タイトルコード |
1000100974381 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アメリカ日系社会の音楽文化 |
書名ヨミ |
アメリカ ニッケイ シャカイ ノ オンガク ブンカ |
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越境者たちの百年史 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
早稲田 みな子/著
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著者名ヨミ |
ワセダ ミナコ |
出版地 |
東久留米 |
出版者 |
共和国
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出版年月 |
2022.3 |
本体価格 |
¥7800 |
ISBN |
978-4-907986-71-1 |
ISBN |
4-907986-71-1 |
数量 |
553p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
761.13
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件名 |
音楽社会学
日本人(アメリカ合衆国在留)
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注記 |
文献:p458〜473 南カリフォルニアの音楽・芸能年表:p512〜537 |
内容紹介 |
戦前/戦後に合衆国に渡航した日系移民は、どのような葛藤と変遷を経て自らの音楽文化を構築したのか。女性たちの活躍、強制収容所での芸能、家元制度の受容と変容…。音楽を通して両国の文化的起源を掘り起こす。 |
著者紹介 |
1966年東京都生まれ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校大学院民族音楽学博士課程修了(Ph.D.)。国立音楽大学教授。専攻は音楽民族学、アメリカ日系音楽文化。 |
目次タイトル |
序章 日系社会の音楽研究に向けて |
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日系人の文化 アメリカ日系音楽へのアプローチ 研究方法 世代区分とその概念 本書の構成 |
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第一部 日系音楽文化史 |
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第一章 移民から太平洋戦争まで |
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移住から定住へ 戦前アメリカ日系社会と音楽・芸能の概要 芸能における一世パイオニアたち 男性中心の一世社会における女性エンターテイナー 日本の音楽家・芸能人の渡米-文化使節・師匠としての役割 二世の日本舞踊家・箏曲家の台頭 日系人のエスニック・イベントとしての演芸会 同化の手段としての西洋音楽文化 ライブに変わる娯楽、マスメディア 世代をつなぐ音頭ブーム |
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第二章 強制収容所の音楽・芸能 |
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第二次世界大戦と日系人強制収容 収容所の音楽・芸能の概要 収容所新聞 真珠湾攻撃から強制収容まで 収容所における音楽・芸能の状況 日本音楽・芸能の活性化 音頭(盆踊り)の巨大イベント化 黄金時代を迎えた演芸会 収容所の歌 抵抗の手段としての日本文化-トゥーリーレイクの国粋主義者たち 収容所の外における日本文化-ハワイとの比較 西洋音楽文化の奨励と繁栄 収容所の閉鎖 |
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第三章 太平洋戦争後 |
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戦後日系社会の新しい動き 戦後アメリカ日系社会と音楽・芸能の概要 日系コミュニティの再生 音楽・芸能活動の復興 二世ウィークの復興-日本文化のショーケースとしての祭り 日系人を取り巻く社会状況の好転と芸能の活性化 日本の復興に伴う日本人音楽家・芸能人の訪米 日本音楽・芸能の師匠としての新一世 新世代における日本伝統芸能 太鼓-三世の表現手段から民族を越えた表現形式へ 一世、二世の高齢化に伴う音楽文化の衰退 日本語コミュニティの「歌う文化」 西洋音楽の発展-民族の境界を越えて 収容所を題材とした創作活動 二世ウィークの展開-新一世のアメリカ日系社会への融合の試み |
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第二部 日系音楽文化の考察 |
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第四章 エスニック・マイノリティとしての日系人の音楽 |
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マジョリティからマイノリティへの転換 音楽の役割の変化 演奏の場の拡大 祖国の文化に対する新しい視点 適者生存 文化的誇張・マンネリ化 文化形式と文化的内容の関係の変化 新旧移民の文化的対立 新旧移民の文化協力 エスニック・マイノリティであることのインパクト |
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第五章 南カリフォルニアの日本音楽・芸能における家元制度 |
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家元制度の越境 家元制度とは 南カリフォルニアの家元制度の歴史的背景 家元制度の変容とその影響 南カリフォルニアと日本の橋渡しとしての家元制度 芸能伝承制度の変容のインパクト |
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第六章 南カリフォルニアの日本伝統音楽における音楽と言語 |
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日系社会における日本語の喪失 日系社会における日本伝統音楽の衰退 声を主体とする音楽ジャンルの衰退 ジャンル内における歌の衰退 音と歌詞の関係性の希薄化 日本伝統音楽に付随する行儀作法の変化 言語と移民文化の適応性 移民の音楽伝承と言語 |
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第七章 日系人の音楽における文化融合 |
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文化融合の多様性 日本と西洋の文化の融合 日本の地方文化の融合 日系人の文化と日本またはアメリカの他民族の文化との融合 音楽表現における文化融合の多様性 |
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終章 日系音楽文化百年史の俯瞰 |
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アメリカの日系音楽文化に影響を与えたもの 日系人にとっての音楽の意味と機能 日系人にとっての日本文化とアメリカ文化 研究をふりかえって |