タイトルコード |
1000100773090 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
太平洋戦争下の国立ハンセン病療養所 |
書名ヨミ |
タイヘイヨウ センソウカ ノ コクリツ ハンセンビョウ リョウヨウジョ |
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多磨全生園を中心に |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
清水 寛/著
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著者名ヨミ |
シミズ ヒロシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
新日本出版社
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出版年月 |
2019.12 |
本体価格 |
¥6700 |
ISBN |
978-4-406-06399-9 |
ISBN |
4-406-06399-9 |
数量 |
597p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
498.6
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件名 |
国立療養所多磨全生園
太平洋戦争(1941〜1945)
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内容紹介 |
太平洋戦争下の国立ハンセン病療養所における患者組織とその活動の実態・特徴を、多磨全生園(1909年創立)を主な対象として、旧植民地台湾、朝鮮、満州も視野に入れながら論じる。「ハンセン病児問題史研究」の姉妹編。 |
著者紹介 |
1936年東京都生まれ。埼玉大学名誉教授(障害者教育学)。全国障害者問題研究会顧問。「セガン」で社会事業史学会文献賞受賞。ほかの著書に「太平洋戦争下の全国の障害児学校」など。 |
目次タイトル |
序章 患者取り締まりと勤務日誌に見るその実際 |
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第一節 昭和初期の「見張所勤務日誌」に見る患者取り締まり 第二節 太平洋戦争期の「事務分館勤務日誌」などについて 第三節 昭和初期と太平洋戦争期の勤務日誌に見る取り締まりの比較 |
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第1章 国家総動員体制と全生常会の発足 |
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第一節 総動員体制の強化と各種常会の全国的設置 第二節 「全生常会」の創設とその機構・性格 |
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第2章 戦時下の癩療養所入所者の死亡の増加と精神科病院入院者の死亡率との比較検討 |
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第一節 全国の国立ハンセン病療養所における太平洋戦争期・敗戦直後の高い患者死亡率 第二節 多磨全生園における在園者死亡の増加と背景 第三節 戦時下の精神科病院における死亡率の激化との比較検討 |
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第3章 全生病院・多磨全生園における患者附添看護・介補 |
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第一節 全生病院の舎長会による患者附添看護・介補活動 第二節 全生病院・多磨全生園の医療の欠乏 第三節 附添いを必要とする患者と附添作業の「慰労金」 第四節 全生常会による患者附添看護・介補の活動 第五節 多種・多様な患者作業の概況と年度別推移 |
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第4章 「全生常会」による食料の増産と供給をめざす患者作業 |
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第一節 在園者の食費と食物の分量の推移 第二節 「農事部」を中心とする農作物の生産と地域の農家などとの「農産物品評会」の共催 第三節 農作物などの盗害と防止対策 第四節 戦中・敗戦直後の食料難と配給制度の実状 第五節 祝日などでの特別な献立 第六節 病室、不自由舎、少年舎・少女舎などへの食料品の特別な配分 |
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第5章 国家的儀式への参加と国策への協力 |
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第一節 国家的儀式などへの参加 第二節 国策への協力 |
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第6章 皇室への報恩活動 |
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第一節 『年報』「年誌」にみる皇室と全生園 第二節 「全生常会」による皇室への報恩活動 |
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第7章 スポーツ |
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第一節 運動会について 第二節 野球について |
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第8章 「全生座」歌舞伎の上演 |
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第一節 「全生常会記録」にみる「全生座」歌舞伎 第二節 「全生座」歌舞伎についての参考文献とその沿革 第三節 「全生座」歌舞伎の特徴 |
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第9章 文学活動 |
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第一節 「全生常会記録」・「評議員会議事録」にみる文学活動 第二節 『山櫻』誌にみる文学活動 |
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第10章 防空・防火活動 |
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第一節 戦局の悪化、空爆の激化と被害の拡大 第二節 「全生常会記録」にみる多磨全生園における防空・防火活動 |
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補章 戦時体制下の他の国立ハンセン病療養所 |
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第一節 収容定員を超える入園者の増加と患者死亡率の高まり 第二節 食料不足、医療の欠損などによる患者の死亡の実例 第三節 過酷な不当労役と傷病の悪化 第四節 「特別病室」という名の重監房による虐殺と強制隔離による被害の実態 第五節 沖縄戦のなかのハンセン病療養所 第六節 植民地台湾・朝鮮・「満州国」の国立ハンセン病療養所 |