの展開 おわりに |
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二 絵画から見る能楽史 |
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1 能絵の資料性 2 問題となるいくつかの能絵 3 今も演じられる所作を描いたもの 4 作り物に関する注意すべき図柄 5 能絵を描いた絵師 |
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三 『能絵鑑』の制作と変転 |
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1 三つの『能絵鑑』とその位相 2 宇和島本『能絵鑑』の制作と変容 |
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四 『狂言絵』の形成とその環境 |
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1 国文学研究資料館蔵『狂言絵』の資料的価値 2 狂言古図集の諸本 3 《六人僧》が含まれる問題 4 『狂言絵』が依拠した役者と流派 |
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五 狂言古演出の探究 |
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はじめに 1 『狂言絵』における《早漆》 2 狂言《仁王》の古演出と歌舞伎への展開 |
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Ⅱ 近世前期における能楽の絵画的展開 |
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一 能楽を題材とした物語絵の展開 |
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1 物語絵に作られた能の絵巻・絵本 2 能を題材とした揃い絵巻の作製 3 能を題材とした揃い絵本の作製 |
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二 『張良』絵巻における絵画化の方法 |
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はじめに 1 張良を題材とした絵巻・絵本 2 能《張良》の構成と特徴 3 『張良』絵巻の場面展開と能《張良》 4 大分市美術館蔵『張良』絵巻の方法 |
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三 屛風絵に描かれた能《藤戸》 |
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1 能を題材とした屛風絵 2 能《藤戸》を描いた屛風絵 3 盛綱の語りから描かれた図 4 訴訟の場に描かれた人々 5 詞章に出てこない男の姿 6 本屛風制作の意図 7 盛綱の行為は名誉か、不名誉か 8 能に描かれた盛綱の後悔と補償 |
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Ⅲ 能と物語絵の相互関係 |
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一 能《大江山》と『大江山絵詞』 |
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はじめに 1 独武者の素性 2 『酒天童子物語絵詞』の独武者 3 頼光物の能の展開 4 能《大江山》成立の場 |
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二 能《源氏供養》制作の背景 |
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1 《源氏供養》という能 2 『源氏供養草子』の諸本 3 石山寺における紫式部伝承 4 源氏供養の実態 5 源氏供養と紫式部聖像 6 石山寺における紫式部信仰と源氏供養 |
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三 是害房の物語絵と能《善界》 |
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1 『是害房絵』の形成と展開 2 天狗の能と《善界》 3 『是害房絵』の演劇化 4 能《善界》のシテの造型 5 能《善界》から再び絵巻・絵本へ 6 高橋亨氏蔵の『善界屛風』の方法 7 能絵の手法と『善界』絵本 |
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四 麻呂子親王鬼神退治の縁起絵と番外曲《丸子》 |
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はじめに 1 番外曲《丸子》の輪郭 2 麻呂子親王鬼神退治の伝承 3 縁起物語から能《丸子》へ 4 実隆と統泰の関わり 5 竹野神社神事能での新作上演 6 『萬集類』の「みうゑ」 おわりに |
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五 能から物語絵へ |
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はじめに 1 《玉井》と『かみよ物語』 2 能と物語草子の相似箇所(その一) 3 能と物語草子の相似箇所(その二) 4 出逢いの場に玉依姫が登場することの意味 5 見送りの場面で豊玉姫と玉依姫が登場する理由 おわりに |
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補論 『小敦盛』絵巻の挿絵に見られる能の影響 |