タイトルコード |
1000100860206 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
イスラームのアダム |
書名ヨミ |
イスラーム ノ アダム |
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人間をめぐるイスラーム神秘主義の源流 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
澤井 真/著
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著者名ヨミ |
サワイ マコト |
出版地 |
東京 |
出版者 |
慶應義塾大学出版会
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出版年月 |
2020.12 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7664-2712-7 |
ISBN |
4-7664-2712-7 |
数量 |
242,33p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
167.8
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件名 |
スーフィ
人間論
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注記 |
文献:巻末p25〜33 |
内容紹介 |
ユダヤ・キリスト教にも共通し、イスラームでは最初の預言者でもある<アダム>。その存在をめぐる政治的・思想的解釈に注目しながら、イスラーム神秘主義思想の形成を辿り、宗教学におけるイスラーム研究を批判的に考察する。 |
著者紹介 |
1984年生まれ。東北大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専門は宗教学、イスラーム思想研究、天理教学。天理大学おやさと研究所講師。 |
目次タイトル |
序 宗教研究とイスラーム神秘主義 |
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一 宗教学はいかにイスラームを理解してきたか 二 宗教学はイスラームをいかに理解すべきか 三 スーフィズムからイスラーム神秘主義へ 四 イスラーム神秘主義における人間探求と「体験主義」 五 アダムからみた人間 |
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第Ⅰ部 クルアーンの内的な意味を求めて |
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第一章 解釈学的想像力の場としてのアダム |
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一 アダム神話のコンテクスト 二 クルアーンにおけるアダム神話 三 ハディースにおけるイスラーム人間論 |
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第二章 アダム神話の追体験 |
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一 イスラーム神秘主義における神的合一の表象 二 自己の消滅と神との存続 三 「無始の永遠」への回帰体験とアダム神話 四 選良の一性と「原初の契約」 |
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第三章 イスラームの死生観と人間 |
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一 「原初の契約」における神と人間 二 タバリーのクルアーン解釈における人間 三 人間の生と死に関する五つの解釈 |
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第四章 名を与えられたアダム |
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一 アダムに授けられた名前 二 クシャイリーの神秘主義における神名論 三 『美麗なる神名注釈』における「生を与える者」と「死を与える者」 四 『神の徴しの精巧さ』における生と死 |
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第Ⅱ部 アダムにならいて |
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第五章 イブン・アラビー学派における存在的流出論の展開 |
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一 存在の開けと「自己顕現」概念 二 初期スーフィーたちの「タジャッリー」概念 三 イブン・アラビーの「タジャッリー」概念 四 カーシャーニーの「タジャッリー」概念 五 『霊感の徒が示唆するところを知らしめる精妙さ』における存在顕現論 |
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第六章 霊的権威としての完全人間 |
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一 『叡智の台座』における霊的権威の位置 二 霊的権威としての人間 三 完全人間論におけるムハンマドの形而上学的基礎づけ 四 聖者性と人間完成への道 五 カイサリーの完全人間論におけるカリフ 六 霊的権威としての聖者 |
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第七章 絶対存在から人間へ |
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一 神名の臨在における「アッラー」 二 存在の開けにおける慈悲 三 存在の地平における神と人間 四 完全人間としてのアダムと神名の臨在 |
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第八章 完全人間論の展開 |
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一 男/女の解消とイスラーム神秘主義 二 イブン・アラビーの人間観 三 完全人間の存在論的顕れ 四 ムハンマドとアダム 五 人間を創り変える |
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結 |