タイトルコード |
1000101199678 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
かき乱す<黒人>の声 |
書名ヨミ |
カキミダス コクジン ノ コエ |
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トゥーマー、アンダソン、ウィンダム・ルイスとヘミングウェイ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
中村 亨/著
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著者名ヨミ |
ナカムラ トオル |
出版地 |
東京 |
出版者 |
論創社
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出版年月 |
2024.10 |
本体価格 |
¥2500 |
ISBN |
978-4-8460-2385-0 |
ISBN |
4-8460-2385-0 |
数量 |
249p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
930.27
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件名 |
英文学-歴史
アメリカ文学-歴史
黒人文学
黒人
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注記 |
文献:p224〜235 |
内容紹介 |
ハーレム・ルネッサンスを担った黒人作家と、同時代の3人の前衛的白人作家たちの関係に焦点をあて、黒人文学と白人の文学の密接な相互交渉を検証。当時の英語圏における、人種をめぐる文学上の闘争と交渉を浮き彫りにする。 |
著者紹介 |
京都府生まれ。青山学院大学大学院博士後期課程満期退学。中央大学教授。 |
目次タイトル |
序章 |
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一.白人作家たちとハーレム・ルネッサンスの相関 二.見つめられる白人たち-トニ・モリスンによる白人作家論の、批判的継承 |
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第一章 アンダソンとトゥーマー |
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一.はじめに 二.「奇妙」な人物を監視する目-『ワインズバーグ・オハイオ』と『砂糖きび』 三.不透明で観察者を巻き込む『砂糖きび』の語り 四.応答としての『暗い笑い』-黒人の絵画的描写と、見えない闇からの叫び |
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第二章 見つめられる白人 |
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一.はじめに 二.ルイスの黒人作家たちへの警戒感と、白人を貶めるアンダソンへの批判 三.『黒い王女』が提示する視線とルイスの反応 四.アンダソンが自覚する黒人読者の視線と、関わり合いの拒絶 五.『白い輩』で反復される『暗い笑い』 六.むすびに代えて-本章のまとめと今後の課題 |
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第三章 つきまとう『暗い笑い』 |
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一.はじめに 二.文化抗争におけるアンダソンとヘミングウェイの位置取り 三.『春の奔流』に見る、『暗い笑い』の衝撃 |
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第四章 黒い仮面へのためらい |
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一.はじめに 二.「ポーター」草稿と、黒人をめぐるヘミングウェイの躊躇 三.『バトゥアラ』書評に見られる、ヘミングウェイの相反する二つの態度 四.「ポーター」の書き換えで、削除された部分 五.同性愛者らしき白人男性たち-差し替え後の、新たなエピソード 六.分身としての黒人と二重の意識、ミンストレル・ショーの魅惑 |
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第五章 抑圧的規範への抵抗 |
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一.はじめに 二.自己抑制という仮面と、ヴォードヴィルの芸人 三.<ハードボイルド>な兵士と『武器よさらば』 四.仮面を被った演技者、フレデリック 五.逃亡収隷としてのフレデリック、兵士という奴隸 六.『アンクルトムの小屋』と重なる『武器よさらば』の脱走と、幼子の如き兵士たち 七.露わになる仮面の奇怪さ、外見と内面の不一致 |
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第六章 男性的規範の圧制と、抵抗する黒人達 |
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一.自己抑制の重圧-「殺し屋」と処刑される者、そして兵士達 二.黒人による問いかけ-『闇の奥』と『持つと持たぬと』 |