タイトルコード |
1000100704054 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
視る民、読む民、裁く民 |
書名ヨミ |
ミル タミ ヨム タミ サバク タミ |
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ロマン主義時代におけるもうひとつのフォルク |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
須藤 秀平/著
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著者名ヨミ |
ストウ シュウヘイ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
松籟社
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出版年月 |
2019.3 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-87984-375-3 |
ISBN |
4-87984-375-3 |
数量 |
319,13p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
940.26
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件名 |
ドイツ文学-歴史
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個人件名 |
Kleist Heinrich von |
注記 |
文献:巻末p1〜13 |
内容紹介 |
近現代ドイツ思想における最重要概念のひとつである「フォルク」に焦点を当て、それが19世紀初頭のドイツ文学のなかでどのように捉えられたか、そしてそこには作家のどのような問題意識が反映されているのかを考察する。 |
目次タイトル |
序章 フォルク概念の変容とその問題 |
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1 本書の目的 2 「はざま期」とフォルク概念の変容 3 ドイツとフランス、二つの国民概念 4 ナチズムの源流としての「ロマン主義」 5 対象の選択-「受容」を重視した「ロマン主義者」たち 6 本書の視座-群衆、読者、審判者 7 本書の構成 |
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第1章 下層民から<裁く>群衆へ-クライスト『チリの地震』における偶然性と匿名の声 |
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1 必然性への懐疑をめぐって 2 身分制と革命-クライストの自己意識 3 「フォルク」という名の群衆 4 「偶然の糸」と匿名の声 |
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第2章 国家なき国民戦争-クライスト『ヘルマンの戦い』における国民と自由 |
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1 クライストはプロパガンダ作家か 2 戦う目的の不一致-自由観の差異 3 不可解なナショナリズム 4 ヘルマンの「戦い」 5 国民と自由の行方 |
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第3章 ジャーナリズムと民衆-初期ゲレスの政治新聞と文芸共和国 |
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1 「フォルク」のための新聞 2 思想的背景-市民階級、啓蒙主義、革命 3 ラインラントの葛藤 4 ゲレスの「共和国」構想 5 「民衆なし」の共和主義とジャーナリズム |
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第4章 本を持つ民-ゲレス『ドイツ民衆本』における受容の機能 |
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1 民衆と文学 2 民衆は書物に触れることができたのか 3 ロマン主義の民衆文学観とゲレス『ドイツ民衆本』 4 「民衆文学」の定義をめぐって 5 「多数者と時間の試練」-ゲレスにおける「民衆本」の意味 6 「家」としての「民衆本」と文芸共和国 |
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第5章 アイヒェンドルフと「主観」の文学-歴史叙述における詩人の役割 |
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1 アイヒェンドルフは民衆作家なのか 2 主観性批判とその意味 3 読書の意味をめぐって-アイヒェンドルフの自己意識と民衆 4 『予感と現在』における理想の詩人と民衆 5 変転する世界を前にして-歴史叙述と詩人の役割 |
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第6章 1830年代のドイツ像-中期アイヒェンドルフにおける解放戦争と民衆 |
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1 一八三〇年代と「様々な歴史観」 2 一八三〇年代の政治的状況 3 アイヒェンドルフの政治論文とドイツ像 4 風刺小説『空騒ぎ』(一八三二年) 5 長編小説『詩人とその仲間たち』(一八三四年) |
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終章 視る、読む、裁く「フォルク」の遠心力 |