タイトルコード |
1000101011519 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
近代社会と個人 |
書名ヨミ |
キンダイ シャカイ ト コジン |
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<私人>を超えて |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
竹内 真澄/著
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著者名ヨミ |
タケウチ マスミ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
御茶の水書房
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出版年月 |
2022.8 |
本体価格 |
¥6800 |
ISBN |
978-4-275-02164-9 |
ISBN |
4-275-02164-9 |
数量 |
18,404,5p |
大きさ |
23cm |
分類記号 |
133
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件名 |
哲学-歴史-近代
個人主義
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注記 |
文献:p399〜404 |
内容紹介 |
通常、個人は、近代の産物とされるが、個人の起源を探っていくと、<私人>という概念に出会う。西洋社会思想史を、個体と<私人>の対立と闘争の過程として再読する。 |
目次タイトル |
第1章 ホッブズ<私人>の発見 |
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はじめに 1.ホッブズ登場に至る前史 2.『リヴァイアサン』(1651)における全体/部分から私/公への転回 3.潜在的な<私人>概念の掘りおこし 4.近代社会成立史論の原型 5.<私人>-投票-代表 6.<私人>の同盟と巨大化 7.自由民主主義の意義と限界 おわりに |
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第2章 ロック<私人>概念の展開 |
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はじめに 1.ホッブズからロックへの<私人>概念の発展 2.ロックの<私人>概念と資本関係 3.アメリカ植民地化の理論的合理化 おわりに |
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第3章 ルソー反<私人>的社会契約論 |
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はじめに 1.自由と平等の布置状況 2.社会契約論の理論構成 3.未開人と下層民による革命 4.ルソー的社会契約論とは何か 5.自由の強制という問題 6.反<私人>型の人民主権論の力 おわりに |
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第4章 スミス<私人>概念の完成 |
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はじめに 1.『道徳感情論』における<私人>概念 2.道徳感情による国際的秩序形成 3.『国富論』における<私人>概念 4.<私人>の完成形としての<民間人> 5.<民間人>と軍人の相互依存関係 おわりに |
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第5章 カント市民社会論の私法的構成 |
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はじめに 1.カントを読む視座について-相対的過剰人口からの解読 2.道徳律的な自由の幻想 3.カントの「私法社会」論の構造 4.カントの家族法論の構造 5.啓蒙主義と家父長制 6.道徳と所有権のジレンマ 7.カントの「反動性」はどこに由来するか 8.カントの<相対的過剰人口論> 9.奉公人Gesindeと傭人Lohndiener 10.家長支配の崩壊と世界平和 おわりに-私法モデルから社会権モデルへの市民社会論の転換 |
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第6章 ヘーゲル<私人>論の転換 |
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はじめに 1.イエナ期の哲学 2.『イエナ精神哲学』(1803-06)の到達点 3.『精神現象学』の構成から見た個体概念 4.自己意識と「承認をめぐる闘争」 5.ポスト奴隷制と理性の発展 6.精神の段階 7.ヘーゲルにおける個体das Individuumと個別者der Einzelne 8.「論理学」と社会哲学の種差 おわりに |
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第7章 マルクス<私人>の終焉 |
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はじめに 1.個別者Einzelneをめぐって 2.価値形態論 3.資本論草稿のM・ニコラウス英訳版の問題 4.協業における個別者の問題構成 5.「直接的生産過程の諸結果」について 6.個体的所有の再建 おわりに |
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第8章 ハイエク<私人>の復権 |
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はじめに 1.ハイエクのファシズム論 2.『隷属への道』の歴史認識 3.自由の定義 4.自由社会の擁護 5.福祉国家における自由 6.被雇用者社会と自由社会の葛藤 7.ハイエクにおける<私人>の復権 8.国際秩序論 おわりに |
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第9章 <私人>の現在 |
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はじめに 1.資本主義的国家の本質と相互関係 2.自由放任から国家介入的資本主義への転換における国家 3.国家介入的資本主義から新自由主義への転換における国家 4.二正面的社会運動の台頭 5.国家論の理論的問題 6.福祉国家連合・世界共和国・世界政府 |
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終章 近代の<私人>的構成を超えて |