タイトルコード |
1000100870861 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
日本占領下のレイテ島 |
書名ヨミ |
ニホン センリョウカ ノ レイテトウ |
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抵抗と協力をめぐる戦時下フィリピン周縁社会 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
荒 哲/著
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著者名ヨミ |
アラ サトシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2021.1 |
本体価格 |
¥9400 |
ISBN |
978-4-13-026168-5 |
ISBN |
4-13-026168-5 |
数量 |
240,89p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
224.8
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件名 |
フィリピン-歴史
太平洋戦争(1941〜1945)
レイテ島
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注記 |
文献:巻末p31〜45 |
内容紹介 |
フィリピン地方における日本占領の実態をレイテ島の実例を手がかりに検討。対日協力と対日抵抗をめぐって揺れ動く住民の対応を中心に、エリートのみならず民衆の行動も対象に入れながら考察する。 |
著者紹介 |
1963年福島県生まれ。フィリピン大学大学院フィリピン研究学専攻博士課程修了。Ph.D.。フィリピン近現代史専攻。福島大学基盤教育非常勤講師。 |
目次タイトル |
序章 |
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はじめに 一 日本占領下のフィリピンとレイテ島 二 フィリピン史記述の変遷と本研究における位置づけ 三 日本占領下のフィリピンに関する諸研究 四 本書の視角と考察の方法 五 分析の方法と本書の構成 |
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第一章 戦前期のレイテ島社会 |
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一 レイテ地方史記述の特色 二 レイテ島の戦略上の地誌 三 スペイン時代とアメリカ植民地期初期のレイテ島 四 アメリカ植民地体制の確立と現地エリートの台頭 五 ビサヤ文化の保全とフィリピン独立への想い 六 戦前期の農業状況 七 教育及び選挙権保有状況 八 レイテ島住民の生活 おわりに |
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第二章 日本占領の始まりとゲリラ組織化をめぐる暴力 |
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はじめに 一 レイテ島への日本侵攻軍の動き 二 駐留日本軍の下での対日協力 三 対日協力の動機と「山賊的」ゲリラに対する姿勢 四 ゲリラ組織化の諸相 五 ミランダグループによる政治領域の形成 六 「体制派」ゲリラ勢力カンレオンによるLAC 七 LACによるミランダ排除の動き おわりに |
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第三章 町村部における日本占領と住民間暴力の激化 |
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はじめに 一 レイテ島東部における対日協力活動の活発化 二 アブヨグ町の対日協力における住民の参画 三 準軍事組織の設立と暴力を伴う対日協力 四 オルモック町の自警団(ホームガード) 五 アランアラン町の住民間暴力 六 村長の暴力と反米サクダル運動との関連 七 町内政治抗争後の対日協力と日本への傾倒 八 ビリラン島における対日協力 九 タナウアン町のアビラ町長親子 一〇 抗日ゲリラに対する住民の嫌悪感 一一 反米思想を有する集団に対する弾圧と暴力 おわりに |
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第四章 経済をめぐる住民の動き |
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はじめに 一 食糧調達と統制経済へ向けての動員と統制 二 日本軍による食糧調達における経済活動 三 木材並びに必要物資の調達と暴力 四 貧困層から台頭した企業家による物資調達 五 憲兵隊組織におけるスパイ行為とビジネス 六 慰安婦の調達とスパイ行為に関与した女性住民 おわりに |
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第五章 戦争終結後のレイテ島の社会変化 |
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はじめに 一 米軍上陸後のレイテ島の混乱 二 特別国民裁判所の設立 三 レイテ島の対日協力問題処理 四 ベローソ・サラサール派の継続 五 下位中間層から台頭した企業家たちの戦後 六 新興中小エリートの台頭マラヤの例 七 ゲリラと他の対日協力町長との収斂と和解 八 その後のカンレオンとミランダ 九 継続するレイテ島寡頭政治体制と治安悪化 一〇 ユサフェ「バックペイ」支払い後の地域社会 おわりに |
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終章 |
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一 体制維持と「山賊」排除の歴史 二 住民間暴力の恣意的忘却 三 日本占領下レイテ島の民衆暴力と戦後の暴力 四 抑圧された戦時暴力のエネルギー 五 未完のフィリピン革命と暴力 |