タイトルコード |
1000101046321 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
音楽のなかの典礼 |
書名ヨミ |
オンガク ノ ナカ ノ テンレイ |
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ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》はどのように聴かれたか |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
清水 康宏/著
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著者名ヨミ |
シミズ ヤスヒロ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
春秋社
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出版年月 |
2023.1 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-393-93229-2 |
ISBN |
4-393-93229-2 |
数量 |
275,24p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
765.3
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件名 |
教会音楽
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個人件名 |
Beethoven Ludwig van |
注記 |
文献:巻末p11〜21 |
内容紹介 |
異形の教会音楽<ミサ・ソレムニス>は19世紀のドイツにおいてどのように捉えられてきたのか。批評家たちの言説をひもとき、音楽における「芸術」「宗教」そして「教会」の複雑に入り組んだ関係性を浮き彫りにする。 |
著者紹介 |
群馬県太田市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。群馬県立女子大学ほか非常勤講師。賀茂神社(群馬県桐生市)太々神楽神楽師。 |
目次タイトル |
序論 「楽聖」の「問題作」 |
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1 《ミサ・ソレムニス》とはどのような音楽か 2 一九世紀のドイツ語圏における《ミサ・ソレムニス》論 3 「芸術」「宗教」「教会」 4 ホフマンの問い 5 なぜベートーヴェンのミサ曲が問題となったのか 6 《ミサ・ソレムニス》研究と「世俗化論」 7 本書の構成 |
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第Ⅰ部 プロテスタントによる《ミサ・ソレムニス》論 |
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第一章 新時代の宗教音楽としての《ミサ・ソレムニス》 |
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1 《ミサ・ソレムニス》の“声楽の困難さ”と“器楽の優位” 2 《ミサ・ソレムニス》における「聖」と「俗」との「和解」 3 声楽と器楽が渾然一体となる《ミサ・ソレムニス》 |
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第二章 ベートーヴェンの「神秘主義」的教会音楽 |
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1 《ミサ・ソレムニス》のなかの「疑念」 2 ベートーヴェンの「楽器の世界」 3 「神秘主義」的教会音楽としての《ミサ・ソレムニス》 4 言葉と音が一体となる「音楽ドラマ」の失敗 |
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第三章 「フモリスト」ベートーヴェンの教会音楽 |
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1 「見せかけのミサ曲」としての《ミサ・ソレムニス》 2 音楽の「錯誤」としての「超越」 3 「フモリスト」としてのベートーヴェン 4 《ミサ・ソレムニス》は“教会音楽”ではなく“芸術音楽”? |
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第Ⅱ部 カトリックによる《ミサ・ソレムニス》論 |
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第四章 “未来のドラマ”としての《ミサ・ソレムニス》 |
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1 《ミサ・ソレムニス》論とヘーゲル哲学 2 《ミサ・ソレムニス》による「新しい道」 3 “未来のドラマ”としての《ミサ・ソレムニス》 |
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第五章 《ミサ・ソレムニス》の“弁証学” |
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1 ベートーヴェンの音楽の三分類 2 《ミサ・ソレムニス》の“弁証学” 3 「真の教会様式」としての《ミサ・ソレムニス》 |
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第六章 「教会音楽」と「宗教音楽」 |
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1 「教会音楽」と「宗教音楽」との区分け 2 「教会音楽」ではないウィーン古典派の三巨匠の教会音楽 3 宗教的な感情と礼拝 |
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第七章 音楽における「教会的」とは何か |
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1 「非教会的」なハイドンとモーツァルトのミサ曲 2 「非教会的」であるが宗教的な崇高さを持つベートーヴェンのミサ曲 3 音楽のカトリック(普遍)性 4 《ミサ・ソレムニス》は“芸術音楽”であるがゆえに“教会音楽”? |
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結論 典礼と芸術 |
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1 一九世紀半ばのドイツ語圏におけるカトリックの動向 2 ミサ曲と「ドラマ」 3 教会音楽、宗教音楽、芸術宗教 |