タイトルコード |
1000100918673 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
同性愛と新約聖書 |
書名ヨミ |
ドウセイアイ ト シンヤク セイショ |
|
古代地中海世界の性文化と性の権力構造 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
小林 昭博/著
|
著者名ヨミ |
コバヤシ アキヒロ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
風塵社
|
出版年月 |
2021.8 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7763-0080-9 |
ISBN |
4-7763-0080-9 |
数量 |
501p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
191.7
|
件名 |
キリスト教倫理
聖書-新約
同性愛
|
注記 |
文献:p449〜487 |
内容紹介 |
ソドムの罪とはなにか? 聖書に記されていることは正しいのか? キリスト教の生み出した同性愛への偏見を聖書学から批判する。略号表、事項・人名索引付き。 |
目次タイトル |
第1章 問題の所在 |
|
第1節 同性愛は罪か? <付論1>現代日本の精神医学における同性愛理解 第2節 ふたつの差別事件-同性愛者差別とキリスト教 第3節 「聖書に書いてある」-同性愛者差別と聖書 第4節 手を濯ぐピラト-新約聖書は同性愛を罪と見なしているか? <付論2>LGBT概念の多様化・細分化-LGBTIQAP+/LGBTTIQQAAP+ |
|
第2章 「性」の歴史的研究 |
|
第1節 セクシュアリティの歴史的研究-性の科学からセクシュアリティの歴史へ 第2節 セックスの歴史的研究-セクシュアリティの歴史からセックスの歴史へ 第3節 「性」の歴史的研究-歴史的考察の対象としての新約聖書の「性」 |
|
第3章 用語と概念 |
|
第1節 用例と概念 第2節 異論 第3節 定義 <付論3>ジェフリー・サイカー編『キリスト教は同性愛を受け入れられるか』の翻訳上の問題 第4節 研究史-文献紹介 <付論4>山口里子『虹は私たちの間に』のセクシュアリティ認識の問題 |
|
第4章 古代ギリシャ・ローマ世界のホモエロティシズム |
|
第1節 古代ギリシャの少年愛-権力構造としての男性の恋愛と欲望 <付論5>古代ギリシャにおける女性のホモエロティシズム-レスボス島の女性詩人サッフォー 第2節 古代ローマの「同性間性交」-権力構造としての「男らしら」のジェンダー 第3節 古代ギリシャ・ローマ世界のホモエロティシズム-権力構造としてのセックスとジェンダー <付論6>田中貴子『性愛の日本中世』のセクシュアリティ認識-中世日本の性文化と古代ギリシャ・ローマの性文化 |
|
第5章 「ソドムの罪」は同性愛か? |
|
第1節 ソドミー観-ソドムの罪は同性愛か? <付論7>ソドミー観の起源-ペトゥルス・ダミアヌス(ダミアニ)『ゴモラの書』(1049年) 第2節 ソドムの罪-創世記13章、18章、19章 第3節 新約聖書とソドム伝承 第4節 「ソドムの罪」は同性愛か?-ユダ書7節 |
|
第6章 新約聖書におけるポルノス(PORNOS) |
|
第1節 悪徳表と同性間性交-Ⅰコリント書6章9節とⅠテモテ書1章10節におけるポルノス、マラコス、アルセノコイテース、アンドラポディステース 第2節 ポルノス(PORNOS)の訳語の問題-問題設定 策3節 ポルノス(PORNOS)の関連語の分析 第4節 新約聖書におけるポルノス(PORNOS) 第5節 まとめ-ギリシャ・ローマ世界の売春構造と男娼 <付論8>同性間恋愛(同性愛)と関連する可能性のある新約聖書テクスト |
|
第7章 「女のような男/女々しい男」は罪人か?(Ⅰコリント書6章9節) |
|
第1節 マラコス(MALAKOS)の訳語の問題-問題設定 第2節 新約聖書におけるマラコス(MALAKOS)-Q資料とマタイ福音書の用例 第3節 新約聖書外資料におけるマラコス(MALAKOS)-古典ギリシャ語とディアスポラ・ユダヤ教文書の用例 第4節 セクシュアリティの観点からジェンダーの観点へ-認識の修正 第5節 「男らしさ」のジェンダーの規範からの逸脱-古代ギリシャ・ローマ世界における「男らしさ」のイデオロギー 第6節 まとめ-「女のような男/女々しい男」は罪人か? |
|
第8章 男と男が寝るのは罪か? |
|
第1節 男性と一緒に女の寝床を寝る男-Ⅰコリント書6章9節におけるアルセノコイテース(ARSENOKOITĒS) 第2節 ギリシャ・ローマ世界の男娼売春構造-Ⅰテモテ書1章10節におけるポルノス(PORNOS)、アルセノコイテース(ARSENOKOITĒS)、アンドラポディステース(ANDRAPODISTĒS) 第3節 まとめ-男と男が寝るのは罪か? <付論9>聖書・人権・護教論 |
|
第9章 ジェンダーの「用法」 |
|
第1節 同性愛は自然に反するか?-問題設定 第2節 ローマ書1章26-27節の釈義的考察 第3節 自然な用法-セクシュアリティからジェンダーへ 第4節 ジェンダーと自然-パウロのジェンダー観と自然観 第5節 自然に反するジェンダーの用法-ジェンダーの逸脱 第6節 ジェンダーの「用法」-古代ギリシャ・ローマ世界における性的解放と性的類頽廃 |
|
第10章 結論 |
|
第1節 まとめ-同性愛と新約聖書 第2節 考察-新約聖書は同性愛を罪と見なしているか? 第3節 展望-キリスト教の応答と責任=応答可能性 |