タイトルコード |
1000101061505 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
裁判員裁判の評議を解剖する |
書名ヨミ |
サイバンイン サイバン ノ ヒョウギ オ カイボウ スル |
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ブラックボックスを開く会話分析 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
森本 郁代/著
北村 隆憲/著
小宮 友根/著
三島 聡/著
サトウ タツヤ/著
國井 恒志/著
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著者名ヨミ |
モリモト イクヨ キタムラ タカノリ コミヤ トモネ ミシマ サトシ サトウ タツヤ クニイ コウシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
日本評論社
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出版年月 |
2023.3 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-535-52662-4 |
ISBN |
4-535-52662-4 |
数量 |
13,302p |
大きさ |
21cm |
分類記号 |
327.67
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件名 |
裁判員制度
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内容紹介 |
裁判員と裁判官の対等な関係性とはどのようなものか。意見の交流はどのように行われているか。模擬裁判・評議の会話を分析し、評議を可視化。「裁判官と裁判員の協働」に向けて、評議デザインのありかたと方法を追求する。 |
目次タイトル |
序章 本書を読み進めていただくために |
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第1部 裁判員裁判の評議研究の必要性と会話分析的手法の意義 |
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第1章 裁判員裁判における評議研究の必要性・重要性 |
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1 はじめに 2 裁判員裁判の特殊性と評議研究 3 裁判員裁判に関連する司法研究報告書と評議研究 4 過去の模擬裁判の評議と評議研究 5 おわりに |
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第2章 評議の会話を研究する意義 |
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1 本章の目的-評議を「会話」として探究する 2 社会生活の「インフラ」としての会話と「会話分析」のアプローチ 3 会話分析の特徴と基本的な考え方 4 評議会話の具体例を観察する 5 結語-「実質的協働」の実現に向けて |
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第3章 評議を「会話参加者の観点」から分析する |
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1 本章の目的-「会話参加者の観点」から評議を分析すること 2 評議会話データの数量化に基づく研究例 3 評議会話を再分析する 4 結語-「会話参加者の観点」からの評議会話研究の意義 |
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第2部 裁判員と裁判官の対等な関係性とはどのようなものか |
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第4章 裁判官の質問の宛先と裁判員の答え方 |
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1 はじめに 2 「順番交替」の視点 3 データの分析 4 議論 5 おわりに |
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第5章 「教室型コミュニケーション」はどのように生まれるのか |
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1 はじめに 2 教室型コミュニケーション 3 分析の方法論と観点 4 分析データ 5 分析 6 おわりに |
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第6章 意見の「専有」から「共有」へ |
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1 はじめに 2 データ 3 補充尋問における質問事項の整理 4 殺意の有無に関する意見の整理 5 量刑に関する意見の整理 6 考察 7 おわりに |
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第3部 裁判員と裁判官の意見の交流はどのように行われているか |
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第7章 裁判員と裁判官のディスコミュニケーション |
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1 はじめに 2 分析データ 3 裁判員による意見表明の仕方と議論の順序に対する理解 4 おわりに-裁判員と裁判官のディスコミュニケーションはなぜ生まれるか |
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第8章 裁判員と裁判官は議論の枠組みをどのように捉えているのか |
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1 はじめに 2 裁判員経験者アンケートにみる評議の問題点 3 分析データ 4 裁判員と裁判官の議論の枠組みに対する理解 5 おわりに |
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第9章 裁判官による評議「マネジメント」の一側面 |
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1 本章の目的と概要-裁判官の「後ろの位置」での発言とその意義 2 データと分析方法 3 裁判員発言の「後ろの位置」における陪席裁判官の発言 4 考察 5 結語 |
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第4部 国民の「健全な常識」とは何か |
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第10章 裁判員は何者として意見を述べるか |
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1 はじめに 2 裁判員制度の意義をめぐる議論 3 分析視点-相互行為の中のアイデンティティ 4 データの分析 5 議論 6 おわりに |
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第11章 裁判員は常識モデルをいつどのように使うか |
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1 はじめに 2 常識モデル 3 知識のタイプ 4 裁判員の発言の位置 5 考察と結論 |
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第5部 心理学・裁判実務・刑事法学からみた評議の会話分析研究 |
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第12章 心理学からみた評議の会話分析研究 |
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1 裁判員裁判・評議のプロセスに近づけない 2 これまでの心理学的アプローチ 3 会話分析アプローチが明らかにする「社会」 4 今後の模擬裁判員裁判の評議分析にむけて |
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第13章 裁判実務からみた評議の会話分析研究 |
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1 評議の会話分析研究の意義 2 裁判員と裁判官の対等な関係性 3 裁判員と裁判官の意見の交流 4 裁判員の意見と国民の「健全な常識」 5 「神は細部に宿る」 |
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第14章 刑事法学からみた評議の会話分析研究 |
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1 はじめに 2 評議研究における会話分析の手法(第2章・第3章) 3 裁判員制度の趣旨と裁判員の個人的経験にもとづく意見(第10章・第11章) 4 挙証責任と二項対立的な裁判員の意見(第8章) 5 確実な証拠にもとづく認定と常識的知識にもとづく推論(第8章) 6 「後ろの位置」での同調的変容と、裁判員・裁判官の対等性および実質的協働(第9章) 7 教室型コミュニケーションと裁判官による発言指名(他者選択)(第4章・第5章) 8 模擬裁判における付箋紙法(第6章) 9 裁判員および陪席裁判官の視線の向きと話し合いの進め方のずれ(第5章・第7章) 10 おわりに |