| タイトルコード |
1000101235879 |
| 書誌種別 |
図書 |
| 書名 |
詩神の呼び声バラッドを読む漱石 |
| 書名ヨミ |
シシン ノ ヨビゴエ バラッド オ ヨム ソウセキ |
| 言語区分 |
日本語 |
| 著者名 |
野網 摩利子/著
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| 著者名ヨミ |
ノアミ マリコ |
| 出版地 |
東京 |
| 出版者 |
東京大学出版会
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| 出版年月 |
2025.3 |
| 本体価格 |
¥6800 |
| ISBN |
978-4-13-086069-7 |
| ISBN |
4-13-086069-7 |
| 数量 |
10,359,5p |
| 大きさ |
22cm |
| 分類記号 |
910.268
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| 件名 |
バラッド
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| 個人件名 |
夏目 漱石 |
| 内容紹介 |
夏目漱石は、どのようにイギリス、そして日本の伝承された歌や物語を活用し小説を書いたのか。伝承文学の語りと歌とが漱石に大きな示唆を与えたこと、それらが文学内容にも深く関与していることを明らかにする。 |
| 著者紹介 |
東京女子大学現代教養学部(同大学大学院人間科学研究科)人文学科日本文学専攻教授。博士(学術)。著書に「漱石の読みかた『明暗』と漢籍」など。 |
| 目次タイトル |
総論 バラッドを書く |
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一 問題設定 二 留学前の読書 三 留学先の決定理由 四 バラッド 五 民間伝承と聴き手の存在 六 小説内の口伝 七 物語歌、詩劇の継承 |
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第Ⅰ部 歌と争闘 |
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第一章 なぜ『オシアン』を翻訳したのか(一) |
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一 ピクト人 二 スコットランド王位とシェイクスピア『マクベス』 三 ブレア城とキリクランキーの戦い 四 キリクランキーを取り巻く文学 五 一七一五年のジャコバイトの反乱 六 一七四五年のジャコバイトの反乱 七 スコットランド近代小説中のゲール語詩英訳 |
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第二章 なぜ『オシアン』を翻訳したのか(二) |
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一 『オシアン』の時代 二 古謡バラッドの再興 三 近代長編文学とバラッド 四 ユニヴァーシティ・カレッジのケア教授による示唆 五 バラッドの嚆矢「チェヴィ・チェイス」 六 オシアンの広間 七 一九〇三年、漱石訳『オシアン』 八 『永日小品』「昔」 |
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第三章 古謡と語り |
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一 ゲール語口承詩英訳の翻訳 二 どこを翻訳しているか 三 古英詩の物語内の歌 四 盲目の武将と聴き手 五 演者が解く謎 六 過去をつかみなおす 七 不誠実な語り 八 物語内物語 |
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第四章 バラッドの『夢十夜』 |
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一 散文詩として 二 バラッドの様式 三 亡霊の帰還 四 肉体を持った亡霊 五 偽の鶏鳴 六 不吉な夢 |
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第五章 ウォルター・スコットの明治 |
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一 坪内逍遙から 二 『ラムマムアの花嫁』から「幻影の盾」へ 三 『春風情話』から『草枕』へ 四 『最後の吟遊詩人の歌』から「幻影の盾」へ 五 『それから』に塗りこめられる 六 『アイヴァンホー』より『文学論』と『それから』へ 七 登場人物による報告の効果 八 焼き尽くされる城とヴァルキューレ 九 『アイヴァンホー』から「幻影の盾」へ 一〇 ふたたび『アイヴァンホー』より『それから』へ |
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第六章 『三四郎』に重なる王権簒奪劇 |
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一 人生と劇 二 他人事ではない 三 文学から文学へ 四 引き金となる言葉 五 感情のモデル 六 中世日本の敵討劇 七 劇中人物との類縁性 八 古代日本の王権簒奪劇 九 二重写し 一〇 王権簒奪の連鎖 一一 劇の力の継承 |
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第Ⅱ部 詩神の声 |
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第七章 スティーヴンソン小説からの伝授 |
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一 ブレア城の歴史と小説舞台 二 ロバート・スティーヴンソンの「民謡」 三 「思想」の連鎖 四 『バラントレーの若殿』と『行人』 五 スティーヴンソン『誘拐されて』と『道草』『心』 六 妻、相続権、財産の喪失 七 小説に組み込まれた歌 |
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第八章 古代日本バラッドの作用 |
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一 古代の悲恋をふまえて 二 罪を着せられる 三 嵌められた物語への抵抗 四 古代歌謡による小説の加速 |
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第九章 『リリカル・バラッズ』から漱石へ |
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一 聴き手の存在 二 ワーズワス詩の関与 三 人づてに知る 四 聴き耳を立てる 五 文学としての不整合性 六 子を亡くした父親 七 死者に手向ける 八 興奮状態にある聴き手 |
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第一〇章 小品の連続性と英詩の役割 |
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一 時空を超える音声 二 クレイグ先生と蛭取る老人 三 「クレイグ先生」と「蛇」とを結ぶ 四 「蛇」と「声」とを結ぶ 五 「声」と「心」とを結ぶ 六 心の飛翔 |
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第Ⅲ部 伝承の生成 |
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第一一章 『草枕』に息づく伝承 |
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一 物語歌の伝承化 二 地名由来譚と物語の継承 三 伝承の発生地点 四 新しい歌物語 五 歴史的に語り継がれる物語の創出 |
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第一二章 古譚と『草枕』 |
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一 『草枕』の謎 二 ミッシング・リンク 三 雉子が鳴く 四 祟り 五 浄瑠璃、歌舞伎の動きを取り込む |
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第一三章 古い宗教の生々しい声と『行人』 |
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一 モハメッドと神 二 預言者とは何か 三 褝 四 生死の超越 五 変身 六 【ソッ】啄の機の形成 |
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第一四章 漱石文学に生きる古譚の蛇 |
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一 伝承される入水 二 芝居と誘惑 三 嫂の同情 四 死産の運命と神話 五 神の脅し 六 無理心中の誘い 七 蛇帯で締め上げる 八 伝説の脅威 |
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第一五章 『彼岸過迄』の彼岸と此岸 |
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一 情緒の活動 二 遺された者 三 生母を求めて 四 歌のもたらす事件 五 小説の連続運動 六 死者の情緒の創成 七 鬼哭を鎮魂する 八 文学理論を超える |