タイトルコード |
1000101234396 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
農業ボランティア |
書名ヨミ |
ノウギョウ ボランティア |
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災害列島をめぐる人・組織の復旧記録 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
齊藤 康則/著
朝廣 和夫/著
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著者名ヨミ |
サイトウ ヤスノリ アサヒロ カズオ |
出版地 |
戸田 |
出版者 |
農山漁村文化協会
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出版年月 |
2025.3 |
本体価格 |
¥1800 |
ISBN |
978-4-540-24158-1 |
ISBN |
4-540-24158-1 |
数量 |
351p |
大きさ |
19cm |
分類記号 |
369.3
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件名 |
災害復興
ボランティア活動
農業
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注記 |
文献:p338〜344 |
内容紹介 |
2011年の東日本大震災以降、全国の被災地にて多岐にわたる「生業支援」を行ってきた「農業ボランティア」の実態に迫る。事例も紹介。共助支援の手引き等のコンテンツを閲覧できるQRコード(図書館利用可)付き。 |
著者紹介 |
東北学院大学地域総合学部准教授。専門は地域社会学、災害社会学。 |
目次タイトル |
第1章 自然災害と農業ボランティアの胎動 |
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災害ボランティアと農業ボランティアの違いとは 増加する災害と農業被害 農業ボランティア活動の系譜と「制度化」 農業ボランティアの行う復旧作業 |
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第2章 農業をはじめた農地復旧ボランティア |
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仙台平野と災害 仙台東部地域の構成 震災復興計画とその隙間 災害ボランティア活動への違和感 避難所から被災農村へ-支援の隙間の発見 「農家の生産者としての感覚」を聴く-復旧期 ニーズ調査を通して農家に魅せられる 「農家の土俵」で野菜を栽培する 営農再開した農家の販売を支援する 「坂道を転げ落ちる復興」に抗う-復興期 持続可能な「ひなびた農村」を作る-地域おこし期 農業法人を設立することの意味 媒介/主体としてのボランティア-<被災者-支援者>関係再考 チーム論を彫琢し「4年目の危機」を乗り越える |
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第3章 NPOは被災農村をいかに支援したのか |
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棚田・茶畑の広がる中山間地を襲う豪雨の状況 福岡県八女市とうきは市の概要 豪雨災害の経緯 避難や自助・互助の状況 農業復興の推進体制 農業に関するボランティア活動の実態 山村塾による農業ボランティア活動の取り組み 山村塾の設立経緯と活動 平時のボランティア・ツーリズムと人材育成 被災した数日間の状況 農業ボランティア活動の展開 行政区長との連携 棚田を守りお米を作り続けるために がんばりよるよ星野村による農業ボランティア活動の取り組み 星野村で農業ボランティア活動が必要となった背景 がんばりよるよ星野村の活動スタート 中長期に及ぶ支援活動 平成29年7月九州北部豪雨における朝倉市への支援 令和2年7月豪雨における大牟田市への支援 活動を支えた+αの要因 「うきは市山村地域保存会」による農業ボランティア活動の取り組み-その設立と活動展開 功を奏した行政のコーディネート 福岡県八女市のアンケート調査による被災農家の現状 比較的多い小規模被害 農業ボランティア活動へのニーズ |
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第4章 活かされた地域おこし協力隊の実践知 |
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被害状況の概要 西原村災害ボランティアセンターの特徴 被災したカライモ農家のニーズ 「カライモを取ってしまったら何もない村」 新品種シルクスイートの導入 シルバー人材による農業労働力の補完 元・地域おこし協力隊員の登場-中津江村から西原村へ 地域おこし協力隊で培ったリソース 「西原村農業復興ボランティアセンター」の設立 マッチングのあり方の変化 被災農家を支える「顔の見える関係」 「西原村百笑応援団」への再組織化 会員制(会費制)組織への移行 支援の終わり-「よそ者」としての責任 後続の被災地へ支援の実践知を伝える |
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第5章 JAが開設した初のボランティアセンター |
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被災状況の概要 筑後川の水害と治水の歴史 筑後川流域の農業 農業被災とJAの支援体制 災害救援NPOによる隙間の補完 JVOADの関わり 三者連携による農業ボランティアセンターの設立 活動領域と優先順位の明確化 地元JAが関わることの意味 いかに災害土砂を利活用するか-水稲栽培の実証実験 果樹と野菜の複合経営は可能か-JAファーム事業 農地復旧の長期化と営農再開の課題 再度の水害と新たな取り組み |
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第6章 被災農家とボランティアが織りなす復旧 |
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産地はじまって以来の危機 吉田町における柑橘産地形成史 農業労働力の減少とその補完 被災状況の概要 動き出す柑橘農家-農道の仮復旧 災害救援NPOによる農業ボランティア活動 JA職員によるボランティアコーディネート 愛媛県職員によるボランティア活動 ライバル産地の柑橘農家による互助 JAによる「みかんボランティアセンター」の設立 被災農家によるボランティアコーディネート 若手農家による会社設立 農地の本格復旧と苦闘の営農 |
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第7章 複数セクターの連携による土砂撤去 |
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被災状況と水害のメカニズム 水害常襲地域の防災 りんご産地の形成史 産地にとっての水害 農業セクターの災害文化 「長野県災害時支援ネットワーク」の組織化 ボランティアセンターの新たなかたち 災害廃棄物と「Operation One Nagano」 災害ボランティアから農業ボランティアへ 農業被災をめぐる共通認識の形成 未曾有の農業被災と災害文化の不首尾 「信州農業再生復興ボランティアプロジェクト」の始動 争点化した土砂撤去の手続き 災害復旧事業と農業ボランティア活動 被災地・長沼の生活と生業の今 |
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第8章 農業ボランティア活動の課題と展望 |
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農業ボランティア活動の難しさ 農業ボランティア活動の「制度化」 災害内伝播と災害間伝播 農業ボランティアの役割-仮復旧と象徴の回復 「関わり」の意味-支援から連帯へ |
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第9章 農業ボランティア活動を立ち上げる |
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農業ボランティア活動拠点のタイプ 被災地域・都道府県・全国の連携について 被災地域・市町村について 被災都道府県および全国の団体について ステークホルダー連携の課題と展望 災害前の里地・里山保全活動の展開 人材育成について-福岡県の取り組みから |
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補論 |
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農業ボランティアセンターの運営について 共助連携を想定した農地復旧活動のタイムライン |