タイトルコード |
1000100761457 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
沖縄 記憶と告発の文学 |
書名ヨミ |
オキナワ キオク ト コクハツ ノ ブンガク |
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目取真俊の描く支配と暴力 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
尾西 康充/著
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著者名ヨミ |
オニシ ヤスミツ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
大月書店
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出版年月 |
2019.11 |
本体価格 |
¥2600 |
ISBN |
978-4-272-61239-0 |
ISBN |
4-272-61239-0 |
数量 |
311p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.29
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件名 |
琉球文学
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個人件名 |
目取真 俊 |
注記 |
文献:p308〜311 |
内容紹介 |
基地反対闘争の最前線に身を置き続ける直木賞作家・目取真俊は、小説の中では本土の欺瞞を撃ち、沖縄の内なる暴力を告発してきた。その作品群と向き合いながら、本土と沖縄の関係を問い直そうとする批評集。 |
著者紹介 |
1967年兵庫県生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(学術)号取得。三重大学人文学部教授。著書に「『或る女』とアメリカ体験」など。 |
目次タイトル |
Ⅰ |
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第1章 《知る》ことと《語る》ことの倫理 |
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1 「基地引き取り-県外移設」論 2 マイケル・R・マラス「ホロコーストの使用と誤用」 3 《声》を奪われたと感じた生存者 4 文学作品に描かれる《生》と《死》の様相 |
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第2章 「風音」 |
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第1節 戦争の犠牲者をめぐる表象のポリティクス 1 沖縄戦の記憶を継承するために 2 痛哭する死の絶対性 3 共同体への違和感 4 《声なき声》そして《音》 5 垂直方向に屹立する倫理的志向 6 死を痛哭する文学 第2節 戦争の記憶をめぐる《共同体の語り》と《個人の語り》の葛藤 1 特攻隊員の遺体 2 《共時性synchronicity》 3 トラウマに結びついた幻影 4 死者の記憶のジレンマ 5 《共同体の語り》にテクストを領有されまいと葛藤する《個人の語り》 |
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第3章 「水滴」 |
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第1節 ウチナーグチとヤマトゥグチをまたぐ 1 差異の抗争の場における権力関係 2 過去の記憶の回帰 3 「イシミネよ、赦してとらせ…」 4 ヤマトゥグチの身体化と植民地主義のまなざしの内面化 5 どちらの言葉からもはみ出した残余 第2節 地域社会における支配と言葉 1 「虚偽の言葉の繭」 2 《事後性Nachträglichkeit》 3 戦争の語りに潜む慰藉と共犯のコード |
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第4章 「魂込め」 |
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1 ラジオ体操が儀式として成立するメカニズム 2 「魂を落とす」子ども 3 照屋忠英の虐殺 4 《噓物言い》と《post‐truth》 |
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第5章 「眼の奥の森」 |
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1 米兵による少女暴行事件 2 沖縄戦と慰安所 3 アメリカに対する恐怖と追従 4 アダンの茂みの森と《黒い太陽》 5 「島の青年達もアメリカー達とまったく同じ」 6 《赦す》と《赦さない》、そして《赦せない》 <付論>「強靱な意志をもって人間の悪を裁きに」没後五〇年 フリッツ・バウアー |
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第6章 「群蝶の木」 |
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1 軍慰安婦(Military Sexual Slaves) 2 共同体の過去の記憶を呼び覚ます媼 3 性の二重基準による女性の分断 4 「今帰仁村の戦時状況」 5 「ゴゼイ、ゴゼイよ。何を悔いる必要のあるか」 |
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第7章 「虹の鳥」 |
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1 《共依存》の心理傾向 2 「二重の隷属」 3 「虹色の鳥」の刺青 4 ドストエフスキー『悪霊』 |
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Ⅱ |
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第8章 霜多正次「虜囚の哭」 |
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1 個人の判断を超える「厳粛な事態」 2 沖縄方言論争 3 虜囚体験 4 隔絶された集団の心理 |
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第9章 霜多正次「沖縄島」 |
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1 全体小説の構想 2 「個人の意志」と「軍隊の意志」 3 平良松介 4 翁長亀吉 |
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第10章 大城立裕「棒兵隊」と大城貞俊「K共同墓地死亡者名簿」 |
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1 川村湊編『現代沖縄文学作品選』 2 大城立裕「棒兵隊」 3 大城貞俊「K共同墓地死亡者名簿」 4 「スパイ」と共同体意識 |
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第11章 又吉栄喜「ギンネム屋敷」 |
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1 韓国人慰霊塔 2 「戦争後遺症」を抱えた人間の精神の暗闇 3 同族意識 4 戦争の記憶 5 差別の不定形な構造 |
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第12章 真藤順丈「宝島」 |
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1 戦果アギヤー 2 戦後沖縄社会史 3 いくさ世 4 『ウンタマギルー』 |