タイトルコード |
1000101119281 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
鷗外と『ファウスト』 |
書名ヨミ |
オウガイ ト ファウスト |
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近代・時間・ニヒリズム |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
田中 岩男/著
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著者名ヨミ |
タナカ イワオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
鳥影社
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出版年月 |
2023.12 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-86782-051-3 |
ISBN |
4-86782-051-3 |
数量 |
350p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
942.6
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件名 |
ファウスト
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個人件名 |
Goethe Johann Wolfgang von |
注記 |
文献:p321〜340 |
内容紹介 |
近代的人間の典型とも呼ばれる「ファウスト」と、その多義性に最初に気付き翻訳した森鷗外。現代社会の問題に繫がる長年の論考の集大成。「「団子坂」での対話、あるいは「メフイスト鬼」のこと」などを収録。 |
目次タイトル |
序章 ファウストは救われるか?あるいは近代と時間(予備的考察) |
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一 「近代西欧人」ファウスト-その矜持と葛藤 二 西欧近代の時間意識と漱石『道草』の時間 三 「役」としての生-鷗外『妄想』『青年』ほか 四 記号としての鉄道-漱石『草枕』『それから』、芥川『トロッコ』ほか 五 「おこ」の智慧、あるいは「自然」としての人間-宮沢賢治『虔十公園林』 |
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第一章 『団子坂』での「対話」、あるいは「メフィスト鬼」のこと |
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一 『ファウスト』の翻訳者・森林太郎 二 鷗外と『ファウスト』-最初の受容 三 二組の恋人たち 四 「グレエトヘン」劇とシュニッツラー『短剣を持ちたる女』 五 鷗外と「グレエトヘンの事」 |
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第二章 時間論的にみた『舞姫』/「グレートヒェン悲劇」 |
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一 『舞姫』と「グレエトヘン」の谺 二 『舞姫』研究の現状 三 『ファウスト』と時間、あるいはファウストは「努力する」人間か 四 『舞姫』の時間 五 『舞姫』/「グレエトヘン」-近代の悲劇 |
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第三章 ファウストの「救い」/豊太郎の「恨み」 |
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一 『舞姫』/「グレエトヘン」と近代の時間 二 豊太郎はファウストか? 三 鷗外、創作の再開と『ファウスト』翻訳 四 「永遠なる不平家」-『カズイスチカ』『青年』ほか 五 「ここは日本だ」-『普請中』あるいは「過去の清算」 六 「謎の目」と「美しい肉の塊」-純一の「ヴァルプルギスの夜」 七 花陰の「束髪の娘」-なりそこねた「グレートヒェン」 八 「理想的な女性像」の追求-『山椒大夫』 九 「領主」ファウストと砂山の上の「主人」-「死」をめぐる「妄想」 十 三人の最期-ゲーテ/ファウスト/鷗外 |
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第四章 節蔵(『灰燼』)とメフィスト |
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一 「なくてはならない道連れ」 二 もう一人の「青年」 三 「つねに否定する霊(精神)」 四 知力と「醒覚」 五 ニヒリズム、あるいは「無」への醒覚 六 『鐘楼の悪魔』と『十三時』 七 「われらを引きて昇らしむ」?-愛の不在とメフィストの挫折 八 近代科学と二つの「自然」観、あるいは「ニヒリズム」の行方 |
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第五章 望遠鏡と顕微鏡、あるいは「仮面」社会の小道具たち(補論) |
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一 「目の人」ゲーテの「眼鏡嫌い」 二 「目の人」鷗外?あるいは鷗外と顕微鏡 三 「仮面」社会としての近代とその小道具たち 四 ニヒリズム-近代の悲劇 五 ホムンクルスと「最高善としての生命」 |