タイトルコード |
1000101147002 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
建築意匠講義 |
書名ヨミ |
ケンチク イショウ コウギ |
版表示 |
増補新装版 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
香山 壽夫/著
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著者名ヨミ |
コウヤマ ヒサオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2024.3 |
本体価格 |
¥4800 |
ISBN |
978-4-13-062846-4 |
ISBN |
4-13-062846-4 |
数量 |
271p |
大きさ |
26cm |
分類記号 |
529
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件名 |
建築意匠
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注記 |
文献:p261〜264 |
内容紹介 |
建築の面白さ、大切さ、創る喜びを、建築を愛する人たちに向けて、平易な言葉と豊富な実例によって語りかける。東京大学における講義の集大成。新章を追加した増補新装版。 |
著者紹介 |
東京生まれ。ペンシルヴァニア大学美術学部大学院修士課程修了。建築家。東京大学名誉教授。著書に「人はなぜ建てるのか」「建築を愛する人の十三章」など。 |
目次タイトル |
第1回 空間について |
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建築は空間を秩序づけ,人は空間によって秩序づけられる 建築の基本はシェルターであるとする考えの誤りについて 建築芸術の総合性は,現実性によって支えられている 空間は自己を中心として同心円状に広がっている 建築空間の中にいるのは,私ひとりではない |
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第2回 部屋について |
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空間の基本形は,中心と囲いによって成り立っている 中心は何によってつくられるか 囲いは何によってつくられるか 空間は,常に外に向かって広がることを望んでいる 「初源(ビギニングス)」を求めることの意味について |
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第3回 部屋の集合について |
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建築は,部屋の共同体である 部屋は,互いに衝突しあっている 中心型平面について 螺旋形について 線型平面と格子型平面について |
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第4回 窓について |
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空間は光による造形である 光についての,二つの対比的な認識 壁を貫く光 空間を満たす光 「照らす光」と「満たす光」 |
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第5回 続窓について |
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幾重にも包み込まれる光 下より這い上がる光 上からの光と下からの光 空間を囲む面は重層する 窓の様々な働き 空間を囲む壁は,必ず二つ以上存在する |
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第6回 入口について |
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入口は,招くものであり,拒むものであり,そして待つところでもある 入口は,部屋になることを望んでいる 内部空間は,入口によって表示される 入口は分化する 入口は,人を立ちどまらせ,振り返らせる ファサードは自立する,あるいは引きはがされる |
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第7回 場所について |
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地形は,建築に先立って,空間を規定する 人は地形において空間を見出す 「場所」とは何か 「明白なる地形」と「隠れたる地形」 「隠れたる地形」の意味は,記憶の累積の中で確定される 建築は,場所の特性を視覚化する |
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第8回 表象について |
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内において住まわれる建築は,外において見つめられる 「表象」とは何か 建築は芸術であるか 制約は芸術を害うか 芸術としての建築は,何を表現するのか 建築は否定の表現を取り得ない |
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第9回 モティフについて |
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建築の基本的制約条件は何か 「囲いモティフ」と「支えモティフ」は対立しつつ共存する 柱から列柱へ アーチから皮膜へ 「囲いモティフ」と「支えモティフ」の闘争 |
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第10回 意匠について |
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モティフの対立的統合について 統合は,「囲いモティフ」の肥大によって崩壊する もう一つの例 「支えモティフ」の復興 革命は,どちらか一方のモティフの,過度の強調によって行われる |
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第11回 分解について |
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モダニズムは,還元主義的思考によって支配されている 還元主義的思考は,革命願望と結びついている 還元主義的思考はどのような道をたどるか 有機主義的思考について |
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第12回 秩序について |
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懐疑は,創作行為にとっていかなる意味を持つか 建築における文学的態度の過剰について 「肘かけ椅子の懐疑論」と「作業場の実在論」 「見ること」と「つくること」 秩序は,表わされ,直ちに隠される |
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第13回(付章) 「かたち・ことば」について |
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秩序の崩壊は,さらに続いている 建築とは,「かたち」の「ことば」である 「かたち・ことば」は,伝統の中で育つ 「かたち」の意味 働くこと,建てることは,人の根源的喜び |