タイトルコード |
1000100835280 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
西アフリカ内陸の近代 |
書名ヨミ |
ニシアフリカ ナイリク ノ キンダイ |
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国家をもたない社会と国家の歴史人類学 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
中尾 世治/著
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著者名ヨミ |
ナカオ セイジ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
風響社
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出版年月 |
2020.8 |
本体価格 |
¥7000 |
ISBN |
978-4-89489-168-5 |
ISBN |
4-89489-168-5 |
数量 |
604p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
244.13
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件名 |
ブルキナファソ-歴史
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注記 |
文献:p529〜577 本書関連略年表:p579〜581 |
内容紹介 |
かつて小規模の国家と国家をもたない社会が広がっていた、西アフリカ内陸のムフン川湾曲部の近代を叙述。国家をもたない社会のなかで国家がいかに生じ(そこない)、それがどのような帰結をもたらしたのかを包括的に論じる。 |
著者紹介 |
1986年生まれ。南山大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(人類学)。総合地球環境学研究所特任助教。専攻は西アフリカ史研究、歴史人類学。 |
目次タイトル |
序論 |
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1 歴史人類学の地平:史資料のもつパースペクティブ 2 西アフリカ内陸の近代と歴史人類学 3 史資料の認識とそれぞれの分析手法 4 本書の枠組と構成 |
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第1部 19世紀までのムフン川湾曲部における持続と変容:政治・経済・イスラームの新たな複合の萌芽 |
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第1章 西アフリカ内陸の農村社会の形成と特徴 |
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1 狩猟採集文化の変容:サバンナと森林地帯の2つの複合(紀元前5千年紀から紀元前3千年紀) 2 緑のサハラにおける牧畜と採集の混合経済(紀元前4千年紀から紀元前3千年紀) 3 栽培種と家畜をもつ狩猟採集民(紀元前2千年紀から紀元前1千年紀) 4 定住:農耕と牧畜の専業化(紀元1千年紀) 5 10世紀以降の西アフリカ内陸の社会変動(10世紀から16世紀) 6 村落:親族原理と先住原理 7 国家 8 本章のまとめ |
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第2章 ムフン川湾曲部の歴史的世界 |
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1 グル語派の分布と地理的特徴 2 ムフン川湾曲部の言語分布の意味 3 ムフン川湾曲部の概観 4 ムフン川湾曲部の村落の人口規模と特徴 5 先着原理と村落の分離 6 ムフン川湾曲部における戦争 7 国家に抗するシステム |
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第3章 ムフン川湾曲部における周縁的なジハードと国家形成 |
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1 16世紀までのヴォルタ川流域へのマンデ系諸民族の拡散 2 16世紀から19世紀初頭までのイスラームの変容 3 ムフン川湾曲部におけるムスリムの拡散 4 マフムード・カランタオのジハード 5 ムフン川湾曲部における政治、経済、宗教の再編成の萌芽 |
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第2部 植民地統治の確立:植民地統治による政治・経済・宗教の変容 |
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第4章 国家をもたない社会における「平定」と暴力の独占 |
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1 探索とローカルな政治関係 2 「空白地」における「平定」 3 ヴォルタ-バニ戦争と暴力の独占 4 「平定」と国家をもたない社会の消滅 |
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第5章 内陸における植民地経済 |
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1 フランと人頭税 2 人頭税と植民地統治 3 換金作物の経済 4 フランによる植民地経済 5 家畜による資本形成 6 植民地経済とは何か |
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第6章 宗教-政治の出現:植民地行政、カトリック宣教団、イスラームの接触領域 |
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1 教育とライシテ:植民地行政とカトリック宣教団の宗教-政治 2 フロンティアの変貌 3 マサラにおける抵抗運動と監査官による事件化 4 植民地統治以降の宗教をとりまく条件 |
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第3部 ブラザヴィル会議以降の政治とイスラーム:ムフン川湾曲部における新たな政治・経済・イスラームの複合 |
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第7章 オート・ヴォルタ植民地における政党政治 |
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1 ブラザヴィル会議からオート・ヴォルタ植民地再構成まで:ボボ・ジュラソ/ワガドゥグ、RDA/UV 2 第三勢力の出現とムフン川湾曲部における政党政治 3 オート・ヴォルタ植民地における政党政治 4 かつての国家をもたない社会における政党政治とは何か |
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第8章 ボボ・ジュラソにおけるイスラーム改革主義運動 |
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1 第二次世界大戦までのボボ・ジュラソにおけるイスラームの展開 2 ボボ・ジュラソ事件と植民地行政の介入による意図せざる結果 3 「外来者」と「土着民」の対立とイスラーム改革主義の形成 4 ボボ・ジュラソにおけるイスラーム改革主義運動 |
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終章 西アフリカ内陸における近代と国家 |
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1 プロセスとしての西アフリカ内陸における近代 2 西アフリカ内陸における近代とは何か |