タイトルコード |
1000101141748 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
欲望のポートレート |
書名ヨミ |
ヨクボウ ノ ポートレート |
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英語圏小説に見る肖像、人形、そしてヒューマノイド |
叢書名 |
関西学院大学研究叢書
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叢書番号 |
第263編 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
松宮 園子/著
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著者名ヨミ |
マツミヤ ソノコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
小鳥遊書房
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出版年月 |
2024.2 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-86780-039-3 |
ISBN |
4-86780-039-3 |
数量 |
262p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
930.27
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件名 |
小説(イギリス)
小説(アメリカ)
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注記 |
文献:p240〜250 |
内容紹介 |
その人を形づくるものは何か。絵画、写真、彫像、人形、ヒューマノイドを「ポートレート」という枠組みによって連鎖させ、ウルフ「オーランドー」、クリスティ「ホロー荘の殺人」といった英語圏小説を通して俯瞰する。 |
目次タイトル |
序章 ポートレート、そして流動する「自己」 |
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第一章 生命を得る肖像画 オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』(一八九一) |
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ストーリー 「越境」の物語 「無垢」の肖像 シビルの「変容」 生命を得る肖像画 ヒトとモノの感応 ドリアン・グレイの「写真」 心霊写真の科学 三つ巴の力学 ドリアンの最期 註 コラム 作家たちのポートレート1 オスカー・ワイルド(一八五四-一九〇〇) |
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第二章 「フェイクの証」の図版写真 ヴァージニア・ウルフ『オーランドー-ある伝記』(一九二八) |
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ストーリー 「フェイク」としての「伝記」 「最長のラブレター」 八枚のポートレート 「フェイク」としてのポートレート サックヴィル一族の肖像画 「オーランドー」としてのヴィタ 同一人物? 創られる「生」 ウルフの不在 自己の複数化と「真の自己」 オーランドーの「死」と永遠の「現在」 註 コラム 作家たちのポートレート2 ヴァージニア・ウルフ(一八八二-一九四一) |
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第三章 抽象を目指す彫像 アガサ・クリスティ『ホロー荘の殺人』(一九四六) |
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ストーリー クリスティとモダニズム モダニズム彫刻と人物モデル ヘンリエッタと「ナウシカア像」 ナウシカアの「死」 「抽象化」の破綻 「芝居」としての殺人 二重の演出 「虚ろな」現実 虚ろさの浸食 嘆きのポートレート 註 コラム 作家たちのポートレート3 アガサ・クリスティ(一八九〇-一九七六) |
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第四章 中間存在としての人形 シリ・ハストヴェット『リリー・ダールの魅惑』(一九九六) |
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ストーリー 「越境」の作家 「底知れない」他者、そして自己 キャンバスの中の物語 「中間にある」人形 人形愛とその可能性 マーティンと人形愛 エドとマーティンの近似 人形の「埋葬」と自己の拡散 「イライザ」になるリリー 註 コラム 作家たちのポートレート4 シリ・ハストヴェット(一九五五-) |
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第五章 「私」になるヒューマノイド カズオ・イシグロ『クララとお日さま』(二〇二一) |
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ストーリー 序 1 「人工の友」と「想像上の友」 日記帳に宿る「想像上の友」 児童文学における「想像上の友」 2 ジョジーとクララの出会い ジョジーの「ポートレート」 「不気味の谷」 機械との距離 「AF」である「ポートレート」 ポートレートの合体と外見の欠如 「見えない」クララ 3 「母」となるクララ 視覚の混乱と増殖する像 「人工の友」が語る自己の複数性 註 コラム 作家たちのポートレート5 カズオ・イシグロ(一九五四-) |